荒れ始めている。この問題に対しては尾鷲ヒノキの間伐材を活用して「100のありがとう風呂」という企画も考えました。
木材需要そのものが低迷している中にあって、特に20〜30年生の細い木が流通されずに間伐されていないことが原因だと聞かされました。これをメッセージウッドとしてお風呂に浮かべ、家族の絆を取り戻し、日本の森の再生を同時に改善する企画。それが「100のありがとう風呂」です。
今では全国各地47都道府県500店舗の参画を得ました。
こうして、15年に渡り「地域の資源で社会問題を克服する仕組みづくり」と「まちが本来持っている強さや、ならではを大事にする商品/サービスの開発」を行なってきましたが、新型コロナウイルスの影響で昨年2月末頃から、長期の休業を余儀なくされ、全国各地の温浴施設で行われる予定であったイベントのキャンセルも相次ぎ、今期の売上も約50%を失う結果となってしまいました。とどまることのない新型コロナウイルスの影響によって、今後の見通しがつかない状態です。
売上や利益を全部取り戻すことはできないと思っています。集客のビジネスをこのまま続けて行くことも得策とは思えません。だからと言って利益が出るなら何でも良いとも思いません。これまでと同じように、「地域資源で社会問題に対峙する」地域の資源は紀伊半島にある世界遺産熊野古道の森。尾鷲ヒノキを活用したい。そして今まさに立ち向かう問題は、新型コロナウイルスです。
⑷「地域資源で社会課題に対峙する」
尾鷲ヒノキ除菌スプレー 『HINOKis PLUS』
私たちのまちには誇りある資源があります。尾鷲には地域の名がついた銘木『尾鷲ヒノキ』があり、古くは江戸時代に紀州藩が林業を奨励し、海運を利用して江戸に木材を運んでいました。時代の変化とともに木材の需要は減少し、衰退の一途をたどっているものの、尾鷲ヒノキは今でも高い評価と信頼を得ています。
尾鷲ヒノキが育つ場所は、世界遺産熊野古道の森。地形は急峻で石山が多く、痩せた土壌という木が生育するには非常に厳しいところです。そんな環境で長い年月をかけて育つため年輪が緻密で、油分が多く光沢があります。耐久性に優れており、菌の繁殖を抑えるカジノールという成分が多く、ヒノキ特有の良い香りとともに、高い抗菌性を発揮します。
今回は私たちの地域の誇りでもあるこの尾鷲ヒノキを活用し、新型コロナウイルスに対峙しようと考えました。完成したのが『ヒノキスプラス・新しい時代の除菌剤』です。カジノールをたっぷり含んだ尾鷲ヒノキの蒸留水、それと新型コロナウイルスを不活性化する(米国EPAが認証)ニ酸化塩素水を国内で安定化させた安定化二酸化塩素水の2種類のみ。本当に大切な人を守って欲しいからこそ、材料にとことんこだわりました。
急性皮膚刺激性試験、急性眼刺激性試験にてどちらも刺激性がないことが証明されました。手指にも毎日のお掃除にも安心してお使いいただけます。
ウイルス対策に除菌水がたくさん使われるようになりましたが、最近はアルコール除菌剤を使用したことで物が劣化したという声が上がっています。スマートフォンやパソコンの液晶画面が白化してしまったり、車のハンドルやソファーなどの合皮製品が劣化してしまったり。
ヒノキスプラスはノンアルコールなので素材を傷めにくく、皮膚刺激性も見られないので手指の消毒にも安心してお使いいただけます。また吹きかけてから徐々に効果を発揮する特徴があり、除菌作用が長く持続します。
このヒノキスプラスを使って、大切な人や大切な場所を守りたい!