っと後悔すると思うのです。
恩返しを始めます
僕が、今、一番やりたいことは、自分が憧れて出てきた街に『恩返し』をすることです。
学生時代、やんちゃもして迷惑をかけた方もいます。
でも、この街の人が温かく接してくれたおかげで僕は、おかしな道に進まなくて済みました。
社会人になり、職を点々としましたが、それでもなんとか自分の店を持てるようになった。
それは、間違いなく、僕を導いてくれたこの街の人達のおかげです。
今後の人生すべてをかけて恩返ししたいと思います。
昔より元気がないように見える街ですが、きっと、頑張れば、かつての活気を取り戻せると思います。
そのために、まず、僕が、この街の人に愛される店を作りたいと思います。
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焼肉通の舌を唸らせる
旨味、肉汁が溢れ出す厚切り牛タン
あなたは厚さ1.5cmの牛タンを食べたことがありますか?
牛タンといえば、焼肉では絶対に外せない一品。
厚さ1.5センチ、体験したことのない弾力と柔らかさ、溢れ出す肉汁、口の中に一瞬で広がる旨味、焼いても味が縮まらない極上の牛タンです。
看板メニュー誕生秘話
実は、当店の厚切り牛タンは、お客様の要望から生まれた看板メニュー。
3年前のある日、
「3倍の料金を払うから厚く切って下さい」
と、牛タン愛に満ち溢れた、とある女性のお客様にお願いされました。
しかし、僕は、駆け出しの小僧の頃から
「牛タンは薄~く切ってこそ、職人の腕の見せどころ」
厳しく師匠から、そう教わってきたのです。
なので、厚切りなんてやったことも無ければ、想像したことさえありませんでした。
牛タンを分厚く切って食べる?
美味しいのかな?
でも、お客様がそうおっしゃるなら…
師匠から言い渡された禁を破り、意を決した僕は「エイヤ!」と、人生で初めて、厚さ1.5センチに切り出した分厚い牛タンをお席にお持ちしました。
すると、
「これ、コレですよ!!」
厚切りを所望された、お客様の目には、キャンディキャンディの主人公のように、キラキラと、夢見る少女のようなまばゆい光が満ち溢れていました。
旨味、肉汁が溢れ出す厚切り牛タン
看板メニュー化への道のり
お客様の要望から始まり、焼肉業界の固定概念を一瞬にして打ち砕いた厚切り牛タン。
しかし、通常より3倍も分厚く切り出すため、お客様が支払う料金は、おのずと高額になってしまいます。
それにもちろん、看板メニューとするからには、継続して、仕入れの量が確保でき、かつ味わい深い肉質であることが必須条件です。
しかし、自分の理想とする牛タンはいざ探し始めてみるとなかなか安定して確保できないもので…
「お客様のご要望に応えたい!」
そう思えば思うほど、時間だけが過ぎ、焦る気持ちが大きくなっていったのです。
このままでは、いつまで経ってもお客様に心から喜んでもらえる厚切り牛タンを安定して提供できない。
そんな不安や焦り、苛立ちから、当時のスタッフ、家族にも辛く当たることがありました。
味を妥協し儲けに走ることは
できませんでした
ここだけの話ですが、大量生産されている低価格の牛タンでも、それなりに美味しい厚切りにして出すことは可能です。
妥協さえすれば、普通に営業はできます。
でも、ただ儲かるからといってそんな悲しい残酷な事はしたくなかった。
納得がいかないまま、調理を続けてもお客様に最高の満足を届けることはできないと思ったのです。
なので、味への追求は止められませんでした。
つい