はじめまして!
この度は、わたしたちのプロジェクトページを開いていただきありがとうございます!
代表の堤真理子から、わたしたち「いろえんぴつプロジェクト」の紹介をさせていただきます。
「いろえんぴつプロジェクト」は、2016年に川崎を拠点に、複数の集団のコラボレーションから生まれました。
どんな境遇にある子どもたちにも「自分を表現する力」「夢見る力」を持ってもらいたい。
子どもたち一人ひとりに、生きていくエネルギーとしての「想像力」を失って欲しくない。
だれもが自分の「色」で、自分の「心」を表現できるように。
豊かな想像力が「生きていくエネルギー」を育んでくれるように。
そうした願いを“むかし子どもだった”おとなたちが共有し連携して生まれたのが「いろえんぴつプロジェクト」です。
2017年に、小学校の体育館を誰もが観劇できる劇場にするという試みをスタートさせ、川崎市内小学校の体育館で川崎市の寺子屋事業の一環として、「グレイッシュとモモ」という演劇公演を実施し、以降この企画は「学校の体育館がみんなの劇場になる日」として年1回の恒例事業となりました。
そして2020年には、コラボレーションしてきた仲間が中心となり、「いろえんぴつプロジェクト」はひとつの事業から、ひとつの活動団体となりました。(現在はNPO法人化の準備中)
残念なことに、2020年3月に予定していた「学校の体育館がみんなの劇場になる日」は、新型コロナ感染拡大予防のための外出自粛要請を受け中止となってしまいました。
今年は上演できることを願いながら、こんな時こそ「想像力」がつなげる活動を!と、ライブやダンスの動画制作、広報紙やオリジナルグッズの企画制作など、クリエイティブな連携と創意工夫で「いろえんぴつプロジェクト」は活動を続けています。
いろえんぴつプロジェクトでは、学校の体育館を劇場にしたり、ダンス動画を作ったり、オリジナルのデザインでグッズを製作したり、ライブイベントや講習会を開催したり、さまざまな活動を行なっています。
これらのプロジェクトを支えているのは、活動の中心となるスタッフと共に、いろえんぴつプロジェクトの理念に賛同しクリエイティブパートナーとして参画する、表現者やクリエイター、専門家の存在、そしてさまざまな企画に主体的に参加してくれるサポーターの皆さんの存在です。
3つの存在から発揮される「想像力」と「表現力」が重なり、限られた条件の中でも、それぞれが得意な技術とアイデア、そしてユーモアを持ち寄って、いろえんぴつプロジェクトを動かしています。
イベントや撮影には、演者、スタッフ、そしてサポーターも、表現する側として積極的に参加します!
昨年秋には、中止になった演劇公演に参加予定だったダンスチームやサポーターのファミリーが俳優と共に「元気が出るダンスを踊ろう!」を合言葉にダンス動画を撮影し、冬には「まちの喫茶店がみんなのスコレーになる日」という企画で、無観客のライブ動画を制作しました。
プロジェクト発足時の2016年当時、子どもの貧困率が6人に1人という現実的な数字が、社会に衝撃を与えました。
そして、2021年現在、すでに1年以上続くコロナ禍旋風が世界中を覆い、子どもを取り巻く状況はより厳しくなっています。
外出もままならず、働く機会、学ぶ機会を阻まれている人たちがいます。
今日、明日、住むところ、食べるものも手に入れられない方々が多数います。
そんな状況の時に「想像力」や「自己表現」が役に立つの?と、思われる方もいるでしょう。
人生に困難なことが起きた時、精神的に追いつめられた時、人は希望を持ちにくくなります。
それでも、現状を変えることのできる未来を夢見、考える力を持つには「想像力」が必要です。
「想像力」が豊かにあれば、苦難があっても、生きていくことを肯定的に捉え、他者を受け入れ、現状を変えるための「生きていくエネルギー」を育むこともできます。
しかし残念なことに、現代社会にあっては、生活環境や経済の格差、子どもの貧困が深刻化しています。感受性を育む体験、自己表現の場を持たないまま、心の成長を育む機会に恵まれないまま成長する子どもが増えています。
また、少子高齢化が進む日本では、子どもを取り巻く人間関係も閉鎖的なものになりがちです。
想像力の豊かさ、多様性への共感力、自分らしい表現、そうした「生きていくエネルギー」を育むには、様々な個性を持った人や表現と触れ合うことが、とても大切であると私たちは考えます。
きっかけは、1996年の初演以来、長きに渡ってさまざまな地で公演を行ってきた舞台劇、「グレイッシュとモモ」の20周年目でした。
1996年の初演当時、生き辛さに喘ぐ子どもたちに「生きていくエネルギーとな