いのちを育み、いのちをつなぐ限定生パスタ「白のタリオリーニ」

いのちを育み、いのちをつなぐ限定生パスタ「白のタリオリーニ」
岡山の麺文化をつくってきた創業74年の老舗製麺所<冨士麺ず工房>が手掛ける生パスタは、人気レストランが使用しているプロ仕様。今回は、三重県にある私立の農業高校、愛農学園の生徒さんが飼育した鶏の卵を練り込んだ限定生パスタ「白のタリオリーニ」で、つくる人も食べる人も笑顔にするプロジェクトに挑戦します。


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いのちを育み、いのちをつなぐ限定生パスタ「白のタリオリーニ」
5 ~ 7 分
ご挨拶

岡山にある製麺所、株式会社冨士麵ず工房の波夛 舞(はた まい)と申します。
私たちの会社は、戦後まだ満足な食べ物もなかった頃、「温かくて美味しい中華麺を食べてもらいたい」という創業者の想いから、1947(昭和22)年にスタートしました。
以来、生の中華麺一筋に絞り込み、おいしい麺づくりを通して、お客様と共に岡山に麺文化を創ってまいりました。
お客様のご要望にお応えするため、日々、麺の「美味しい」を追求し、麺と誠実に向き合いながら製造しています。そしてお客様と共に幸せになることを創業の想いとして守り続けています。

プロジェクトをやろうと思った理由

このたびのコロナ禍で、自宅で過ごす時間がとても多くなりました。
そんな中、皆様の食卓はどうなっているのだろう?
子どもたちは、何を食べているんだろう?
スーパーに行けば、カップ麺・乾麺の棚がガラガラに。即席なものに頼らざるを得ない、この状況を目の当たりにしたとき、食に携わっている私たちに出来ることは何だろうと考えました。

それは、おいしい麺を皆様の元へ届けること。
今だから出来ること、今しか出来ないことに目を向けて、2020年4月24日にオリジナルラーメンセットのオンラインショップを開設いたしました。
たくさんの方からおいしい声が届くうちに、ラーメンセットだけではなく、生パスタもご自宅で楽しくおいしく食べていただきたいと思い、麺とソースの開発がスタートしました。

岡山の麺文化を支え続けて74年を迎えました。
現在は岡山県のみならず岡山県外のお得意先にもご愛顧いただいております。
これまでの活動

冨士麵ず工房では、創業以来培ってきた中華麺の製造技術を活かし、生パスタをはじめ様々なジャンルの麺づくりにチャレンジしています。今では約100種類の個性あふれる麺を開発し、岡山だけではなく東北から沖縄まで、約300店の飲食店の方々に使っていただいています。

麺の概念にとらわれず、小麦の旨さを最大限引き出し、柔軟な発想で麺料理の演出を考えています。
中でも生パスタは、「岡山でおいしい生パスタを食べたい」という想いで、2008年から開発を始めました。独自の技術と研究により、自家製麺や手打ちでは真似できない、唯一無二の生パスタ「ハタフレスカ」が誕生しました。
名店と言われるシェフの方々からも嬉しい評価をいただき、これからの「ハタフレスカ」の可能性を感じています。

生中華麺で培った技術を活かし、自家製麺や手打ちでは真似できない低加水の生パスタは、
小麦の香りと独特のモチモチ感が特徴です。

愛農学園農業高等学校との出会い

三重県伊賀市にある日本で一番小さな農業高校、愛農学園さん。
出会いのきっかけは、昨年行われた食の表彰式に出席させていただいたとき、偶然、学園の教頭先生と席が前後になったことでした。

ご挨拶をさせていただき、お話をしていくうちに、教頭先生のお人柄に魅了され、愛農学園を訪れたい気持ちがわきあがり、その場で学校訪問させていただくお約束をさせていただきました。
訪問した先に待っていたのは、誠実にいのちと向き合う先生と生徒のみなさん、自然の中で生き生きしている動物や農産物。

学園内で飼育されているすべての動物の「生活の質(Quality of life)」が生徒さんの愛情によって高められており、その表情はどれも生きていることを感じさせてくれ、生きることの意味を教えてくれました。