皆様、はじめまして。ワタナベボクシングジムです。当ジムに所属するプロボクサー・京口紘人は、これまでIBF世界ミニマム級とWBA世界ライトフライ級と、2階級で世界王者になり、2度の防衛に成功しています。昨年は、2度の防衛戦のチャンスがありながら、1度目は緊急事態宣言による自粛で中止に。
2度目の11月に予定されていた試合では、前日に本人が新型コロナウイルスの陽性判定を受け、戦うことができなくなってしまいました。試合を楽しみにして下さっていたファンの方々にも大きな負担をかけてしまった中で、本人も悔しさと葛藤と戦い続けた1年間でした。そんな中でも、昨年5月にワタナベボクシングジムで一度クラウドファンディングをさせていただき、皆様から多くのご支援をいただき目標金額を達成することができました。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。
そして、再び訪れたこの逆境の中で、改めて皆様からの応援をいただきながら、ボクシング人生をかけた戦いを海外でするために、今回、クラウドファンディングに関してのお声がけをいただき、参加させていただきました。
はじめまして。大阪出身の京口紘人です。僕は3歳から師範だった父の道場で空手を始めました。当時は、特にボクシングとの縁はありませんでしたが、小学校高学年の時にビデオで1994年の薬師寺保栄選手と試合をしていた辰吉丈一郎選手“ジョーちゃん”を目にして、そのカッコよさに衝撃を受け、自分もボクシングをやってみたいという思いになりました。
(幼少期の京口紘人)
そして、小学6年生の卒業間際のタイミングで憧れのジョーちゃんのいる大阪帝拳ジムに通い始めました。指導してくれたのは、僕にボクシングを始めるきっかけをくれたジョーちゃん本人でした。ジムワーク後も練習に付き合ってくれ、京橋駅近くにあった喫茶店へよく連れて行ってもらいましたが、そこで飲んだミックスジュースの味は本当に美味しかったです。
(写真中央:辰吉丈一郎さん、右:京口紘人 )
毎日のトレーニングからジョーちゃんにボクサーとして生き抜く「強さ」を学んだ僕は、そこからさらに練習を積み、進学した大商大では4年時には主将を務め、国体優勝。その後、2016年にプロテストに合格しました。
(学生時代の京口紘人)
そして、プロ8戦目となったIBF世界ミニマム級タイトルマッチ。ファンの方々の後押しを受けながら、念願の「世界王座」を勝ち取ることができました。デビューから1年3か月での世界王座獲得は“日本選手最速”で、「プロ8戦目での世界王者」は、奇しくも尊敬するジョーちゃんに並ぶ記録でした。2018年には、WBA世界ライトフライ級でも王者となり、2階級制覇を達成。現在、2度の防衛に成功しています。
プロボクサーとして日々練習している中で、2019年11月からは、世界王者として、少しでもボクシングの魅力を多くの人に知ってもらうきっかけになればと、YouTubeチャンネルを開設しました。
◎京口紘人 YouTubeチャンネルより
チャンネルでは、スパーリングや減量の様子、さらにはボクシング以外の格闘家や歴代世界王者とのコラボに加え、「はじめの一歩」の技の再現など、様々な動画で皆さんに楽しんでいただけるように積極的に活動し、嬉しいことに多くの反響もいただいています。
我々ワタナベボクシングジムも様々な取り組みを行い、ボクシング界を盛りあげる京口とともに、新たな気持ちで臨んだ昨年でしたが、5月の緊急事態宣言により、予定されていた防衛戦は延期。さらに11月には試合前日に京口が