これからパパになろうとしている人たちとの接点が段々少なくなってきました。
新たにパパになろうという方たちにも、先輩パパたちの経験を伝えたり、色んな価値観に出会ってもらいたいと思っていたので、新米パパたちとの接点をどうやって作っていこうか漠然と考えていました。
そのような想いを持ちながら、子育てに関連するプロジェクトにちょこちょこ顔を出していたのですが、あるプロジェクトを進めていた助産師の方と母子手帳の話をしていたときに閃いたんです。
助「男性は母子手帳って見てないの?」
私「予防接種の時とか病院に行くときには持って行くけど、必要なページ以外は見ないよね」
助「えー、もったいないなぁ。良いこと書いているのに、、、男性って見ないのかね?」
私「だって、母子っていうくらいだから、見るのを敬遠する男性も多いんじゃないかなぁ」
そんな会話をきっかけに、他の男性にも話しを聞いてみたのですが、あまり母子手帳を見ているという方に出会うことはありませんでした。
いくつかの自治体で「父子手帳」を配っていることは知っていたので調べてみると、ほとんどの父子手帳が各自治体のサイトでPDFなど閲覧できるようになっていました。
そこで、私は、約40冊の全国の父子手帳を読みまくりました。どの父子手帳も、子育てに有益なことを書いているんだけど、その多くはインターネットで検索すれば出てくるような情報ばかりでした。
「いざという時には、ネットで検索するよなー。検索した方が悩みの解決につながりそうだし、、、、」
でも、これから父親になろうという男性に父親になる自覚を持ってもらい、これから起こりうることを事前に把握し、その情報をまとめておくということは非常に重要で、父子手帳がそれらの情報をまとめることができる存在だと感じてもいました。
ただ、ネットで検索して出てくるような情報ばかりじゃ、すぐに読まれなくなるとも思っていました。その時に思ったんです。
「今、配布されているようなものとは少し違った父子手帳を作りたい!」
という気持ちが強くなってきました。
そこで、私が運営している「つなぐみらい」という子育て支援事業者だけのコミュニティ内で企画チームを構成して何回かミーティングを重ねていく中で、新しいタイプの父子手帳の骨格ができあがってきました。
「男性に子育てをもっと楽しんで欲しい」
妊娠がわかるとこれからの未来を想像し、ワクワクする気持ちと同時に、じぶんたちに子育てできるんだろうか? じぶんたちの将来はどうなるんだろうか? という不安に襲われる方も多いでしょう。特に、女性の場合は、体にも変化が起こり、キャリアにも影響があるので、その不安も男性よりも大きいことでしょう。
男性の場合は、いくら意識の高い方でも生活に大きな変化がすぐに表れないので、実感がわかないかと思います。
そして、ここから夫婦間に子育てやこれからの生活に対する考え方のギャップが生じ始めます。
このギャップというのは、よく「価値観の違い」という言葉で語られることも多いと思います。
価値観を合わせた方が良いと思っていると、パートナーにその価値観を押し付けたり、無理矢理、価値観を合わせようとしてケンカにつながることがあります。
今まで数十年生きてきた大人の価値観を変えるということは非常に難しいことです。
だから、無理に価値観を合わせるのではなく、その違いを確認し、その家庭のオリジナルの子育てスタイルを作り上げていく方向に意識を向けていけばいいのです。
夫婦の数だけ働き方も違えば、子どもの成