【第二弾】毛糸で南米パタゴニア地方の女性達の経済的安定を支援するプロジェクト

【第二弾】毛糸で南米パタゴニア地方の女性達の経済的安定を支援するプロジェクト
新型コロナ感染症の影響で観光業に大打撃を受けている、南米パタゴニア地方の女性たちが経済的に自立できるように、地元特産のウールを使ってオリジナル製品を作るプロジェクトです。第一弾のご支援で製品化の道筋がついたので、今回は実際にオーダーメードでニットキャップとハンドウォーマーの注文を受け付けます。

はじめに・ご挨拶

はじめまして、南米パタゴニア地方でトレッキングガイドをしております、平岡健二(ひらおかけんじ)と申します。1993年にこの仕事を始めて以来、もう27年も南米パタゴニアに関わっています。

そしてもうひとり、現地パタゴニアで親子二代に渡りペンションのオーナーをしているセシリアさんがパートナーとなって、日本とチリを絆いでこのプロジェクトを進めています。
このプロジェクトで実現したいこと

パタゴニアの羊たち パタゴニアの大地に地平線まで広がる牧場「エスタンシア」でとれる羊毛を使って手作りの編み物を作り、パタゴニアの新しい特産品を作ろうとしています。

これまでもパタゴニア地方には民芸品としてのウール製品は土産物店で売られていましたが、観光客が家に帰ってからも長く使いたくなるようなクオリティのものではありませんでした。

そこでこのプロジェクトでは、(1)パタゴニアの特産品ウールを、(2)パタゴニアの草木を使って染色(草木染め)して味わい深い色合いの毛糸を作り、さらに(3)地元の女性たちによる手編みという、これまでのものより付加価値の高いニット製品を作り、それをネットで販売して観光以外での副収入の手段を得ることを計画しています。これにより現地の女性たちの経済的自立支援を行いたいと考えています。

野原でタンポポを摘んできました

パタゴニアの羊で作った手縒り毛糸

パタゴニアの強風に耐える南極ブナ。この木の樹皮で染色します。前回(第一弾、2020年10月)のプロジェクトでは、頂いたご支援でパタゴニアの牧場(エスタンシア)から羊毛を仕入れ、草木染めで染色し、手編み製品を作り上げるまでの工程を確立して、試作品第一号を作り上げるところまで達成出来ました。

この第二弾プロジェクトでは、実際にこのニット製品のご注文を頂いて日本までお届けします。ただ、上の写真にあるタンポポの季節は終わってしまったので、別の素材で草木染めした毛糸で作った製品をお届けします。

タンポポ染め(上段)と南極ブナの樹皮染め(下段右)の帽子とハンドウォーマー

この写真にあるような帽子とハンドウォーマーの注文をお受けします。ご注文を頂いてから編み始めるので、お届けまでに1ヶ月半-から2ヶ月ほどかかる見込みです。このプロジェクトの2月中のご注文で4月頃のお届けになると思います。

カラファテの木

今回の染色素材はパタゴニアを代表する秋のワイルドフルーツ、「カラファテの実」を使って見ようと思っています。カラファテはブルーベリーに似た紫色のフルーツで、秋(2~3月)がシーズンです。

取り敢えず、今の段階(1月下旬)で手に入れることができた実で試しに染めてみました。タンポポや南極ブナとはまた趣の異なる良い色が出そうです。

あともう一色は、やはりパタゴニアのを代表する樹木「南極ブナ」で染色した毛糸を使って作ります。色の具合は上の写真を参考にしてください。この2色で、帽子とハンドウォーマーのご注文を承ります。
私たちの地域のご紹介

南米パタゴニア地方は、チリとアルゼンチンの2カ国にまたがる広大な土地で、広さは日本の3倍ほどもあります。かつては羊毛生産で栄えた時代もありましたが、化学繊維の普及とともに羊毛業は衰退。現在は観光が主な産業となっています。

フィッツロイ山 世界最南端の町ウスアイア、巨大な氷山が崩れ落ちるペリトモレノ氷河、あのスポーツウェアブランド「パタゴニア」のロゴデザインにもなっているフィッツロイ山、そして岩峰群と湖と氷河の美しいパイネ国立公園などがよく知