すぎると、さくらんぼも一気に生育が進み花芽も開花の準備に入ります。
そして真冬なら零下20度くらいまで耐えれるさくらんぼも高温の影響で生育が進んでしまうとマイナス2度~3度くらいで50%、マイナス5度だと限りなく100%近くの花芽が枯れてしまうくらい寒さに弱い体質になります。
もちろん暖かさが雪解け以降ずっ~と続いてくれれば霜の被害はないのですが、3月から4月上旬まで温かかった気温が4月中頃になると一気に寒い日が続き始めてしまうのです。
そのため、一昨年(平成30年)は平年の55%くらい、そして昨年(令和1年)は平年の60%くらいの実のなり具合となってしまいまい、売り上げもそれに伴いかなり減少してしまいました。
霜の影響で実の量が半分ほどに・・
一昨年もそうですが昨年度は特に、何度も何度も金融機関さんと話し合いの機会を持ち、多額の融資を受けることになりました。
『今後は何が何でも売り上げを上げてください!』『気温のせいにはしないで下さい・・・』『霜が降りても被害に遭わない仕組みにしてください!』話し合いの機会があるたびにそう叱咤激励されました。
確かに借り入れたからには返済を必ずしていかなければなりません。『天候の影響で返済できません・・・』は金融機関さんには通用するはずはありません。
そのため霜を防ぐ方法を各関係機関にも相談しながらいろいろ調べ、最終的にたどり着いたのが、当園の特徴でもあるビニールハウスを通常よりも2カ月早く(4月上旬)被覆し、そして畑中に灯油の入った斗缶を配置することでした。
霜注意報がはいれば一晩中燃やし続ける事で霜を防ぐ策を今年度から実施し始めたのです。
『これで一安心!』『これで、やっと売り上げを確保できる』『今年こそは、1年間の私たちの努力が実って欲しい!!』と、スタッフ共々皆で願っていました。
しかし・・・そんな、みんなの思いもコロナの影響を受け、その願いは叶いませんでした。
さらに4分の1にも及ぶハウスアーチの倒壊でその夢は完全に消し去られてしまいました。
1年に一回の収穫の時期、もちろん収穫が1年に1回ということは売り上げもこの時期だけ。
今も、どんなに雪が降ってようと、風が強かろうとスタッフたちはさくらんぼ畑で剪定作業をしています。
『1年に1回の収穫を大成功で締めくくりたい・・・』『こだわりの農法で育てられたさくらんぼが沢山実って、大勢のお客様に笑顔になってもらいたい。』そして『スタッフ達にも1年間の努力をねぎらい感謝を言葉だけではなく給与で反映してあげたい・・・』でも、3年間我慢させ続けてしまっています。
現在売り上げが3年連続で落ち込んでしまったうえにハウスの補修に多額の出費をしなければならない状況となっているため、今回クラウドファインディングでご支援いただいた資金は潰れてしまったアーチの交換・補修代に使わせていただきたいと思います。
そして、応援して下さる皆様からの温かいご支援を受けることにより、明るい光がスタッフ達の心に輝くことを願っています。
被害の内訳
平成30年 霜害 被害額 約3500万円
令和1年 霜害 被害額 約3000万円
令和2年 コロナ被害 被害額 約2500万
ハウス倒壊 被害額 約600万
ご支援いただいた資金の使い道
来年の夏までにはハウスを修繕しなければなりません。その修繕費の一部として使わせていただきます。そしてコロナ対策を万全にし、お客様も安心して来ていただけるよう集客が回復するように全力を尽くします。
完