はじめに・ご挨拶
私たちは、地域の産業とコラボレートしてファッションを生み出すファッションブランド「*parc(パーク)」を展開している(有)トレモア・プランニングです。
『人と社会、地球環境、地域のことを考慮して作られたモノを生産する』
『サスティナブル(SDGs)な染色の取り組みをもっと全国に知ってほしい』
をテーマに、奄美大島に古来から伝わる「泥染め」という染色技法を使った天然ミネラル含有のボクサーパンツをつくり、人にも地球にもやさしい、商品開発・「泥パンツ」にチャレンジしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします!
「泥パンツ」は、身体の動きに合わせてくれる、長時間の着用でも締めつけ感のないオリジナルのソフトストレッチ素材を使用。古代自然染色の技術を生かし、抗菌性、消臭作用も高く、履くたびに肌をいたわるメンズボクサーパンツを目指しました。
泥パンツって何がいいの?
プロジェクトをやろうと思った理由
男性のみなさん、夏に限らず股間の痒みが気になることはありませんか?痒みがなくても、大事な部分ですので清潔に保っておきたいものですよね。特に外回りの営業マンや、外で作業をする汗かき男性に向けて、股間部分の悩みの解消が出来ればと思い、今回のプロジェクトを始めることになりました。
年を重ねるうちに体臭が気になりだした方、敏感肌で下着の締め付けによる痒みや肌荒れを起こしてしまう方に特にオススメいたします。
このプロジェクトで実現したいこと
今回BOOSTERは初めてのチャレンジとなります。私たちは、古来から奄美大島に伝わる伝統染色技法の天然泥染めという素晴らしい日本の加工技術に出会い、その技法を使って商品を生み出したいと思いました。
泥染めパンツの生産を通じて、伝統的な染色技術を守る。染色だけでなく、編立から裁断、縫製まですべてを自社で行うことにより、産地の雇用も守り、国内縫製にこだわった技術もまた、次世代へ伝承していく為、人材の育成にも取り組んでいます。
日本の伝統が引き継がれる限り、日本の文化である「泥染め」を次世代につなげるため、地域・人・モノをまもり育てる循環を目指しています。
エシカルな日本の泥染めを知ってほしい
多くある染めのなかで私たちが選んだ方法は、伝統的な「泥染め」です。奄美大島に多く自生する車輪梅(テーチ木)を細かくカットして煮出した染料(タンニンが豊富)で染めたものを、泥田(鉄分が豊富)に浸し、化学変化を起こして染めるのです。世界でも珍しい、染色方法。煮出した後の車輪梅は燃料として使われ、その灰はまた染め物にも利用できるというから、とてもエコロジカル。木と泥と水、身近にあるものだけでできる、自然の恵みと人の知恵の奇跡ともいえる染め方です。
泥染めってどうやって染めてるの?
泥パンツの特徴
近年、「泥パック」などの美容方法が話題となっていますが、奄美大島の泥染めの「泥」の成分にも、実は台地の天然の鉄分とミネラル成分がたくさん含まれていると言われています。
そのため、泥染めされたものは素材の抗酸化作用も高く、泥染加工を施した素材生地の保湿性も期待されることから、敏感肌や乾燥肌の方にもやさしい染色方法として注目を集めています。
● 長時間履いても雑菌の繁殖が抑えられ、清潔さを維持!
⇒標準布は、18時間培養後、黄色ブドウ球菌が増殖したのに対し、洗濯10回後の泥パンツは、18時間培養後、黄色ブドウ球菌が67%減衰されました。
※一般財団法人日本繊維製品品質技術