はじめに・ご挨拶
この度は、同志社大学自主制作映画サークルF.B.I.卒業制作『夢見るペトロ』応援プロジェクトをご閲覧いただき誠にありがとうございます。
私たちは同志社大学の公認サークルである自主映画制作サークルF.B.I.に所属し、約3年間映像制作に取り組んできました。
4回生である私たちは既にサークルから引退し、OBOGとして活動をしていますが、もうすぐ学生生活が終わるという今、これまで共に作品作りをしてきた仲間達と学生生活の集大成となるような作品を制作したいと考えております。
そんな気持ちとは裏腹に、新型コロナウイルスが流行している現在、映画制作はそれ以前とは同じように行うことができません。
行動が制限された状況の中でも、映画に対する情熱を持ったスタッフやキャストに恵まれ、企画を立ち上げることが出来ました。
◉フィルムへの挑戦
私たちの学生生活の集大成となるこの作品は、16mmフィルムを使用します。
フィルム撮影では、デジタルでは表現できない質感や、色味を表現できます。
この作品の脚本は、浮遊感のある、ファンタジックで繊細な世界観を持つ作品です。
フィルムにぴったり作品であることは間違いありません。
この『夢見るペトロ』を「フィルムで撮ろう」とご提案してくださったのは、今回撮影監督を務めてくださる古屋幸一さんでした。
数年前、映画の現場でご一緒したご縁で、今回、16mmフィルムで映画を撮る、という企画が実現しました。
フィルムでの撮影というのは、誰しもがそう簡単に実現できるわけではありません。
なぜなら、とにかく費用が嵩むからです。
現在、ほとんどの映画はデジタルカメラで撮影されており、私たちがこれまでサークルで撮影してきた作品も、全てデジタルカメラでの撮影でした。
私たちのサークルにフィルム撮影を経験したことのある学生は、一人もいません。
しかし、言い換えればこの作品は、皆にとって、初挑戦の場なのです。
せっかくいただいた機会を「お金がないから」と、無碍にすることはできませんでした。
◉新型コロナウイルスによる経済的打撃
さらに、今回の撮影メンバーの大半は学生であり、新型コロナウイルスの影響を受け、大学から活動の規制を受けたり、アルバイトをすることが出来なくなったりと、
映画制作に際して充分な資金を用意することが出来ません。
そこで、この度クラウドファンディングを行い、みなさまのご協力を得たいと考えました。
『夢見るペトロ』は、みなさまの手によって作られ、育てられ、一本の映画として完成した暁には、
国内外のさまざまな映画祭に出品予定です。
どうか、ご支援・応援のほどよろしくお願い致します。
作品内容
映画『夢見るペトロ』
◉テーマ「曖昧さ」
・あらゆる境界線と、その曖昧さ
過去と現在、幻想と現実、子供と大人、男と女。こうした境界は、時としてとても曖昧なものです。
見えていたものは、本当に存在していたのか。見えないものは、存在していないと言い切れるのか。
・人生の選択と、その曖昧さ
Aを取るか、Bを取るか。私たちは人生において、大きな選択を迫られる場面に幾度も遭遇しますが、選択には葛藤がつきものです。選ばなかった選択肢のことを綺麗さっぱり忘れられる人はそう多くないと思いますし、AとB、どちらも選べなかった人もいるでしょう。
誰にとっても正しい選択などできっこないし、時には曖昧な選択をしたっていいと思うのです。
今回の映画は、こうした曖昧さの中で現実と折り合いをつけようとす