プロジェクト発案に至るまで
はじめまして、「THE GREAT BURGER」オーナーシェフの車田篤です。そして、お店に足を運んでくださる皆様、いつも本当にありがとうございます。
東京・原宿にあるダイナー「THE GREAT BURGER」は、リアルなアメリカ西海岸の空気感を体現しながら、料理も内装もスタッフの腕も魂も、細部までこだわって2007年から13年間走り続けてきました。何よりも1日600人以上来てくださるお客様の笑顔、そしてここを中心に繋がる人の輪に、僕たちは常々励まされました。
ところが、想像もしていなかった今年のコロナ禍の影響で、「THE GREAT BURGER」はいま存続の危機に面しています。外出自粛によってお客様の数は半数以下に激減。軒を連ねていた2つの系列店GOOD TOWNDOUGHNUTSとThe Little BAKERY Tokyo は、閉店し一つの場所に集約移転せざるを得なくなりました。
『もしも、「THE GREAT BURGER」がなくなったら…?』 そんなこと考えたくないですが、考えざるをえないこの局面をどうにか乗り越えたいと、毎日祈る思いで過ごしています。なぜなら、「THE GREAT BURGER」には、まだまだやらなければいけない使命があるのです。このクラウドファンディングにどうかご賛同いただきたく、その使命についてお話させていただきます。
極粗挽きパティの肉汁とフワフワのバンズ、新鮮な野菜の旨味が口の中で混ざり合う「THE GREAT BUGER」のハンバーガー。一般的な飲食店と比べると原価率は高いですが、クオリティへの自信は曲げられません!
「THE GREAT BURGER」は、バンズがとにかく美味しいと沢山の人に言われます。僕自身が半年ほどかけ寝る間を惜しみ開発した天然酵母使用のスペシャルなブラウンバンズ。このバンズを軸に全ての味を組み立てています。なのでここでしか食べることが出来ないバーガーに仕上がるのです。これが「THE GREAT BURGER」の特徴であり、たくさんの人が食べに来てくれる理由の大きな1つだと思います。
僕は子供の頃、毎日の食事やパン、洋菓子や和菓子のおやつに至るまですべて、母親が手づくりしたものを食べていました。大人になるにつれ、その美味しさと手間が、どれだけありがたいものだったかを実感します。だからこそ、多くの人にその価値を伝えていきたい。本当に美味しいものを食べて得られる幸せを、一人でも多くの人にシェアしていきたいと思っています。
選びきれないほどのメニューをどの時間帯でも揃えているので、「毎回違うものを食べれるから、毎回新鮮!」とお客様に言っていただいたことも。
トイレ横に置かれたレトロな公衆電話は単なるオブジェではなく、電話線がつながれた本物の電話。受話器を耳にあてると、「ツーツー」と聴こえるのはもちろん、実際に電話をかけることもできます。
1977年生まれの僕は、『E.T.』や『BACK TO THE FUTURE』といった、幼少期に観た1980年代のハリウッド映画に大きな影響を受け、アメリカ西海岸カルチャーに焦がれてきました。ここ10年くらいは1年の1/3ほどをアメリカで過ごしその日常から膨大な量のインプット繰り返してきました。「THE GREAT BURGER」は、その想いを内装や細部にまで表現し全体の空気感としてています。一歩足を踏み入れると旅先のレストランにいる感覚になるように。リアルな空気感を無意識でも感じられる世界観であるよう