もったいない「おから」で子ども食堂までの架け橋を 高校生!食品ロスを減らしたい

もったいない「おから」で子ども食堂までの架け橋を 高校生!食品ロスを減らしたい
食品ロスを減らし、持続可能な社会を実現させたいという思いから一人の高校生が立ち上げたFairy forest 〜もったいないに架け橋を〜。産業廃棄物の「おから」に注目し、雪花菜のグラノーラを開発。お豆腐屋さんのおからと有機オートミール 、米粉のみで作る。販売からの収益は子ども食堂へ寄付をする。

はじめに

こんにちは。Fairy forest~もったいないに架け橋を~食品ロスを減らし、持続可能な社会への実現を目指しています。もったいない食材「おから」を使った雪花菜(おから)のグラノーラを製造、販売し、そこででた収益を子ども食堂に寄付をする活動をしています。

自己紹介

高校二年生のやまざきさちこです!私は、東京八王子にある磯沼ミルクファームでカウガールをしています。

カウガールとは、月に一度牧場で牛のお世話をしたり、自分で名前を付けた子牛を一年間お世話をするスクールのことです。私はこのカウガールスクールに2年程通い、現在は牧場ボランティアとしてお手伝いをしています。

私は、このスクールを通じて牛は人間に奉仕してくれている生き物であり、命を頂いて生かされているという事を学びました。そして、一つの食べ物を作るのに沢山の人が関わっていることを知り、自分で買ったものは自分一人のものではないと強く感じました。
~食品ロスに興味を持った理由~

きっかけは、幼い頃に聞いた祖父の戦争での食糧難の話です。

昔は戦争で食べるものが無くセミをも食べていたという話を聞いて、すごくショックを受けました。

祖父の家には、私の好きなものが沢山用意してあり、セミまでも食べなければ生きていけない時代があるとは想像が出来ず、その頃から食べ物を大切にしようと思いました。

そして学年が上がるにつれ、日本では大量の食品が捨てられている事を知りました。

欲しいもので溢れている今。

すぐに手に入る今。

有難みを忘れている今。

大量生産、大量消費、大量廃棄

この社会は本当に豊かなことなのだろうかと疑問を抱くようになりました。
~活動への繋がり~

幼い頃からの食品ロスを減らしたいという思いとサスティナブルな取り組みを行っている磯沼ミルクファームでのカウガールでの経験から、私にも何か出来ることはないかと思い、食品ロスを減らすための取り組みとしてFairy forest~もったいないに架け橋を~を立ち上げました。
~活動内容~

私はもったいない食材おからを加工し雪花菜のグラノーラを販売、そこで生まれた収益を生活に困っている人に届けることができたら、持続可能な社会に一歩近づくと考え子ども食堂に寄付をしています。

~おからの悲しい現実~

おからは、豆腐を作る際に出る大豆の搾りかすのことです。

おからは日本のスーパーフードで、食物繊維やタンパク質、カルシウムが豊富な栄養満点な食材です。食物繊維はごぼうの2倍以上ともいわれています。

日本食品標準成分表2015年版(七訂 抜粋)

しかし、一つのお豆腐を作るのに、約4倍ものおからが発生します。

栄養価が高い分、とても足が速い食材でもあるため冷蔵にコストがかかります。毎日大量に発生し、お豆腐屋さんの厄介者として多くが捨てられてしまいます。また、国が産業廃棄物としておからをごみと認めているため安く廃棄ができる悲しい現実があります。

〜雪花菜のグラノーラ〜

私はこのもったいない食材おからを使い、雪花菜のグラノーラを開発しました。

みんなに安心して食べて頂きたいという思いから、砂糖、油、保存料は一切使用していません。素材にこだわり、在来種の大豆からできた「おから」と有機オートミール、国産米粉のみで作っています。シンプルな材料だからこそ、素材本来の美味しさが楽しめます。

ミルクや蜂蜜をかけて、フルーツをトッピングして召し上がるのがお勧めです。ヴィーガンの方もお好みのミルクに変えて、安心して召し上がれます。