親子で楽しく「社会課題」を学ぶSDGs教育プログラムを”みんな”でつくりたい!

親子で「社会」を探求し、考え、行動していく「探検力」を育むプログラムをつくる!
学校や習い事などで育んでいくような正解を学ぶ「学問」ではなく、「社会」について探求し、自ら課題を見つけ、考え、行動していく「探検力」を育むため、オリジナルの「絵本」と「ワークショップ」を用いて、親子で楽しく社会探検ができるプログラム「ワオ!クエスト」をつくります!

株式会社イースマイリーの矢澤 修と申します。多くの中から、本プロジェクトに興味を持っていただきありがとうございます!

イースマイリーは「みんなと”えがお”をつくる」をビジョンに、物語の楽しさの中に学びの要素を盛り込んだ知育絵本や読み聞かせ動画をつくったり、障害・難病のある当事者と家族と一緒に、同じ疾患や近い症状の方との接点づくりや、生活の工夫に関する情報交換ができるコミュニティづくりをしたりしています。

今回、世の中にある「社会課題」や「SDGs」をテーマとした、親子向けの教育プログラムをつくろうと考えた経緯について少しお話させていただきます。

私は、障害福祉に関わっていることもあり、世の中にあるたくさんの社会課題と、その課題を解決しようと取り組んでいる方やチームと対話する機会をこれまでに多く得ることができてきました。

こうした関わりが多かったのも、私自身、生まれつき身体障害のある兄妹と暮らす家庭環境だったことが大きく影響していると思います。障害や難病のある方との接点も多く、多様性について当たり前のように考える環境で育ってきたことで、社会課題への関心や距離が近かったのです。ただ、こうした原体験なかったとしたら、はたして、ここまで考えるようになっていただろうか?と思うこともあります。

「社会課題」と一言で言っても、その中には本当にさまざまなものがあり、フードロスなど生活環境によっては気づきにくい課題や、海外で子どもが売られてしまっているといった、日本の環境では想像のつかない、自分と少し距離のある課題もありました。けれど、どんな社会課題においても、どのような背景があって、そのような課題が生まれているのか。その課題を解決するためにどんなプロセスが必要かなど、課題の本質に向き合うことで気づくことがありました。

例えば、コロナウイルスの流行による緊急事態宣言下などで話題になっていた「フードロス」という課題について、実は日本では緊急時のみならず、普段から相当量の食料廃棄が発生しています。たくさんのエネルギーと自然資源を使って生産した食べ物が、たくさん「ロス」になってしまっているのです。

食べ物が豊かにある日常で暮らす私たちは「食物」のことなんてほとんど気にする機会がありませんが、コロナ禍のような世界的緊急事態や近年多発している異常気象、気候変動といった問題から、食べ物の生産が急に停止してしまう、供給が止まってしまうという可能性は、実はすぐそばにあったりもするのであるということを、第一線で活動している団体との対話から感じ取りました。

いつも、子どもに「残さずモリモリ食べよう!」と伝えてはいるものの、この食べ物が、本当に明日なくなってしまうことがあるとは、私も子どもも思っていません。でも、このように、一見、自分とは関係のないように思える「社会課題」でも、誰にでも関係のある・自分にとっても身近な課題になりえることだと知ることで、その課題との距離がぐっと近くになると感じました。

それと同時に、こういったお話を子どもにもわかりやすく聞かせてあげたい。どうしたら世の中のことや、社会課題についてわかりやすく伝えられるだろうか?…よし!楽しく学べるプログラムをつくろう!と思いたち、今回のクラウドファンディングを立ち上げるに至りました。

このプロジェクトを通して、一緒に体験しながらプログラムを広げていただける仲間とたくさん出会えたら嬉しいです。ご一読いただき、ご賛同をいただけましたら、応援よろしくお願いいたします!

社会課題を解決するために、第一線で活動されている方々に直接お話を伺うと、やはり本質的な理解や気付きがとても深まります。ただ、「直接お話を聞く」という機会は、なかなか得難いのが実情だと思います。

そんな第一線で活動されている方から「社会課題」の本質を教えていただくことができ、また、これからの社会には必須になっていくであろう「SDGs」についても、もっと手軽に、大人だけではなく子どもも一緒に、楽しみながら探求し、新しい気づきや発見にあふれたプログラムをつくることはできないだろうか。

そう考えて、この【親子で楽しく「社会課題」を学ぶSDGs教育プログラム】の構想が固まり、子どもの「ワオ!」といっている顔を想起させるシンボルにして「ワオ!クエスト」と名を付けました。

環境に左右されるのではなく、誰もが「体験」できるプログラムとして、この「ワオ!クエスト」をつくり、どんな人にも関係あるテーマであるはずの「社会課題」そして「SDGs」を、楽しみながらより具体的・本質的に理解し、みんなが自分と課題との関係性を理解しながら身近に感じられる世界を目指します!

私達は、この「ワオ!クエスト」というプログラムを通して2つのことを実現したいと考えています。
1.社会課題との「つながり」を感じられるプログラムをつくる

前述もしましたが、「社会課題」や「SDGs」は、当事者ではないと少し距離を感じてしまうという課題があるのが正直なところだと思います。

イースマイリーで200名の方に独自調査をし、社会課題やSDGsに興味関心が高いと答えた43.5%の方に向けて、『自分が関心のある社会課題/SDGsテーマ【以外】の社会課題やSDGsについても、身近に(自分事のように)感じることができるか?』と聞いてみたところ、『関心がないと身近に(自分事のように)感じるのは難しい』『関心を持ち身近に(自分事のように)感じられるようにしたいと思うが、今のところ何もできていない』と答えた方が64.4%となり、社会課題に対して関心が高い方であっても、距離を感じてしまうという結果が見えてきました。

ただ、課題を深く知り、本質を理解することで、誰にでも関係のある・自分にとっても実は身近な課題になり得るのだと知ることができると、私自身の体験をもっても実感しています。社会にある課題が「自分事化されない」のは、何となく聞いたことはあるけど、実際のところ「よくわからない」状態のままで理解が深まらず、具体的なイメージがつかないことが多いからではないでしょうか。

たとえば、子どもから「なんでビニール袋って有料になったの?」とか「なんで子どもが減っているの?」とか聞かれても、何となく歯切れの悪い回答になってしまったり…。何となく認識はしているものの、「なぜそうなったのか」「その結果、自分たちの未来にどんな影響があるのか」を具体的にイメージできないと、大人であっても当事者意識を持つことはなかなか難しいものだと思います。

<イースマイリーが考える、社会課題を「自分事化」できない理由>
・どういった背景や原因があって課題が生まれたのか知らない、よくわからない
・自分や子ども達と、世の中の課題がどう関係しているのかわからない
・見聞きしたことはあるけど、現在までに課題や課題による困難を肌身で感じたことがない
・大変な状況であることは理解しつつも、自分にはできることは少ないと考えてしまう
・その課題が解消されないことでの未来の影響がイメージできていない

つまり、「社会課題」や「SDGs」が自分にとっても身近であると感じられるようになるために