ある東京の地域で、新型コロナで一人の男性が亡くなりました。残された家族に対し、お花を送ったり、お香典を送ったりなどということはせず、周りの人たちはどう接してよいかもわからず、遠巻きに見ていたそうです。
亡くした原因や、亡くした人のことを共有することができず「公認されない悲嘆」(※2)を抱える遺族もたくさん生まれている可能性があります。(※2 死因や関係性に偏見が関わる喪失にまつわるグリーフで、周囲に認められにくい、共有しづらいことから、悲しみを表現したり、助けを求めにくくなるといわれている)
この企画が届けたいこと
目標の250万円を達成することで、3000冊の冊子を遺族当事者、新型コロナで亡くなる患者さんのいる病院や、ご遺族に関わる関連業従事者(葬儀社、僧侶、石材店など)にお届けします。
冊子やウェブサイトを通じて、新型コロナ、また他の死別により、新型コロナ下で大切な人を亡くされた方々に必要な情報を届けます。まず、今、困難の原因ともなる「あいまいな喪失」や「公認されない悲嘆」についてて理解し、それと共にあるための手がかりについて。そして、医療従事者や、僧侶といった、死別の臨床現場にいる人たち向けにも、どんな風に支えを届けていけるのかといったことや、セルフケアの方法についてお伝えしていきます。
グリーフの反応は一人ひとり違います。
亡くしたときに、心がしんどくなる人もいれば、身体に影響が出ることもあります、また社会的な人間関係に影響したり、生きていることの根っこに関わる(スピリチュアル的)影響もあります。そうした、影響をひとつひとつ理解し、おかしいことではない(Grief is normal.)と知ることだけでも、助かったとこれまで多くのご遺族から聞いています。 そうした基礎的な情報を届けることから、当事者の人たちが経験した、亡くしたことを乗り越えるのではなく、そのままに大切にできるようにサポートしていきたいと願っています。
冊子とウェブサイトは内容はほぼ同じものですが、ウェブサイトは日英両方用意し、国内に在住する外国人や海外にいる多くの死別を経験されている方にも届くようにします。
多くの方からのご支援、ご協力をもとに、一緒にこの企画を形にして届けられたら幸いです。
リターンについて
今回、ご支援くださったすべての方に、手軽に渡せるミニリーフレット「大切な人をなくしたとき どうしたらいいんだろう?」(下記画像はサンプルです)をお送りします。この1枚があれば、大切な人をなくした人に、そっと、すぐに、自分の喪失を大事にする手がかりが手渡せます。今、必要がなくても、手元にあれば、なにかあったときに、自分のためになるかもしれないし、誰かのために役立つかもしれません。
すべての支援者の方にリターンでお届けするミニリーフレット(サンプル)
他にも、リヴオンで大切にしている「セルフケア」(自分自身を大切にすること)を体感できる、坐禅やマインドフルネスのイベントもリターンの方限定で企画をしております。新型コロナで誰もが非日常的なストレスにさらされている今だからこそ、自分で自分を大切にする力を養う機会となればと願っております。
資金の使い道
冊子編集・印刷にかかる費用:約50万円
Website製作にかかる費用:約85万円
冊子や