男性の子育てを支援するための父子手帳「オレたちの育児ノート」を作りたい

男性の子育てを支援するための父子手帳「オレたちの育児ノート」を作りたい
父親には子育ての楽しさを体感し、母親にはもっと楽しく子育てをして欲しい。夫婦で力を合わせて子育てしていくためには様々なシーンでの夫婦間で会話が大切になってきます。お互いの思考を知り、必要に応じてギャップを埋めていけるような会話の手助けをするノートを作りたいんです!

わたくしは、現在、小学4年生の娘と小学1年生の息子の2児の父です。
9年前に初めて父親になったわけですが、子育てという未知の世界に飛び込んでいくことに対してワクワクが先行していて、それほど不安を感じていませんでした。

自営業で自宅で仕事をしていたこともあり、娘が産まれた時も仕事をしながら息抜きに娘の顔を覗いていましたし、授乳以外は子育てに関わることは何でもやっていました。というか、むしろ初めてのことに何でも挑戦してみたかったんです。子育ては妻も初めてなので、お互いに慣れてないことばかりだけど、何度も体験することでスキルも上達して自信もついてきて楽しかったものです。

ただ、そこに問題が潜んでいたんです。

お互いにスキルを身に付けていくことで、少しずつやり方には違いがでてきました。「これは、もう少し、〇〇した方がいいんじゃない」「〇〇した方がいいよ」というアドバイスだと思っていたことが、その時のストレス具合によっては、お互いにカチンとくることもありました。

最初は、どうでもいいような細かい部分ばかりだけど、段々、そこが目につくようになり、イライラへとつながっていきました。

「価値観が違って、、」という言葉はよく聞きますが、それを整合させようと思うと、なかなか上手くいきませんよね。ただ、当時は、そんなことにも気づいていなかったんです。

そんな時に、NPO法人オトナノセナカという団体のパパだけが集まるイベントに参加したことがきっかけで、見方がどんどん変わっていったんです。

「凸凹を認め合おう」「価値観は違って当たり前、むしろ楽しもう」などなど。お互いに育ってきた背景が夫婦では違うわけで、子育てに対する考え方も違って当たり前だということを学ぶことができました。

妊娠がわかり、子育てに対する不安からノウハウを手に入れようとする方は多いと思います。しかし、それと同時に夫婦の考え方の違いを知り合うことも大切なんですよね。

赤ちゃんのお世話も大事ですが、産後すぐはママのケアも大切です。結婚前や子どもがいない時とは異なるコミュニケーションが必要になってきます。

子どもが産まれた直後に、「子育てをしていく上で大切なことは何ですか?」と聞かれたら、子育てや家事スキルや子どもとのコミュニケーションと答えていたでしょう。

でも、それよりももっと大切なこと。

それは、夫婦のコミュニケーションスキルの向上です。

育児・介護休業法の改正が決まり、2022年4月から新しい制度の下、男性の育休取得者も増え、これまでよりも多くの男性が家庭で子育てをする時間が増えるはずです。その時に、しっかりと夫婦で話し合えるようにしておいて欲しいと願っています。

NPO法人オトナノセナカとの出会いは、私の人生の幅を大きく広げてくれました。ビジネスマンとして結果だけを追いかけてきた私にとっては、経過の大切さだけでなく、「ありかた」の大切さを教えてもらいました。

また、そこで出会ったパパたちからは様々な価値観があることを学びました。「違って当たり前」なので、様々な職業に就いている方から多くの気づきを得ることもできました。

そんなパパたちと2018年に「オレの育児スタイル」というパパコミュニティを立ちあげ、アウトドアやボードゲームを楽しんだり、男だけの料理教室も開催したりしていました。
(現在は、完全オンラインに移行し、リアルで会うイベントなどは開催していません)

このコミュニティ自体は非常に楽しいのですが、子ども年齢が上がると共に父親として悩むポイントも変わってきて、