旅を通じて配慮が必要な方への合理的配慮の実施とコロナ禍の観光産業に貢献したい!

旅を通じて配慮が必要な方への合理的配慮の実施とコロナ禍の観光産業に貢献したい!
新型コロナウイルス感染症により病気や障害など配慮が必要な方の旅行機会が激減したが、コロナ終息後に旅行再開する上での合理的配慮を徹底し、厳しい状況が続く観光産業全体の回復と社会的課題解決に向けて動きます。また一般就労が困難である難病当事者の私達が働くことで、旅行業界でのSDGs目標達成に貢献したい。

り、理解がまた施設改修や障害雇用に繋がり、誰にとっても優しい環境に人に生まれ変わっていく。そんな循環が素晴らしく応援を続けてます、と感想を頂きました。

また、この5年間は旅行活動だけでなく、障害等に関する講演活動や失語症者向け意思疎通支援者活動等も行っています。
【解決したい社会課題】

「日常生活や観光地でどれだけの配慮が必要な方を見かけることがありますか?」

ユニバーサルツーリズムとは、すべての人が楽しめるよう創られた旅行であり、高齢や障害等の有無にかかわらず、誰もが気兼ねなく参加できる旅行を目指しています。しかしながら、旅行者数全体に対して配慮が必要な方がご旅行される割合はまだまだ低い現状があります。

特に病気や障害特性で外出が難しい方にとっては、介助者の確保が難しいことや就労困難による経済的問題など、ハードのバリアフリーだけが整備されてもご旅行自体が難しい方が多いのです。心のバリアフリーで解決するにしても社会全体がまだまだ配慮が必要な方への関心が低く、実際当事者にどう接していいのか分からない方も多く、せっかくサポートするための知識を身に付けても実行に移す人や企業が少ないのが現状です。社会全体が旅行サービス提供者と利用する配慮が必要な当事者間での問題解決を見送る傾向にあります。

しかし、合理的配慮の提供を民間事業主に義務付ける改正障害者差別解消法が2021年5月、参議院本会議で可決、成立しました。これまで、合理的配慮の義務付けは国や自治体のみで、民間事業者には努力義務となっていましたが、今回の改正によって、今後は義務として、配慮提供が求められることとなります。

櫻スタートラベルでは旅行活動を通してSDGsに取り組んでいます。(櫻スタートラベルHP参照)

出典:立教大学・JTB総合研究所「観光産業におけるSDGsの取り組み推進に向けた組織・企業全体の状況調査」

上記によると、SDGsに取り組む企業の割合は旅行業の16.0%が業種別では最低。従業員数1,001人以上の企業では91.7%がSDGsに取り組んでいる一方、回答した旅行業の76.5%が従業員数が10人以下で、SDGsへの取り組みに十分なリソースを割けない可能性がある。観光産業では、自然環境への関心は高いが、雇用・生産性の関心が低い傾向にあり、ビジネス効果への期待がなければ積極的に向き合わないと受け取ることもできると分析されています。観光産業ではゴール8「働きがいも経済成長も」を認識している割合は他業種よりも低く、SDGsに取り組む課題として「人材・時間・予算の確保」が難しいことが挙げられています。

【課題と向き合うきっかけや経緯】

難病や重度の障害があると多くの人は旅に出ることに大きなハードルを抱えます。それは、介助の問題、移動・交通や宿泊場所、利用施設などの受け入れや事前交渉、実際の利用が可能かなど旅全般にわたって様々なやり取りが必要になることが大きな要因です。さらには、同行する家族や友人などへの気遣いや気疲れ・・・。そんなハードルが重なることで旅自体を諦めてしまうことも少なくはないのです。特に進行性の疾患を持つ人にとって、「今」の機会を逃せば病気の進行や体調の悪化により二度と旅ができないかもしれません。私たちが進行性の疾患を持っているが故にその思いは切実で、旅行希望者の想いを実現させています。

度重なる入院治療やリハビリ継続しながらも、諦めず働くことで社会参加を目指して難病により度重なる入院治療やリハビリ継続しながらも、諦めず働くことで社会参加を目指して5年目