しまんとの山のうえからお届けします
高知県が誇る最後の清流四万十川。川と一緒に生きてきた地域で立ち上がった株式会社四万十ドラマが新しいチャレンジをスタートします。
2018年4月からを第2創業と位置付け、直営店の運営や、全国各地の地域とのコラボレーションを通じて、「足元の魅力」を生かした活動を行ってきました。
そして2020年。コロナ禍の中ではありますが、四万十ドラマ最大の挑戦に踏み出します!
もっと地域のために。できることを全部やります!
こんにちは。株式会社四万十ドラマの畦地履正(あぜち りしょう)です。「四万十ドラマ」のことを、初めて知る方へ。どうぞよろしくお願いいたします。いつも応援いただいている皆様、ありがとうございます。
高知県の最後の清流「四万十川」と共に生きてきた地域で創業し、流域資源を活かした「ものづくり」を行いながら、26年間地域と共に歩んできました。様々な取り組みを全国で知っていただくようになり、地域産品を扱い、全国に届ける地域商社としても知っていただいています。
四万十川に負担をかけないものづくりを掲げ、足元にあるユタカサを活かして商品を作り、販売する中で、栗山の再生、新聞で作ったオリジナルのエコバッグの取り組み、地元食材を活かした料理の考案など、全国に先駆けて、この地域でできることを考え、取り組んできました。
そして今回、四万十ドラマの最大の挑戦を始めます。それは、四万十の地域に、直営工場を作るというチャレンジです。
生産者も、従業員も、お客様も、地域もみんなが笑顔になる仕組みづくり
なぜ「工場」を建てるのか。それは、地域に根ざす会社の責任として、お客様はもちろん、生産者や従業員、そして地域の方々みんなが笑顔になれる仕組みづくりにつながるからです。
現在四万十ドラマは、地域の栗や芋を使って商品を作っていますが、拠点となっているのは「おちゃくりcafé」というカフェ併設の工場スペースです。ここですべて担えているわけではなく、手狭になったこともあり、地域内に製造箇所を点在させ、毎日スタッフが行き来をしている状況になっています。
広さの制約で、導入できる機械にも制限があり、広く商品をお求めいただいているにも関わらず、製造が追いつかないという事態になっています。この状況では、生産量が限られることで、生産者の方にも増産を頼めず、お客様にも十分な量が提供できない。そして従業員にとっても日々の移動や調整で時間がとられてしまうという事態に直面しています。
地域に産業をつくるための、ひとつの方法
▲四万十の名産でもあるお茶。地元生産者と一緒に手掛けています。
現在分散している状況をひとつにまとめ、規模も大きくすることで設備導入をおこない、より安定し生産できる状況を作るためには、工場建設が不可欠だといえるのです。
そして、工場の誕生は広く波及効果を生みます。
現在、しまんとの地域には元気に農業をがんばっている方々がたくさんいらっしゃいます。その方々の産品を扱わさせていただき、全国に届けることで、相互に連携した取り組みが生まれている状況でもあります。
しかし農業を新しくはじめたり、産業をおこすという状況は十分な余地があるとは言えません。若い人からお年寄りまで、生産者が安心・安全に生産をおこなうためには、安定した収入を得ていただくことが不可欠で、そのためには、安定した十分な量を取り扱う出口が必要です。
「今のままでは足りない」という状況を作ることで、農業をはじめ産業に隙間が生まれ、新しい人たちや、若い人たちが、地域の担い手として動ける環境が作れると考えています。
▲主力商品の素材となる栗・芋は、大きく増産が期待されます。
新型コロナウイルスで大打撃。全員一丸となって「知恵」を出す!
▲県外での活動ができない際には地元へ。動画撮影など魅力の伝え方に工夫を凝らします。
この工場の話が立ち上がったのは数年前になります。2020年という区切りの年に、本来であればもっと早くに着手できる予定でした。
しかし、世界的に猛威をふるう新型コロナウイルスの影響を受け、得意とする百貨店での催事や、地域外での販売機会がことごとくなくなり、会社の継続までもピンチになるギリギリの数ヶ月を過ごしました。
直接出向いていけないからこそ、ネット販売を中心にできることを考え、様々な取り組みを急ピッチで進め、先がどのようになるかわからないという不安の中、スタッフ一丸となって取り組みを進めていきました。
工場建設も、白紙撤回にしてはならないという思いで進め、現地の視察や工事の期間などを調整しながら、この発表までこぎ着けました。
足元=地域に宝がある。再確認した半年間。
▲生産者の方のお話を直接たくさん聞く機会になりました。
コロナ禍の中では、地域外には出ていけません。この期間は、ふだん多くの日々を出張で地元にいない私を含め、スタッフ全員が、地域に目を向ける機会となりました。
▲テレビでも紹介され、大人気になっている「ひがしやま」の原料のお芋を作ってくださっている生産者の方々
▲自然豊かな土地で育まれています。
「足元に宝がある」ということ。そして、四万十ドラマが大切にしてきた価値観の「地方は自分で考えろ」を徹底し、この機会こそチャンスと捉え、地元生産者のもとをまわり、話を聞き、その思いを伝える機会を作ってきました。
そして改めて、「しまんとの山のてっぺん」から、全国に、世界に届ける価値があると気付いたのです。
再始動で、今までで一番大きなチャレンジをはじめます!
工場をつくるというのは、一大チャレンジです。まず物件は、廃業して数年たつ、パチンコ店の跡地を利用します。主要道路の脇にあり、かつては賑わっていた通りに、地域の象徴となるような工場を作ります。
隣には、四万十ドラマの直営店「とわ」があり、将来的には工場だしのできたての商品を味わっていただく予定です。広い駐車場も魅力的です。町と協力し、四万十川のほとりにあるこいのぼり公園も活用し、しまんとの真ん中で、賑わいを生み出すことができるはずです。
そして今回は、資金を自分たちで準備することを決めました。これまで、国や県や町から多くのご支援をいただき、様々な設備や仕組みを整えてきました。とてもありがたいと思う一方で、やはりどうしても制約がつきもの。ジレンマに思うこともなかったとは言えません。そこで今回は、全体で2億円規模の取り組みになるのですが、建物については、補助金や助成金に頼らず、自分たちで調達し、自分たちの手で、しっかりと地域に根ざす取り組みをつくろうと考えています。
そして何より今回のクラウドファンディングを通じて、応援いただいているみなさまと一丸となって工場をつくり、四万十の地から、新しい仕組みを完成させ、いなかもまだまだやれる、日本の地域は元気だということを、広く発信していきたいと思います。
今回の工場建設を通じて、安心安全の作物をつかって、安心安全の加工品をつくり、しまんとの山の上から、世界中に届ける仕組みを作ります。
リターン紹介
今回は多種多様なリターンを用意しました。個人の方から、企業・団体の方まで幅広く支援いただけます。ぜひ、ご検討いただけますと幸いです。
※企業様向けリターンについては、四万十ドラマと代表畦地のノウハウをご提供する内容となっています!
スケジュール
2020年10月:地鎮祭、工事着手
2021年5月:工場完成、稼働予定
2021年某日:稼働後、工場オープンイベント予定
資金の使いみち
建物建築費用に当てさせていただきます。
さいごに:あしもとの宝を未来に引き継ぐ
四万十ドラマがこの地域にある意味は、地域の人が稼ぐ産業をつくることににあると思っています。ひとつひとつ、地域の資源を見つけ直し、地域の方々と一緒に育てたり、復活させたりしてきました。そしてこの一歩一歩は、まだまだ終わりません。
コロナ禍の中、自分自身でさえ、まだまだ地域には知らないことがあるということを、痛感しています。そしてそれは、未来への可能性だといえると思います。地域にある宝物を次世代に引き継ぎ、次の世代も生き生きと活躍できるようにすること。いま、私たちがやろうとしていることは、先代から引き継いだ地域の宝を、上手に利用させていただき、次世代につなぐこと。その過程だと思います。
ぜひ、今回の取り組みを応援いただけると幸いです。何卒よろしくお願い致します。
※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。