旅を通じて配慮が必要な方への合理的配慮の実施とコロナ禍の観光産業に貢献したい!

旅を通じて配慮が必要な方への合理的配慮の実施とコロナ禍の観光産業に貢献したい!
新型コロナウイルス感染症により病気や障害など配慮が必要な方の旅行機会が激減したが、コロナ終息後に旅行再開する上での合理的配慮を徹底し、厳しい状況が続く観光産業全体の回復と社会的課題解決に向けて動きます。また一般就労が困難である難病当事者の私達が働くことで、旅行業界でのSDGs目標達成に貢献したい。

【※新型コロナウイルスサポートプログラムについて】

本プロジェクトは新型コロナウイルス感染症拡大に伴い経営・生産に大きな支障をきたした事業をサポートする、新型コロナウイルスサポートプログラム対象プロジェクトです。2019年末から現在に至るまで新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置により、県をまたぐ移動や営業時間等が制限され観光産業全体に多大なる影響が続いています。特に多くの顧客が基礎疾患者・難病者・障害者である弊社は感染予防による旅行控えや旅行中止による影響が特に強く、2020年度の売上は対2019年比26%、2021年度は対2019年比3%まで落ち込んでいます。

【はじめに】

プロジェクトをご覧になって頂きありがとうございます!大阪で難病障害当事者が運営する旅行会社「櫻スタートラベル」代表の櫻井と申します。2016年に「難病治療で一般就労の難しい私が、旅行会社を設立したい!」のプロジェクトにて皆様にお力添え頂き、実際に旅行会社を設立し5年が経ちました。

上記は2016年12月創業当時から2021年7月末時点までの約5年間、ご旅行や外出をお手伝いさせて頂いた顧客属性と実績値です(コロナ禍で開催したオンライン交流会等は除く)。

私たちは病気や障害により生活が制限される難病障害当事者の2人で会社を運営しています。私たちの活動の大きな特徴は、旅行会社として旅行手配添乗をすべて当事者目線で続けていること。闘病生活が中心の中での活動は、1年のうち2/3の期間は通院や入院による体調管理で制限されます。その中でも限られた時間の中で病気や障害の有無に関わらず、お一人お一人の意志を尊重しながら地道にご旅行に向き合ってきました。

「誰でも、好きなときに、好きな場所へ」を目指して、ご自宅まで伺い、旅行の前段階からご本人の障害や病気の性質を理解し寄り添う私たちの「旅マネージャー」なる活動。大手や中小の旅行会社では収益性確保や理解不足・人員不足の問題から配慮が必要な方のご旅行に対して徹底した合理的配慮が難しく、結果的に旅行受け入れができない方の旅の課題解決に取り組んでいます。以下、この5年間の活動の中で私たちが取り扱った旅行実績の一部。

【海外旅行】

イギリス・オーストラリア(動画参照)・シンガポール・ハワイなど

オーストラリア・ウルル旅行風景            オーストラリア 国立公園 カタジュタ(風の谷)にて

ハワイ・ホノルル旅行風景                ハワイ・ワイキキビーチにて

【国内旅行】

仙台・東京・ディズニーランド・熱海・白川郷・金沢・福井・名古屋・白浜(動画参照)・特別支援学校修学旅行(USJ)・大阪市内観光・福岡・長崎五島列島・高千穂・鹿児島市内・甑島・沖縄 など

和歌山県・白浜旅行風景和歌山県・白浜にて

合理的配慮が必要なご旅行の実施にあたって、長期(平均6ヶ月)に渡り旅行参加者同士の関係構築、利用施設に必要な配慮をお伝えしたり協力をお願いする橋渡し役として、参加者の希望を尊重した旅行が可能となるよう準備しています。

ある参加者からは、旅行する前は知らない人同士だった参加者が旅行を通じて自然に助けあうようになり、「障害」「支援」という言葉の意味がガラガラと崩れました。「障害者」と名づけて分けることで失っている関係があったのです。これは何も「障害者」に限らないのです。所与と考えているあらゆる定義に言えることだったのです。櫻スタートラベルの旅に関わることが病気や障害理解に繋が