国産医療用ガウンを製造し届けることで、医療、介護現場を助けたい

くさんの方々協力を得て、このお話を聞いてからゴールデンウイークを含む約1ヶ月の驚異的なスピードで、取り急ぎの不足していたガウンを造り上げていくことができました。

そして、現場ではラインの改善や機械・設備の導入をしながら、何とか第一波が落ち着いてきたと言われ始めた6月の終わりには1日で1万枚をこなせるまでになりました。

世の中が平時にもどりつつ

第一波が落ち着き始め、中国など海外からの供給が元に戻りはじめた頃、このプロジェクトに関わってきたメンバーが集まり、今後の生産について何度も話し合いをもちました。

世の中ではコロナがこれでなくなってしまう?との憶測も語られていた時期ですが、『やはり冬と共に再拡大が予想されている以上、世の中の為に国内で安定的に作り続けよう!』との結論に達しました。

見えてきた課題

最大の問題は中国製との価格差です。

コロナ前の価格と比べると4倍以上の価格差があり、価格差を埋めるべく、新たなチャレンジが始まりました。

・機械化を初めとする省力化でコストを下げる事。
※これは現在も続けられています

・ガウンの折りたたみなどの工程では専用の機械もなく、苦戦しているのが実情。
※機械メーカーには開発をお願いしています

安定して購入していただけるため、安定して生産を続ける必要があります。

近隣の自治体との協定

当初から生産していたフェイスシールドが近隣の兵庫県養父市の市長の目にとめていただき、子供たちの感染防止に使用したいとのお話を頂きました。

また、ガウンについても「地域医療・介護施設への安定供給体制を」との事より、災害時及び感染症予防対策時の応援協定を結ぶこととなりました。

また、本年1月豊岡市とも同様の協定を結ばせて頂きました。

もう生産しなくてもいいの?

平時に戻ったように見えていた9月頃、一部を除き発注がほとんどなくなりました。

お話をお聞きすると、

「コロナ以前に契約していたガウンが安価で、納入されるようになった」

とのお声が多かったです。

しかし、

「安定的には入ってくるわけではなく、目の前の手当だけはしているが、先行きは不透明なまま」

とのお話もありました。

報道で取り上げて頂きました

もう我々の役割は終わったのだろうか?

そんな中、神戸新聞をはじめNHK、毎日放送、関西テレビ、TBS、毎日新聞、日本経済新聞などのマスコミの皆さんが窮状を報道していただきました。

兵庫県を責めるような論調で取り上げていただいた一部のメディアもあり、親身に担当して頂いていただいている方々にはご迷惑もおかけし、申し訳ない気持ちでしたが・・・

やはりガウンは足りていない

メディアに取り上げていただいた12月の初旬、たくさんのお問い合わせや応援のお電話やメールを多々いただきました。

折しも第三波と言われ始めた頃で、感染者数はどんどん増えていっている最中で、「中小規模の医療機関や介護施設等の現場ではガウンがかなり不足している」とのお声と沢山のご注文をいただきました。

『やはり足りていない、我々がそこまでお伝えができていなかったのだ。』

改めて何とかしなければいけないと気付かせていただきました。

それと共に

『本当は使いたいのだけど財政的な問題や、いつなくなるかわからないといった理由で必要なところ全てが使う事が出来なかったり、枚数を減らして使用せざるをえない』

という事もわかってきました。

沢山の応援のお声

また、「困っているたくさんの病院を応援したい」「少しでも支援をしたいので、クラウドファンディングを立ち上げてほしい」とのお声も沢山届くようになりました。

一部の企業様や個人の方々の中にも、「お世話になっている病院がコロナで大変なので支援物資として贈りたい」とのご注文も沢山ありました。

『沢山の皆様からのご要望を何とか形にできないか?』

この想いが後押しとなり、このプロジェクトを立ち上げさせていただく事になりました。
我々も作り続けていきたい

医療用ガウンの生産の取り組み始めてまだ日が浅いですが、品質重視で作ってきましたし、今後も改良、改善に努めていきたいと思っています。

そして、ガウンの製造に取り組ませて頂いた中で分かったこともあります。

一つは国内で日常的にポリエチレンガウンを製造しているところがほとんどない。

アメリカをはじめ、EUなどは自国で最低限のガウン、マスクなどの医療資材を製造している。

もしくはコロナを機に製造を始めたと聞きます。

今までの我々の生