はじめに・ご挨拶(沼津市地域おこし協力隊 青山沙織)
私は2018年4月より、沼津市戸田(へだ)地区で「深海魚」というコンテンツを使って地域おこしを行っている、日本で唯一の深海魚担当地域おこし協力隊です。
兵庫県より移住し、地域の方々には身近過ぎてわからない深海魚の良さを、よそ者視点で「深海魚の聖地戸田」としてPRし地域活性化のために活動しています。
2020年にはコロナ禍で魚が売れず困っている漁師さんたちを助けるため深海魚直送便を立ち上げ、深海魚漁の存続のため邁進してまいりました。
そんな私も2021年3月末で地域おこし協力隊を卒業となります。
地域おこし協力隊卒業後も継続して地域活性化や漁師さんのサポートを行うため、今回のプロジェクトを計画いたしました。
【地域おこし協力隊としてやってきたこと】
2018年(一年目)
第一回駿河湾の深海魚アートデザインコンテスト 企画・主催
情報発信スペースにて深海魚の飼育開始(ヘダトロールmini水族館) 管理(~現在)
2019年(二年目)
第一回深海魚フェスティバル 企画・主催
深海魚グッズ 企画・作制 (~現在)
深海鮫の皮を革へ(地域の特産品作り) 研究・開発(~現在)
2020年(三年目)
第二回深海魚フェスティバル 企画・主催
深海魚直送便 企画・開始
深海魚直送便をとは、新型コロナウィルスの影響により魚が売れなくなった漁師さん達を助けるために、水揚げされた深海魚をその場で買取り・発送する直送サービスです。https://shinkaigyo.myshopify.com/
水揚げされた当日に発送なので、最短で市場に並ぶタイミングと同時にご家庭に到着します。
また、食べられない深海魚を集めたヘンテコ深海魚直送便(本来捨てられていた未利用魚の直送)も行っており、漁師さんの収益増加、資源の活用にも務めています。現在、個人をはじめ大学や水族館などから沢山の注文を受けており、漁師さんの収益増加に繋げる事が出来ています。
海岸からわずか2kmほどの距離で水深 500mの深さにまで達する駿河湾。
その海底は急峻でダイナミックな地形を描いていて、駿河湾最深部は、水深2,500メートルに達し、日本一の深さになります。
また他の水深の海水と混じり合うことのない海洋深層水には「低温安定性」「清浄性」「高栄養性」などの優れた特性がありますが、
駿河湾には黒潮系、亜寒帯系、太平洋と、三種類の深層水が存在することがわかっています。
地形・水・栄養素。これらの恵まれた環境によって、駿河湾は深海魚を始めとする多様な生物を育むふるさととなっているのです。
そんな駿河湾に面した戸田(へだ)は古くから、深海魚漁が盛んに行われてきました。現在は、深海魚の聖地戸田として町を挙げて、深海魚のPRしています。
現在、事務所兼作業場として使用しているのは沼津市所有の建物で、2021年3月末の地域おこし協力隊卒業時に退去しなくてはなりません。
これに代わる新たな拠点を設立するため、今回のクラウドファンディングに挑戦することにいたしました。
また、魚の箱詰め・発送作業をする際に借りているのは戸田漁業協同組合の施設なのですが、常に借りられるわけではなく、漁協の業務がある際は施設の利用に制限がかかります。
深海魚漁は月に10~15日程度しか出漁しないため、限られた出荷のタイミングを逃さないためにも新たな拠点で魚介販売許可