【プロローグ&もくじ全公開】日本人の“学び”を変える『超・学習法』を広めたい!

り、世の中には多くの時間をかけて学んでも、実際にはまったく身についていないということが数多く存在しているのです。
なぜでしょうか?

その理由は、べつにあなたに「才能」がないからというわけではありません。
あなたに「学歴」がないからというわけでもありません。
あなたの「遺伝子」が悪いわけでもありません。
ズバリ「学び方」が間違っているからです。

本来、人間は自然と学ぶ生き物です。
赤ちゃんは歩き方を教えなくても気づけば歩いていますし、欲しいと思うものにはみずから手を伸ばします。また、お母さんやお父さんの真似をして言葉を話しはじめます。教わらなくてもできるのは、人として自然と成長しているからです。

しかし、年齢を重ねるにつれ、人は「学ぶこと」を余儀なくされます。
小学生になれば漢字や掛け算の九九などを教わり、習いごとをすれば泳ぎ方やピアノの弾き方を教わる。社会に出れば、先輩や上司から仕事のやり方を教わります。

人生のなかで学ぶべきことは非常に多い。
しかし、「学び方」について教えてくれる人は誰もいません。
だからこそ、受動的な学び方が当たり前になっているのです。

●正しい学び方でなければ、結果は出ない

日本の子どもたちに「なぜ勉強するの?」と聞くと、「いい点を取るため」「いい学校や就職先に入るため」と答えます。
つまり、実際にそのスキルや知識を実社会で使うためではなく、テストでいい点を取るために学んでしまっているのです。これでは本末転倒です。

テストで点数を取るためだけに勉強をする子どもは、能動的に学ぶことをしません。
だから、長い月日をかけて学んでもマスターすることができないし、それを疑問に思う人もいないのです。

これは子どもに限った話ではありません。
大人になっても、自ら望んで申し込んだ講座やオンラインコースに多くのお金と時間をかけても、「学んだだけで活かせていない」「結果が出ていない」という人が非常に多い。これは、子どものときと変わらず「受動的な学び方」の悪いクセが根づいている証拠ではないでしょうか。

だからこそ、何を学ぶにも、まずは「正しい学び方」を知ることが重要なのです。
言いかえれば、学び方さえ知っていれば、どんな分野であれ、短時間で効率のよい成果を得ることができます。

●学び方を学ぼう

かくいう私も、中途半端な学び方をしていた時期もありました。
私が通っていた学校は県内トップクラスの進学校で、まわりには頭のいい子がたくさんいました。そんな環境もあり、いくら勉強しても成績は中の下くらいのレベルで、彼らに点数で勝つことができず、自信を持つことができなかったのです。

そして、「どうがんばっても、みんなには到底追いつけない……。同じ土俵で戦っても勝ち目はなさそうだ。でも、どうにかしてみんなと差をつけたい」と考えた末、もともと興味があった英語に目をつけました。

当時18歳だった私は、単純に「英語がペラペラになれば、みんなに差をつけることができるかもしれない」と思ったからです。

その後、20歳のときに「1年半後にアメリカに留学する」と決意しました。
そのときはじめて、「この限られた留学までの1年半という時間のなかで、効率よく英語を学ぶにはどうしたらいいか?」と考え、1日に英語をどれだけ学べるかということだけを意識する〝生産性の鬼〟になりました。

「いままでやっていたように、ただ机に向かって単語を覚えたり、教科書どおりに文法を丸暗記したりするのでは英語をマスターすることはできない。本当の意味で英語をマスターするにはどうし