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本物の極上黒毛和牛をお届け!肉汁で育ててくれた街に恩返し!横浜から日本を元気に!
9 ~ 12 分
初めまして。
『金沢文庫 肉汁センター』を神奈川県横浜市金沢区町屋町にオープンすることになりました。
店主の池田孝行と申します。
僕は、町屋町が大好きです。
30年前、宇都宮から大学に通うため出てきて学生時代を過ごした思い出がたくさん詰まった街。
三浦半島の東側。
少し歩くと海があり、八景島も目の前です。
最寄りは金沢文庫駅。
その名の通り、金沢流北条氏、北条実時が設けた日本最古の武家文庫がある土地です。
歴史があり、快速電車も止まり、人の行き交いも多い、力がある街。
この度、この街で焼肉屋を始めます。
僕が、金沢区町屋町で店を出そうと思った理由は、「かつての元気な街を蘇らせたい」と思ったからです。
衰退の一途を辿った思い出の街
僕の学生時代というとバブル絶頂期。
町屋町は、大通りから一本中に入ったところで閑静な住宅街ではありますが、活気に満ち溢れていました。
バス通りと金沢小学校通りには、個人商店もたくさんあり、うなぎ屋さんやお寿司屋さんが軒を連ねていた。
しかし、バブルが弾け、景気が下降の一途を辿ると一店舗、また一店舗と次第に店が無くなっていったのです。
2000年以降は特にそれが顕著で昔馴染みの店がどんどんシャッターを下ろしました。
新型コロナウイルスの影響により
全国でも飲食店が次々閉店
そして、2019年後半から世界中で蔓延が始まった忌まわしき新型コロナウイルス。
この影響で飲食業界は壊滅的なダメージを受けたのです。
全国では、すでに730もの店が閉店しています。
僕が今、埼玉県三郷市で切り盛りしている店も厳しい状況が続き、
2020年4月5月は、客数0の日が何日もありました。
良い日でも1日3組ほどの状況。
1日の売上が3万円にも届きません。
こうした日が何日も続き、「閉店」の2文字が頭をよぎりました。
これからどうやって家族を養ったら良いのか…
頑張ってくれているスタッフにもどう説明したらいいのか…
目の前が真っ暗になりました。
でも、諦めたくなかった。
安心してご利用頂くための対策
焼肉屋は、お客様に元気を出してもらうため好きで始めた仕事です。
なので、66席ある店内は、グループのお客様同士が隣にならないようゆとりを持って満席時30席でのご案内に。
入店、お帰り時の手指の消毒実施、空間除菌、トイレでの除菌殺菌シート設置などありとあらゆる対策を講じました。
また、元々肉を焼く網の隅には、瞬時に煙を吸い込むロースターが設置してあるので換気は抜群です。
窮地を救って頂いたお客様
そうして、安心してご利用頂ける旨を改めて案内すると、少しずつ客足が戻ってきました。
何人ものお客様に
「お店が心配で見にきたよ」
「ここなくなっちゃったらどこで焼肉食べればいいのさ?」
と嬉しいお言葉まで頂き、接客中にうかつにもぽろっと涙が出ました。
現在、新型コロナが蔓延する前と同じ状況とは言えませんが、細々営業できています。
これもお客様のおかげです。
本当にありがとうございます。
後悔しないための生き方
飲食店は、今、本当に厳しい状況に立たされています。
そんな中、新店を出すなど「常軌を逸している」と思われるかもしれません。
僕も無難に今の店だけで細々とやっていたら最低限の生活をすることは可能だと思います。
でも、それではいつかき