はじめに・ご挨拶
秋津野水力発電復活プロジェクトは、吉野熊野国立公園奇絶峡(きぜっきょう)から流れ来る水で小水力発電を行い得られた収益で地域づくりを応援しようというプロジェクトです。
今回のプロジェクトでは和歌山県田辺市上秋津地域にあります4つの法人や住民、そしてクラウドファンディング応援団がコンソーシアムを組んで2021年中の実現を目指しています。
周辺アクセス図1周辺アクセス図2
発電設備周辺写真
まずは4つの法人を紹介します。プロジェクトの窓口として「一般社団法人ふるさと未来への挑戦」があたります。一般社団法人はこれまでは放任園地等に太陽光発電パネルを設置し、売電益等で地域づくりを応援してきました。
そして、農業法人株式会社きてらは、平成11年に住民出資で立ち上げた農産物直売所や地元柑橘だけを使用したジュースやジャムなどの製造販売する農業法人です。
同じく、平成19年に住民出資で立ち上げた農業法人株式会社秋津野は、使われなくなった上秋津小学校をリノベーションをし、平成20年に都市農村交流(グリーンツ―リズム)施設『秋津野ガルテン』をオープン。農家レストラン、宿泊施設、柑橘の収穫体験やスイーツづくり体験なども行っています。
さらに、近年の農家の高齢化や後継者不足等の問題を解決すべく、若手人材の育成・雇用の確保及び、農家の技術を継承しスマート農業の導入などで農業の省力化を図ることにより農家の負担を減らし、生産効率の向上を目指して立ち上げました、農業法人株式会社秋津野ゆいもプロジェクトに参画します。
今回、4法人と地域の元気な住民とクラウドファンディングで応援いただけるみなさんと一緒に
水力発電所を復活させ、地域をもっともっと元気にしていきたいと考えています。
このプロジェクトで実現したいこと
「水」という地域資源を有効に活用するために水力発電所を復活させ、売電を行うことで得られる収益で、地域づくりの応援を行いたい。
上秋津地域には明治45年に120kwの水力発電所が稼働し地域に電力を供給されていましたが、 平成16年に発電所に水を送るための送水路が急斜面の山中を手掘りした溝を使っていため、長年の濾水でがけ崩れの危険性が生じ廃止されました。
展示保管中の旧川中発電所で使用されていたタービン(旧川中口発電所)
今回の発電所を復活プロジェクトは発電規模的は1/6になりますが先人たちが明治に立ち上げた発電所の復活を目指します。
元発電所跡には発電記念碑と当時の発電機の保存展示が行われており、地域で大事に守られています。
農村には地域を毛細血管のように張り巡らされた農業用の用水があります。地域の中心を会津川が流れ、この川から取水口を通って用水へと水が送られています。 平地の少ない当地区では、一枚当たりの水田は狭かったことで、政府の減反政策で水をあまり必要としない果樹作(梅や柑橘)への転換がすすんだ結果、取水口の門から多くの水が川へと返される結果となっています。
(上左:水車、上右:ベルバルブ)(上左:水車、上右:ベルバルブ)(小水力発電機設置図案)
ここの取水門に10kwの小水力発電機(フランス製)を2台設置し発電を行い、得られた利益の中から地域の活性化や人材育成、コミュニティービジネスへの支援を行うことで、
昭和の時代から住民が自発的に取組んできた地域づくりを持続性の高い地域のシステムにしていきたい。
小水力発電機設置予定の一ノ井養水〔用水〕取水口
取水口(上部から)
私たち