はじめに
「間違えたらどうしよう」「失敗したら恥ずかしい」
他人と違うことをすること、新しいことに挑戦することに対して臆病になることはありませんか?
誰かにほめられなくても、みんなと違っていても、
「私はこう思う」「こんなことやってみたい」
そう自信を持って言えたらかっこいいですよね。
「自分で考えてやってみた」「失敗しても自分でなんとかした」「諦めずにやりきった」
そんな経験を積み重ねることが、子どもたちの自信につながります。
自分で考えてやってみる、できた!が自信になる
やってみるから、はじめよう
ふうせん宇宙撮影で有名な岩谷圭介さんが考案した宇宙パラシュート教室にはそんなメッセージが込められています。
私たちは2018年から岩谷圭介さんを愛知県豊橋市にお招きしてイベントを開催し、これまで300名以上に体験してもらいました。
宇宙パラシュート教室では、パラシュートの作り方を教えません。
説明文のない、宇宙パラシュートの設計図を使うので、子どもたちは悩みます。
中にはわからない!できない!と諦めたくなる子もいます。
そこで子どもたちが「やってみたい!」と思えるように声かけを工夫して意欲を引き出し、最後まで自分でできた!という自信につなげていきます。
こちらは講師の岩谷圭介さん。
風船で宇宙を撮りたい!との思いで何百回もの失敗を乗り越え、挑戦し続けた岩谷さんだからこそ、子どもたちに伝えられるメッセージがあります。
現在はふうせん宇宙旅行の実現に向けたプロジェクトに取り組んでおられます!
解決したい社会課題
テクノロジーの急速な発達によって変化のスピードが速い現代においては、当然、常識が変わるスピードも速くなります。
それに加え日本の急速な人口減少、少子高齢化。
今後、人口増加を前提に作られた日本の社会システムに歪みが生じていくことは明らかです。
新型コロナウイルスはこれらの問題を露呈させましたが、コロナが収束したとしても、根本的な問題は解決しません。
常識が非常識に、非常識が常識に、短期間で変わる時代を私たちが生きていくことに変わりはないからです。
「これまでできていたから、今まで通りの方法で問題ない」
「新しいことをするのはリスクがあるから、様子をみよう」
もちろんリスクは可能な限り避けたいものです。
でも、うまくいくかわからないことに挑戦しないでいることや、よくわからないことを理由なく敬遠していれば、予測不可能なこの時代を生き抜くことは困難なのではないでしょうか。
あなたはうまくいくかわからないことにも意欲的に取り組みますか?
以下のグラフは、13歳から29歳を対象にした内閣府の意識調査です。
諸外国に比べて、日本の若者がうまくいくかわからないことに対して消極的であることがわかります。
出典:内閣府ホームページ
(https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26honpen/tokushu_02.html)
平成26年版子ども・若者白書より
これはなぜでしょうか?
理由の一つに、「他人や世間の目を気にしすぎてしまう」ことがあげられます。
何かを選ぶ時、行動する時、その基準がこんな理由に偏っていませんか?
✳︎先生や親に褒められたいから(または怒られたくないから)
✳︎ほかの子と違うと友達に笑われるから
✳︎いい子だと思われたいから
✳︎間違えたり、失敗したら恥ずかしいから
誰かの評価を気にしすぎていると、何が好きか、何がやりたいか、という自分自身の気持ちが