親子で楽しく「社会課題」を学ぶSDGs教育プログラムを”みんな”でつくりたい!

は、課題を理解し、自分とどう関わりがあるのかを知る必要があります。それを実現するべく、世の中にある様々な課題に対して、現場の第一線で活躍されている、社会課題を解決するべく活動をされているチームと一緒に、「社会課題」について正しく、わかりやすく、また楽しみながら学ぶことを大切にして、日々の生活との「つながり」を感じられる「絵本」や「ワークショップ」プログラムを実現してまいります。
2.「わくわく」を最大化させ「自己教育力」を育むプログラムをつくる

文部科学省の『学習指導要領「生きる力」』によると、日本の子どもは「思考力、判断力、表現力」等に課題がみられるとされており、国としても「生きる力」を育む必要性を提唱しています。

新型コロナウイルスの流行によって、今まさに顕著に感じている方も多いと思いますが、社会は、少子化、核家族化、都市化、情報化、AI化、国際化などの社会の急激な変化を受けて、人々の価値観や生活様式は多様化しているのは周知の事実です。

さらに社会の傾向としては、人間関係の希薄化、地域社会のコミュニティー意識の衰退が進むと予測されており、IoT(Internet of Things)を使って今までにない新たな価値を生み出し、これらの課題や困難を克服していく必要性があるといわれています。

そんな社会変化が目まぐるしい中ですが、子どもには、自分で課題を見つけ、自ら考え、自ら学び、主体的に判断・行動し、よりよく問題を解決する能力、すなわち「自己教育力」を育んでほしいけれども、何をすればいいのかわからないという方は多いのではないでしょうか。

この「自己教育力」についても独自調査をし、お子様の「自己教育力」を高める教育について関心が高いと答えた72.8%の方に向けて、『実際にお子様の「自己教育力」を高める教育を実施しているか?』と聞いてみたところ、『実施できていない』と答えた方が77%となり、関心は高いが教育方法がわからないなどの理由により、教育として提供できていない状況が見えてきました。

では、私達に何ができるだろうか?と考えていたところ、社会課題の解決に向けて取り組む方々のお話を伺うと、課題の本質を見極め、どのような手段・手法が良いのかを考え、様々な手段・手法がある中で意思決定をし、一歩一歩、解決への道を歩んでこられていることを感じました。そして、このプロセスには、まさに「自己教育力」を育むためのエッセンスが詰まっている!と、私はとても大きな価値を感じました。

このエッセンスを押し付けるのではなく、子どもが自ら興味・感心をもって探求してもらるように、「クエスト(=探検)」の要素を盛り込み、「わくわく」を最大化しながら「自己教育力」が育めるプログラムを実現してまいります。
▼サービスの概要・仕組み

ワオ!クエストとは、親子で楽しみながら、色々な社会課題との接点ができる「絵本」と「ワークショップ」を用いたSDGs教育プログラムです。

2ヶ月毎に1つの社会課題テーマについて、わかりやすく物語として描いた「絵本」がご自宅に届き、その社会課題の理解をより深め、楽しみながら探究するための「オンラインワークショップ」が開催されます。

想定しているお子様の主な対象年齢は「小学生」ですが、私の年中の子どもにも理解できるように意識してつくっており、実際のモニターアンケートでも5歳くらいであれば親子で楽しめる!と言ってもらえました。

最初に、難しいテーマである「社会課題」について、シンプルなシナリオやイラストで描かれた「絵本」をお届けすることでお子様でも想像をしやすくし、読み聞かせを通して、親子で対話しながら社会課題への理解を促すための導入といたします。

そして、絵本から得た気付きをより深めるため、また楽しく体験してもらうために、ゲーム要素や親子の対話のきっかけをつくるオンラインワークショップを開催し、さらに様々な考え方や気付き・理解を促すプログラムにしていきます。

コンテンツはすべて社会課題の解決に取り組む団体とコラボレーションして共同開発するため、様々な社会課題を正しく学ぶことができ、楽しみながら自分ごと化への接点をつくっていくことができる内容になっています。

一般的に、当事者でなければ少し距離を感じてしまうことが多い「社会課題」ですが、導入の「絵本」で理解に向けての素地をつくり、子どもが自ずと興味を持ち「わくわく」しながら参加してもらう仕掛けを施したワークショップで、より深く理解し、「実は社会課題は身近なものでもあるんだ!」と、親子で楽しく学べる体験をお届けできればと考えています。
▼なんで「絵本」なの?

「絵本」は、場面を切り取った絵によって想像のきっかけをつくりながら、シンプルでわかりやすい物語の形式によって理解・記憶・共感を助けてくれる素敵なアイテムです。

また今回、社会問題について子どもたちへ共有することを考えた時、単に知識として知ってもらうだけではなく、自分も一緒に体験している気持ちになって、共感してもらうことが重要だと考えました。

たとえば、カステラのおいしそうな様子、橋の下にいる怪物のおそろしさやそれに立ち向かう勇気など、小さい頃に読んだ絵本に出てくる登場人物たちが感じていることを、自分の体験の一部として覚えている方は多いのではないでしょうか。

そして、絵本は読み聞かせてくれる相手とも、その絵本の世界を共有することができます。絵本の記憶は読み手の声と一緒に、自分の体験の大切な一部になるのです。

そのような絵本の不思議な力が、社会問題への共感をつくり、子どもたち自身の体験として感じてもらえる大切な役割を果たしてくれるだろうと考え、今回のプログラムアイテムとして「絵本」を提供することを選びました。
▼なんで「ワークショップ」なの?

「ワークショップ」は、学校の授業のように講師や先生から一方的に学びや知識が伝達されるものとは異なり、受け身ではなく、参加しながら体験して、何かを学び合ったり、創り出したりする学びの手法です。

進行するファシリテーターからの問いや、参加者同士で対話をするなど、プロセスの中に必ず人との関わりが含まれているため、自発的・能動的に参加してもらいやすいこと。また、プログラムをつくる私たちとしても、今回の社会課題という学びのテーマに対して、様々な気付きや発見が導き出されるだろうということが予測でき、そのように“広がっていく”体験を誰もが受け入れやすい環境として、提供できるメリットがあります。

オンラインで開催するため、場所を選ばずに、お子様もご自宅から緊張せずに取り組めること。親子で参加いただくことで共通体験の場をつくり、参加型の学びから子どもの興味や関心が引き出されていく姿を隣で見ていただくことができるという点も大切にしたかったポイントです。

絵本の導入を踏まえて、さらに気付きを深め、体験し、色んな発見をする我が子の成長を、ぜひ近くで感じていただけたらと思います。

現在、障害者支援や、子どもの支援などをはじめ、世の中にある様々な社会課題の解決に向けて、現場の第一線で活躍されている社会的な活動団体を、プログラムの共創パートナーとし