非日常の体験は、日常の日々のルーティンにちょっとした活力を与えるビタミン剤となるはずです。リフレッシュしたり、発見の楽しみを得たり。「ここに来たらなんか元気になった!」と言われ続けてもらえるよう、この空間、この場所を今後も守り抜きたいと思っています。
コロナ禍になる前は、平日でもたくさんの方がお店の前に並んで待っていてくれました。嫌な顔ひとつせず、席について笑顔で過ごされる光景を見るのが好きでした。
“とにかく、こだわる”ことを続けてきましたが、お店を最終的に完成させるのは「人」だと強く思います。ここの価値観や世界観に共感してくれる方々がいるからこそ、「THE GREAT BURGER」は、『誰かのためにあるお店』だという存在意義を見出せています。口コミやSNSでこの店をお友達に教えてくれる方、何度も通ってくれる方、初対面や異業種でありながらこの場で意気投合された方々。そんな温もりのある人の輪が、僕たちにとっては最大の財産です。きっと、これから足を運んでいただけるお客様とも、その輪が水面のように広がっていけると確信しています。
それぞれ夢や情熱を抱えながら、懸命に働いてくれるスタッフたち。エネルギッシュな彼らから、僕自身が毎日パワーをもらっています。
それから。「THE GREAT BURGER」、そして系列店に携わるすべてのスタッフを守りたいという思いがあります。“どうやったらお店はよりベターになっていけるか?”と、日夜、一緒に頭と腕をフル回転させて頑張ってきた仲間、コロナ禍という苦境に立たされ、それでもボランティアで店に出てくれた仲間、全国発送をスタートさせるために、商品管理や発送業務に尽力してくれた仲間。そして、彼らの大切な家族を守りたいと切に思います。
最後に、店を営む一人のオーナーシェフとして、料理人や飲食店の出店を目指す人たちの夢を、これからもサポートしたいと考えています。
僕は6年間程様々な飲食店のアルバイトを経てから、24歳で「THE GREAT BURGER」の前身となる店を持ちました。料理も経営も試行錯誤しましたが、学べる場、そして挑戦できる場があったからこそ、今に至るまでの糧を得られたのだと思います。
そんな自身の過去も踏まえ、「THE GREAT BURGER」はこれまで、経験を問わず個人のやる気を重視してスタッフの採用と育成に取り組んできました。今では「THE GREAT BURGER」を卒業したメンバーたちが、独自のお店を営んでいます。彼らの活躍が僕のエネルギー源にもなっています。
お客様も、スタッフも。共感という名のもとでここに集まる人たちが、日本のフードカルチャーをこれからも盛り上げていけるように。「THE GREAT BURGER」は、夢をもち、挑戦できる場としてあり続けたいと願っています。
現在、「THE GREAT BURGER」の維持のため、資金が急速に無くなっていきます。第三波とも呼ばれる今、まだまだご来店される方は少なく、黒字回復の兆しが見えないのが状況です。
既に、隣接していた姉妹店「The Little BAKERY Tokyo」と「GOOD TOWN DOGHUNUTS」は、それぞれ路面店としての経営が困難となり、2店を集約し1つのお店として2021年1月に移転オープンする舵を取りました。融資、助成金関連は可能な限り申請済みですが、この移転費用を全て賄うことも出来ませ