はじめに・ご挨拶
株式会社服部は1885年に京都市で旅行用品雑貨問屋として服部商店を創設し、現在は兵庫県豊岡市に本社を移し、鞄関連商品の企画、製造、販売をしております。
オリジナルブランドの
・Ryu‘s One(リューズワン)
・CROSSROAD(クロスロード)
・VELBA(ベルバ)
・Bluffpop(ブラフポップ)
を展開させていただいております。
近年では、革の鞄をはじめ、財布、小物等を展開しております。
【詳しくはこちら】
URL:http://hattori-bag.co.jp/
このプロジェクトで実現したいこと
まだ医療ガウンは足りていないの?
私たちが今、出来る事。
日本赤十字社本社を通じでガウンを寄贈する。
このコロナ禍で得た医療用ガウンを国産で作るノウハウを活かして、
『現場には足りていない』
『安定して入ってこない』
という声が未だに聞こえてくる医療現場、介護現場の皆様に国産ガウンをお送りさせていただき、安心していただく。
そして従事者の皆様のモチベーションをいかに下げずに頑張っていただきたい。
我々自身も日常は鞄を作らせていただいていますが、ガウンを作らせていただく事で少しでも社会に貢献させて頂きたいという想いでこのプロジェクトを立ち上げました。
プロジェクトをやろうと思った理由
テレビではゴミ袋を被って治療にあたる医療関係の方々の様子が頻繁に報道されていました。
ガウンだけではなくフェイスシールドもマスクも不足する中、鞄メーカーとして何かできる事がないのか?
という思いのもと、先ず鞄の材料を利用してフェイスシールドの試作にとりかかりました。
出来た試作品は地元豊岡市の保健師さんや看護師さんに何度かヒアリングをさせて頂き、試行錯誤を経て商品として出来上がりました。
早速、このフェイスシールドは地元の医療機関、介護現場、行政機関に収めさせていただきました。
またお取引先より兵庫県の県立病院でも不足している事をお聴きし、納入させていただくこととなり、量産に取り組む事になりました。
医療ガウンに関しては、もっと深刻で、朝病院に出勤した医療従事者の方がゴミ袋を切ってガウンを作らざるをえない状況であることも、直接お聞きしました。
我々でも出来ることはないだろうか?
当社の鞄用の裁断機を使用してなんとか出来ないだろうか?
と考え、ここからガウンの作製がはじまりました。
ご要望が数万枚というあまりにも多い数量だったことから、同じ豊岡市にある同業社に協力をお願いしたところ、フミオ工業㈱さんが快く引き受けていただき、ようやく生産体制の目途が立ちました。
材料については、当初は「急を要するので農業用ビニールでもかまわない」と悲痛なお声を聞いていたぐらい材料調達は難題でしたが、同じ豊岡市にあるボリエチレンメーカーのタニーパック㈱さんが協力してくれることになりました。
素材の厚さ、硬さ等手探りでしたが、
『医療現場に一刻も早くお届けしてあげたい』
という熱い想いで、異例のスピードで試作素材を作成していただくことができました。
また、医療現場が非常に暑いとの声を聞き、暑さの原因であるまとわりつきを軽減させるための加工を施した素材が完成し、結果的に非常に満足していただけるガウンができました。
現場からお借りしたガウンを元に試作品を作成し、その当日に医療現場のドクターのご承認をいただくことができ、生産の運びとなりました。
こんなガウンです
本物であること
勿論、鞄メーカーだからといって、それらしい物、間に合わせの物は作りたくありません。
鞄の裁断でも最先端のオートメーションカッターを使い、少しでも着心地のいいようにと工夫を加えています。
又、品質面でも実証する為に、世界の最大手検査機関インターテック社に検査を依頼し、以下の項目において世界基準を満たすシートを作りあげました。
Hydrostatic Head test/ISO 08111
【液体の浸透に対する耐性の決定、静水圧試験】
Cleanliness Microbial/ISO11737-1
【埃やその他の粒子による空気感染への耐性】
Microbial Penetration/ISO22612
【微生物の透過性】
Bacteria Penetration/ISO22610
【バクテリアの透過性】
世の中は一回目の緊急事態宣言
兵庫県より受注を頂き生産を始めた中、神戸赤十字病院でガウンが足らなくて困っているとのお電話を伺い、その分も生産する事になりました。
当初は1日1000枚の生産にも四苦八苦していて、その日にできたガウンを最終の運送便にギリギリ積むような毎日でした。
しかした