「勝てるデザイン」は未完だった!?前田高志の失敗エピソードを小説にしたい!

「勝てるデザイン」は未完だった!?前田高志の失敗エピソードを小説にしたい!
胸がスカッとするような痛快な逆転劇なんて、現実にはありません。ピンチにタイミングよく駆けつけてくれる上司も、気づいたらいつも傍にいて恋に落ちる同僚もいません。「こんなはずじゃなかった」を抱えて、日常を生き抜く人たちへ。怖いくらいにリアルなのに、失敗する勇気が湧いてくる小説を届けたいです。

もあったけど、その前にはいつも胸が締め付けられるような失敗がありました。『勝てるデザイン』を書いているはずなのに、書けば書くほど出てきたのは「負けるデザイン」の話でした。

「ああ、やっぱり自分は凡人だったんだな」と再認識しましたが、それと同時にどの失敗にも価値があることにも気づきました。

めちゃくちゃ負けたけど、負けっぱなしにしない。失敗に学び、切り替えて前進してきたからこそ、今の僕がいます。渦中にいると、ただしんどくて辛かった失敗も、視点を変えれば勝ちに繋がっていました。

それに気づいたとき「これまでの僕の失敗を共有したら、誰かの勝ちに繋がるんじゃないか」と思ったんです。この経験を無駄にしたくない。若いころの僕のように、焦って苦しんでいる人の役に立つコンテンツをつくると決めました。

こちらが『負けるデザイン』の装丁イメージです。

※文章もイメージです。支援額に応じて装丁が豪華になっていきます。

事情があって名称や状況をそのまま掲載できないエピソードもあるため、フィクションを交えられる小説にします。

もちろん、僕は小説は書けません。僕が主宰するクリエイターコミュニティ「前田デザイン室」のメンバーたちと、ひとつの小説をデザインしていきます。史上初、前代未聞の試みです。

そうは言っても全員が小説に関しては素人なので、プロの力をお借りしてクオリティを高めます。今回の出版の舞台となるEXODUS編集長の篠原舞さんと、幻冬舎の編集者である片野貴司さんにご協力いただけることになりました。

EXODUSはクラウドファンディングを利用した、オープンで新しい出版業界を目指すプラットフォームです。

プロの力をお借りして、読み物として恥ずかしくないクオリティをキープしながら、理想と現実のギャップにもがいている20代を中心とした若い人たちの救いになれる小説をつくります。

目指すのは、前田デザイン室だからできる「小説のデザイン」です。

前田さんが主導するコンセプトワークから導き出した『負けるデザイン』のコンセプトは「おもしろくしない」です。

素人である私たちが純粋に面白い小説をつくるのは難しいですし、世の中にはすでに面白い小説が溢れています。

だから『負けるデザイン』は敢えて、面白くしません。

目指すのは、畑違いの前田デザイン室だからこそ作る意味がある、前田デザイン室ならではの小説です。結局ハッピーエンドになる展開や、魅力的なキャラクター設定を避けた、とことんリアルな小説をつくります。

こちらの画像が、小説のベースになるエピソードのお品書きです。2021年3月に『勝てるデザイン』の講演会で前田さんが話したトピックスでもあります。

※実際に掲載されるエピソードとは異なる可能性がございます。

実は今回の出版が決まる前にも『勝てるデザイン』を完全体にするために、小説をつくる構想がありました。前田さんが講演会で話した内容をもとに、前田デザイン室のメンバーが作成した文章の一部をご紹介いたします。

共通のコンセプトは設けずに、それぞれがオリジナルの設定で自由に執筆しました。今回は制作チームが一丸となって、一冊の「おもしろくしない小説」を目指します。

『負けるデザイン』は、今まさに自分の身に起きているような現実的な失敗が溢れている小説です。

でも、負けっぱなしにはしません。華麗な逆転劇はありませんが、失敗したぶんだけ、その人なりに成長していくところまでを描きます。

最短ルートで成功したいと思っている人、失敗を認めたら負けだと思っている人に