【長崎バイオパーク】コロナ禍の臨時休園で大打撃。のびのび過ごす動物たちを守りたい

■ミーアキャットが脱走⁉ いいえ、放し飼いなんです
園内で放し飼いにしているミーアキャットは、群れになって自由に動き回っています。その様子に「脱走した!」と勘違いし、慌ててスタッフに連絡するお客さまも。よその動物園ではあり得ない、長崎バイオパークならではの光景です。

■カプセルトイ方式のえさやりに、やみつき!

カピバラやカンガルーなどの飼育エリアの中に置かれているカプセルトイの自販機。カプセルの中身はおもちゃではなく、えさが入っています。手に乗せて動物に差し出すと、近寄って来てパクッ。
ほかでは体験できない楽しさに、やみつきになるお客さまも続出します。

■カピバラの露天風呂は、今や冬の風物詩

毎年、多数のメディアに取り上げられるカピバラの露天風呂は、すっかり冬の風物詩になりました。熱帯雨林を流れるアマゾン川流域に暮らすカピバラには、日本の冬はちょっと寒すぎるのです。ぎっしりと〝密″になって温まるカピバラに、ソーシャルディスタンスは関係なし。全身を覆う硬い毛は乾きやすく、人間のように湯冷めすることはないようです。

■〝泳げないカバ″だったモモも立派なママに
大きな口で豪快に食べる現在のモモ1994年生まれのモモは、「泳げないカバ」として一躍有名になりました。カバは通常、水中で出産し、授乳も水中で行いますが、母親に育児放棄され、陸上で仮死状態だったところを、飼育員が必死に哺育しました。お風呂で温め、牛の乳をやり、一緒に泳ぐ練習をした結果、2001年には第1子を水中で出産。水中で授乳も行う、立派なママに成長しました。
出産後、子育て中のモモ

■大きな口で、スイカ丸ごと一気食い!
夏には、カバがスイカ一玉を丸ごと食べるイベントを開催しています。カバの大きな口に入れられたスイカは、一瞬で粉々に砕かれてしまいます。これは1tといわれる強い噛む力があってこそ。動画の再生回数は1億4000万回を越える、大人気イベントです。
資金の使い道と実施スケジュール

長崎バイオパークには、動物や鳥、昆虫、魚を含めて約200種、約2,000頭が暮らしています。毎日元気に過ごせるよう、スタッフは万全の体制で飼育していますが、えさ代だけでも年間約2,700万円がかかっています。食材を確保し、安定して供給するため、日頃から近隣の農家の方や、様々な方のご協力を得て、コスト削減の工夫をしています。しかし、よく食べ、よく活動する動物たちが多い当園では、十分な量を確保するためにどうしても費用がかさみます。
今回、みなさまからご支援いただいた資金は全て、カピバラやカバ、キツネザルたちが食べるえさ代に充てさせていただきます。みなさまからのご支援で、動物たちの健康を保てるように、守っていきます。

■ご支援は、この子たちのえさ代に活用します
【カピバラ】
朝と夕方の1日2回。現在18頭。主にカボチャやニンジン、キャベツを、朝は10kg、夕方は20kgあげています。好物は竹。そのほか、牧草は常に満タンにしています。

【カバ】
草食性で、主食は牧草。大きな体を維持するためにたくさん食べるので、朝と夕の1日2回、3頭で1回約8kgをあげています。たんぱく質を補うために、おからをあげることも。

【クロキツネザル】
現在はオスが6頭、メスが3頭います。朝はバナナを1kg、リンゴを1kg。夕方は、ニンジン、カボチャ、サツマイモなど、嗜好性や栄養バランスを考えてあげています。

■地元・長崎産の野菜や果物など、新鮮な食材を用意しています
キャベツやサツマイモ、カボチャ、スイカなど、