はじめまして
ドミニカ共和国に在住している岡崎みほです。
ドミニカ人と結婚して6人の子供を育てています。
ドミニカ共和国はカリブ海に位置する島で、
コロンブスが初めて上陸した島でもあります。
経済的には裕福ではありませんが、陽気で明るい人々が住んでいる国です。
ドミニカ共和国の国旗
現地の様子
今回ドミニカ共和国の首都サントドミンゴの北に位置する、ビジャメジャという地区のラス・マルビーナスの自治会の支援をするため、クラウドファンディングに挑戦することにしました。支援金はラス・マルビーナスの自治会によって、子供たちが利用するスポーツ施設の修復費用に使われます。
プロジェクトをやろうと思ったきっかけ、ストーリー
’’あの子、警察に捕まったって…’’
ある日、家に帰ってくると、隣の家の子が麻薬の売買で警察に捕まったという話を町の人達が話していました。20歳の若い青年でした。
その青年は私の家の二軒隣りに住んでいたため、小さいころからよく知っている子でした。その家の子供たちは私の子供たちと年が近かったので、よく遊びに来ていました。その家の子どもたちが遊んで帰ると、1つ、2つおもちゃがなくなっていることがありました。彼らは母子家庭で、貧しい生活をしていたのです。
警察に捕まってしまった青年は、小学校の低学年のときはちゃんと制服を着て、学校に行く姿をよく目にしたのですが、途中から行かなくなったようでした。ドミニカ共和国では珍しい話ではありません。
ドミニカの小学生の子供たち
ドミニカ共和国では失業率が高いため、昼間から道端でブラブラして時間をつぶしている若者がたくさんいます。彼のように学校を卒業できず、家庭環境が難しい子供たちは、悪い大人に声をかけられて犯罪に巻き込まれるケースがたくさんあります。
そうして麻薬の売人になり犯罪組織に関わると抜け出すのは難しく、ドミニカ共和国の警察は犯罪者を検挙するときには発砲をためらわないので、下手をすると死んでしまうこともあります。
ドミニカ共和国の子供たちは明るくてとてもエネルギッシュな子どもたちです。子どもたちのパワーが良い方に向かう方法、それぞれの才能が発揮できる方法がないのか考えるようになりました。
”町に一つのバスケットコートを”
青年の教育に関わる活動を探していると、ビジャメジャにあるラス・マルビーナスという町でベルナルドさんと出会いました。彼は町の自治会で文化スポーツ部の部長をしながら、青年たちの育成のためにバスケットとバレーのコートを作り、管理しています。
ベルナルドさん
5年前自治会で話し合って、もともと一般道路として使われている場所にコートを作りました。それまではバスケットコートなど見ることもできなかった子供達に自由に走りスポーツができる場所ができたのです。
ベルナルドさんがスポーツができる場所を作ったのには子供達を非行から守りたいという思いがありました。
青年たちが非行に走らず、
自分たちの才能を開花させられる環境を作りたい
’’13歳のお母さん’’
ベルナルドさんは13歳前後で妊娠してしまう女の子たちを特に懸念されていました。ドミニカ共和国では未成年女性(12歳〜19歳)の100人に22人がを妊娠経験しています(世界銀行調べ)。
ドミニカ共和国はカトリックの国であるため、少女たちは妊娠しても中絶をしません。また、若く妊娠した子どもたちは結婚もしていないので、ほとんどの場合が自分の親に頼りながら産んだ子どもを育てるしかありません。そうして学校も続けられなく