はじめに・ご挨拶
F1エンジニア(Aerodynamicst)を目指す明石工業高等専門学校(明石高専)OB、10月からイギリスの大学の学生となる田崎雄大です。この度は本プロジェクトページを閲覧していただきありがとうございます!本プロジェクトはF1で研究開発をしたい僕が、F1エンジニアになるための第一歩として、イギリスの大学に行く、そのための学費をご支援いたただきたいという内容です。必ず世界で活躍するF1エンジニアになります!僕の熱い想いを綴りました。どうか最後までお付き合いいただけますと幸いです。
鈴鹿サーキットのピットで作業する僕
F1に懸ける情熱
純粋な技術向上を求めて多額な資金がつぎ込まれるF1。そのF1マシンは世界トップレベルの技術の集結であり、自分が一番好きな分野である空力がその挙動を支配している。そんな環境で制限にとらわれず、ただひたすらに空力の研究開発がしたい!!これが僕がF1を目指す理由です。以下3パートに分けて、F1を目指すようになった理由やモータースポーツへの情熱、僕の強みを綴らせてください。
1、流体力学との出会い
僕は中学生の頃に初めて風洞実験をして以来、この分野ってわかってないことだらけじゃないかと流体力学にハマりました。流体力学では基礎方程式が理論的に解けなかったり、乱流の理解が未だ不完全であったりと、学術的な穴がたくさんあります。にもかかわらず世の中にある全ての乗り物の設計において、流体力学は最も重要と言っても過言ではない立ち位置にいる。飛行機や電車、車、船、ロケット。何をとっても設計のかなめとなるのは流体力学です。 高専生の頃に行った機械の展示会で聞いた、飛行機のメカ部分を設計する人は、流体屋さんの許す範囲内でのみ自由に設計ができるというエピソードが今でもすごく印象に残っています。流体屋さんってエンジニアの中でもかなり優秀な人たちなんだな。じゃあ自分もそこを目指したい!!それにわかってないことを少しでも解き明かしてみたい!!これが僕が流体力学を意識しだすきっかけでした。中学生向けの風洞実験の様子
2、エコランからF1へ
F1を意識し始めたのは高専でエコランをしていたときでした。エコランとはHONDAが主催する自作車両で燃費を競うモータースポーツで、自分たちで車を設計し製作します。エコランでは空力以外にもエンジン制御や転がり抵抗低減など大事な要素がたくさんあります。そこでチームにない技術の開発は、機械、電気関係なく、やれることを片っ端から手をつけた。どれだけ忙しかったか。今でも思い出す話はいくつかあります。例えばマシンの構想段階で、指導教員の先生から去年のフレームをそのまま使うことを提案された時のこと。その当時、設計はまだだけど頭の中で新たな構想はできていた。そこで先生には、もう新しいのができていますと言っておき、3日間でマシンのほぼ全ての設計を終わらせました。 他にも模型実験から導いた自分たちのカウルの形状が早く見たかったので、1日で型を削り切ったりしてました。
開発には楽しい瞬間がたくさんある。特に嬉しくなるのは、ミスが発覚したり一見不可能なことを実現しないといけなくなったとき。エンジニアなら皆がそうかもしれませんが、できないができるようになった瞬間の快感は一度味わったら忘れることはない。エコランは僕にとって開発という経験を得ることのできた最高の成長機会になりました。
しかし、開発をしていて常に感じていたのが上位チームとの経済的格差でした。どう頑張っても僕らにはCFRPに手は出す余裕はなかっ