したり、負の側面も多く抱えることに繋がっていることもまた事実です。
特に格差社会が進行する現在、人それぞれのニーズに適応した給付の仕方(生活状況に応じた扶養照会の緩和、医療扶助単給や住宅扶助との併給等)がより一般化することが大事ではないでしょうか。
誰しもが誇りを持って生きていきたい。そんな野宿当事者である方たちの声から学び、生活保護制度のより有効な運用に対する提言にも繋げていきたいと思います。
一般社団法人結YUI:私たちについて
山谷の多様性を活かしたまちづくり、寛容で包容力のあるまちづくりを目指し、簡易宿泊所の運営事業や地域でのボランティア活動をおこなっている社会的企業です。
2009年より一般観光客を対象にした簡易宿泊所を運営し(生活困窮者の就労支援を含む)、2014年より生活保護受給者を対象とした簡易宿泊所を開設して見守り型宿泊所として運営してきました。2018年には多様性を活かす場所づくりとして「さんやカフェ」をオープンし、「さんやカフェ清掃隊」で地域の清掃活動を行っています。
昨年2020年4月の緊急事態宣言発令から現在まで、コロナ禍で生活保護となった方を法人の運営する宿泊所で計51名を受け入れてきました。その内何名かは他支援団体が運営するシェルターやアパートへの転宅が決まりました。
20代 7
30代 5
40代 11
50代 8
60代 11
70代 9 計51名
その他、都の要請で路上生活を送る人をゴールデンウイークと年末年始に述べ22名受け入れてきました。
2020年5月から現在まで、野宿する人を対象に栄養ある温かい食事を届け、健康状態や生活状況等の聞き取りを行う「ごはん配り」の活動を行っています。生活保護となった方もお手伝いで参加しています。
今までの活動を活かし、今回の緊急支援の段階から、将来的には皆さんの地域での社会参画を目指します。
『さんやカフェ清掃隊』多様な人が集まって地域の清掃をしています
想定以上のご支援の額が集まった場合
■宿泊支援と食事提供を引き続き行います
3月は例年のように都が提供する仕事が無くなる可能性が高く、野宿の方を対象とした食事提供を続けます。生活状況が苦しく野宿が難しい方には場合に応じて宿泊を延長、必要な人を生活保護に繋げます。
■生活困窮の方を受け入れる住まいづくり
山谷の中心部は台東区にあります。台東区で生活保護を受給する方は台東区内での居住という原則があります。彼らの自主性を重んじて尊厳を保つことが出来る住まいづくり(見守り型宿泊所、シェアハウス型のアパート)を台東区内に準備するための資金とさせて頂きます。
荒川区で運営している見守り型宿泊所のありあけ。台東区側にも持つことが出来たらよりよい支援の体制づくりに大きく前進します。
■まちで活躍できる就労継続支援B型作業所をつくる
山谷では使用障害(依存症)の方が多くいらっしゃいます。地域清掃もその活動の一つとなりますが、例えば観光客も多いこの地域で自転車の管理を含めたレンタサイクルを行う、さんやカフェをはじめとした飲食店での食材となる野菜づくり等、自己肯定感の向上と社会参加に繋がる場所づくりとして就労継続支援B型作業所を設立するための資金とさせて頂きます。
地域の人も外国人もボランティアもみんな集まって地域清掃をした時の様子
山谷のまちが、地域の分断と排除を越えて、多様性と共生のまちとなるよう活動していく所存です。
皆さまの応援の声、ご支援、どうぞよろしくお願いいたします。