倒壊した阿蘇大橋(2021年撮影)2016年熊本県南阿蘇村は地震に見舞われました。阿蘇大橋の倒壊、東海大学阿蘇キャンパスの撤退。ハード面はもちろん、たくさんの学生がいた学生村(マンション・アパート群)や、多くのアルバイトを雇っていた地元企業への打撃は大きかったと言えます。
2021年3月、南阿蘇村のシンボルでもあった新阿蘇大橋が開通しました。これでハード面の大きな復興は一区切りと言えます。ただ、ソフト面の復興は立ち止まったままです。
そこで、地元に所縁のある人々が立ち上がり、2021年3月に学校法人イデア熊本アジア学園(以下、イデア熊本アジア学園)を設立しました。イデア熊本アジア学園は、南阿蘇村のフィールドを活かしながら、注文式教育という仕組みを導入し、100年先を担う人材を熊本から育てていくことを目指し、専門学校を開校予定です。
2022年4月 専門学校イデアITカレッジ阿蘇(以下、IICA)は、ITと阿蘇地域の特性でもある観光業を中心に2学科を有し、国内学生と国際学生(留学生)を受け入れます。
ぜひ、南阿蘇村の真の復興へのプロジェクト、そしてこれからを担う人材育成へ向けたご支援をお願いいたします。
解決したい課題
熊本地震からのソフト面での復興、そして、現在担い手の育成が急がれるIT人材、来るインバウンドの再開を見据えた観光業人材の育成に、専門学校設立という観点から取り組んでいきます。
IICAは国内学生と国際学生(留学生)が共に学ぶ場です。
しかし、日本で学びたいという国際学生が資金面で挫折してしまう課題にも取り組みたいと考えています。
熊本震災後、南阿蘇村の大学キャンパスが撤退し、およそ1,000人の学生が姿を消しました。それまでは、キャンパスや学生村(マンション・アパート群)を中心に若い力、活気も有りました。南阿蘇村は世界的にも類を見ない自然を有し、観光業も盛んです。アルバイトとして働く人材としも、大きな力を失ったまま現在を迎えています。
南阿蘇村 人口ビジョンより抜粋
また、学生募集を進めていく中で、新たな課題として「国際学生の学費課題」にも直面しています。日本で技術やスキルを身につけたいと考え、日本へ留学してくる彼ら彼女らは学費を稼ぎながら学校へ通うことも多いです。そのため、日中は授業へ夕方以降や休日はアルバイト、そして日本語の語学勉強も+αで費やすことになります。私たちは、そんな国際学生がお金のことを気にせずに安心して学べる環境づくりも必要不可欠であると感じています。
コロナ禍においては、アルバイト先の需要も減少している傾向にあり、さらに国際学生への生活支援(家賃・生活費補助)が必要不可欠となっています。
きっかけは、学校長でもある井手本人の体験からです。IICA学校長 井手修身彼の地元は、「熊本県南阿蘇村」、阿蘇大橋からも近いエリアに実家もありました。
『震災直後、物資を持って南阿蘇村に駆け付けた時、阿蘇大橋が倒壊している姿に、衝撃を受けました。そこからどんどんハード面での復興が進み、あの新阿蘇大橋が開通したときは、ひとまずハード面の復興は一区切りだと感じました。
しかし、その復興の最中から、人が戻ってこないという村の悩みを肌で感じていました。私自身、福岡で地域活性の事業を起業しており、南阿蘇村での仕事もしていたりしたものですから、人口の減少、特に学生がいなくなってしまった穴の大きさ、その深刻さを感じたのです。
2021年3月開通 新阿蘇大橋そこから、学校の誘致に動き出しましたが、中々地方のま