はじめまして。
一般社団法人Kisso代表理事の加藤大地と妻であり理事を務めている由紀子です。
この度は本プロジェクトに興味を持っていただきありがとうございます!
少し長いですが、以下の文章に私達の想いを込めさせていただきましたので、お読みいただけますと嬉しいです。
私達は任意団体として9年間、法人として2年間の合計11年間カンボジアの教育と就労の問題に向き合い解決に向けて活動してきました。
シェムリアップ市長からの感謝状を授与これまでに6州の教育委員長、市長より
15回感謝状を授与していただく活動が出来てきました。
医療の非常に弱いカンボジアでは観光ビザの発給が止まり、今年3月~現在に至るまで観光客はほぼ0人という状態が続いており、観光都市であるシェムリアップの町の経済は大打撃を受けている状況です。
シェムリアップ1の繁華街パブストリートの状況弊社の活動としても現地でのお土産屋も閉店、ツアー客も0人と大変厳しい状況が続いています。
また、10年に1度と言われる大雨が続き農村部の一番の命綱であるお米も地域によっては収穫が難しい状態になり、町も農村もかなり厳しい状況になっています。
この11年間でカンボジアの環境は大きく変わってきており、町中では不自由なく生活が出来るようになり、農村部では多くの場所に電線がひかれ電気が使えるようになったり、道がよくなりました。
また、公立の学校も増え多くの子ども達が学校に通う事が出来るようになりました。
11年前に建設したイキイキスクールの卒業生たち
良くなってきている部分も多くありますが、学校の数、先生の人数ともに現在の子ども達の人数に対して十分とは言えず、将来的に日本と同じ全日制の授業を取り入れていきたい方向性からすると全土で約2000校程学校が不足している状況です。(カンボジア教育省)
老朽化した校舎、臨時で造られた壁のない教室
また、収入に関してはまだまだ低く、町中の平均収入でも日本円で約25,000円、農村部はその4分の1の約6,000円程です。
カンボジアの物価は平均的に日本の3分の1~4分の1程度なので、農村部の生活は日本で置き換えると18,000円~24,000円が一か月の生活費という感覚になります。
村の中の20%の家庭がカンボジアの基準でも貧困層にあたり
未だに藁やトタンの家に住んでいます
お金がないというのは本当に大変で、日頃から栄養のある食事が摂れないため健康維持が難しく、病気になっても交通費がないために病院に行けない場合もあります。
以前、建設した小学校の卒業式で子ども達に
「夢はありますか?」
と聞いたことがありました。
すると、私たちと一緒に活動しているカンボジア人通訳の姿を見て、
「将来私は通訳になりたい!」
と言ってくれた生徒がいました。
この想いを聞いたとき、金銭的に厳しい状況であっても、夢を夢で諦めずに叶えられる環境を作ってあげたいと強く思いました。
農村部でたくましく生きる子ども達の可能性を広げたい!
収入が低い原因として一番大きい理由は
『稼げる仕事がない、就ける仕事がない、仕事の選択肢が少ない』という事です。
弊社の関わる農村部での仕事は一般的にお米を作る農業で、女性はカゴやゴザを作る内職をしています。
どちらも高いお金で買ってもらえるわけではなく、お米は水が少ない地域では一毛作しか出来ないので、