【地酒を醸す水尾】酒米と農家を守り 次世代を担う新しい日本酒を醸したい!

【地酒を醸す水尾】酒米と農家を守り 次世代を担う新しい日本酒を醸したい!
「水尾」の契約農家の皆さんが手がける最高品質の酒米「ひとごこち」。しかし、水害やコロナ禍により、今年、その酒米は行き場を失うことに…。酒蔵にも、農家にとっても辛く耐え難いことです。そこで、その酒米を使い次世代を見据えた新しい日本酒を研究し、完成までを皆さんと体験し成長させる企画を立ち上げました。

ままの味わいと
水尾本来の「旨みの濃さ」を出す醸造方法を見極め
甘さ控えめでバランスの良い酒質を目指します。

仕上がりには軽いガス感もわずかに残ししぼりたてのさわやかさをお楽しみいただきます。

しかし、お酒は日に日に変化していきます。

そこで…目指すのは「お届けは瓶詰めして1週間以内!!」

このスピードで酒蔵の店頭に並ぶことがあっても
お客様のお手元にお届けできることは、ほぼありえません!!

1日でも、1時間でも早く、しぼりたてをみなさまにお届けします。
③生酒とびん燗火入れ

瓶詰めした無濾過原酒は
「生酒」と「火入れ」のセットでお届けします。

生酒の方がフレッシュさを楽しめるから
今回の趣旨には合うのではないかー。
そう思う人もいるかもしれません。

火入れについては
長年来、試行錯誤してきた技術です。
詳しくはこちらもご覧ください
水尾のこだわり 第11話 「火入れの技術」
水尾のこだわり 第7話 「できたての風味を生かす」

もともと生酒のままでは
いずれオフフレーバーが発生してしまいます。
それを防ぎ、搾りたての香味バランスを保つ最善の方法が
びん燗火入れなのです。

生酒の状態で瓶詰めし、瓶の状態で加熱すること3分ほど。
その後、冷水で急速に冷やすこと5分。
このわずかな時間で火入れを行うことが、味わいの秘訣。

よりはっきりとした
輪郭が浮かび上がる酒に仕上がります。

生酒は季節限定のお酒として魅力があり
びん燗火入れは通年安定した品質を届けられる魅力があります。

蔵にとってはどちらも同等に必要な魅力です。
そこで、今回の取り組みでは
生酒と、びん燗火入れの両方を味わい、評価していただき
いずれのタイプでも最良の酒質を目指します。
④7号酵母で食中酒

無濾過原酒のお酒は
近年の日本酒界の主流を占めるようになってきました。

多くの日本酒が吟醸酵母を用いて
現代もてはやされる「吟醸香と甘さのバランス」を尊重した
無濾過原酒や無濾過生原酒を多く発売しています。

しかし、水尾はこのムーブメントにも
一石を投じたいという思いがあります。

というのも、水尾が目指すのは
「脇役の酒」だからです。
それは、料理の旨みを引き出しながら何杯でもすいすいと飲める
上等な白身魚のようなお酒です。

詳しくはこちらもご覧ください
水尾のこだわり 第4話 「脇役の酒 水尾」

そのために、これまでも当社の主軸として用いてきて
「7号酵母」(泡有)を使い、ナチュラルでふくよか、
そして旨みのある「食中酒」を目指します。

7号酵母は
長野県「真澄」発祥のテロワール酵母であり
日本酒が一番消費されていた時代に
日本でつくられる日本酒の
8割近くが7号酵母を用いていたほどの
実力のある酵母です。

現在の主流は泡無の7号酵母ですが
水尾では、オリジナルの泡有の7号酵母を用います。

今回も、7号酵母(泡有)で
キレのある、いつまでも飲んでいたい
食中酒を目指します。
⑤高品質

今回使用する酒米は
飯山市内の「柳原営農組合」と「外様営農組合」が栽培する
最高品質の「ひとごこち」です。

今回は、その「ひとごこち」を49%まで精米し
純米大吟醸という、最高品質の規格で醸造します。
もっとも心と技とを研ぎ澄ませて望む純米大吟醸。

そこには、これからの水尾の酒造りにおいて
目指すべき試金石としたいという思いがあります。

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お届けするのは3本の醪(もろみ)
「守破離」
生酒とびん燗火入れ、全6品