聖地・乗鞍にサイクリスト憩いの小屋を誕生させよう!

聖地・乗鞍にサイクリスト憩いの小屋を誕生させよう!
日本屈指のヒルクライムコースとして親しまれている北アルプスの乗鞍岳。この中腹に、今は閉ざされた古い山小屋「冷泉小屋」があります。ここをリノベーションし、サイクリストの新たな交流の場を作っていきます。昭和・平成とともにあった冷泉小屋を、私たちの手によって復活させ、次の世代へと引き継いでいきたい。

この度は、「冷泉小屋再生プロジェクト」のページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。これも何かのご縁と思っていただき、最後までお読みいただけましたら嬉しく思います。

“サイクリストの聖地”として、いつの時代もサイクリストに愛されている山があります。長野と岐阜にまたがる乗鞍岳です。乗鞍は、全国のサイクリストたちに圧倒的な人気を誇り、サイクリストなら一度は走りたい憧れの場所です。その乗鞍のヒルクライムコース沿いにある山小屋「冷泉小屋」を再生するプロジェクトを立ち上げました。

山肌を縫うようにサイクリストたちが駆け上がる。長年にわたって、乗鞍岳はサイクリストの聖地として親しまれてきた

私、大好きな自転車を仕事とする自転車ジャーナリストとして活動しておりますハシケン(橋本謙司)と申します。そんな私が愛してやまない場所こそ乗鞍です。

私が自転車で始めて乗鞍を訪れたのは、今から15年以上前の学生時代の自転車旅でした。その後、自転車メディアの端くれとして、毎年8月に開催されるヒルクライマーたちの祭典「乗鞍ヒルクライム」レースをレポートする機会に数多く恵まれました。そして、この乗鞍を通じて、かけがえのない多くのサイクリストとの出会いがありました。今では夏の時期に2週間ほど大好きな乗鞍で過ごしています。

乗鞍はヒルクライマーにとって特別な場所。このような感情を持っている方は、私だけではないでしょう

大会には毎年4000人近くが参加。大会がなくても、夏山シーズンには1日多い時で500〜700人近いサイクリストが訪れます。それなのに、冷泉小屋が閉じているのはじつにもったいない。サイクリストの聖地にあるこの山小屋を、今の時代にマッチするスタイルで再建して、サイクリストたちの新たな交流の場として復活させたい、という思いからプロジェクトはスタートしました。小屋のオープンは、今年2021年8月末を予定しています。

現在の冷泉小屋は昭和に建てられたもので、しかも15年間も閉ざされてきたため、全体的に傷んでしまっています。そして、この冷泉小屋は、よくも悪くも昔ながらの山小屋です。

サイクリストが立ち寄りやすい立地にある冷泉小屋。今年の夏以降、この場所が多くのサイクリストたちで賑わうことを夢見ている
乗鞍を訪れるサイクリストが嬉しいサービスを展開したい。

その歴史や鄙びた感じは大切にしつつも、今回の再生によって、前例にとらわれない今の時代らしい居心地のいい空間の創出を目指しています。そして、サイクリストの聖地にふさわしく、サイクリストに気軽に立ち寄ってもらい喜んでくれるサービスを提供し、乗鞍で唯一無二のサイクリストが笑顔になれる山小屋を作っていきます。また、小屋の内装やインフラ整備も進めていきます。

これらの実現のためには資金が必要です。本クラウドファンディングで支援いただいたファンドは、サイクリストサービスをはじめとする冷泉小屋再生のための資金として活用させていただきます。

小屋の脇に沸いている水温4℃の冷たい硫黄冷泉が、小屋の名前の由来です。この冷泉を活用することも本プロジェクトの目標のひとつ

年平均5°Cの冷たさを保つ冷泉。滝の前に立つとクールダウンできる

古い建物だが、室内はきれいに手入れされている。

窓から見える景色は素晴らしく、宿泊できた暁には素晴らしい朝焼けと雲海が見える!

2020年7月も、コロナ禍で8月末の大会の中止が決定していたこと以外は、いつもと変わらず快晴の乗鞍ヒルクライムを楽しんでいました。しかし、あの日のライド