あれから10年、東北に想いを! もやい展&東北6県ろ〜るショー!! コラボ開催


初めまして。もやい展主催者、写真家・ 中筋純と申します。

2011年3月11日。東日本大震災がもたらした災禍は甚大なものでした。中でも福島原発事故はチェルノブイリをライフワークとして撮影していた私にとって衝撃な出来事でした。それ以降、今日に至るまで撮影を継続し、2016年から約5年を費やし 「流転 福島&チェルノブイリ」という大掛かりな巡回写真展を全国40カ所ほどで展開してまいりました。

展示方法のテーマは 「パブリック(公共性)」

本来福島原発事故の問題は日本はもちろんのこと、世界の人々がともに問題意識を共有するべきなのですが、時間の経過とともに忘れられていくという変えがたい現実があります。

巡回写真展ではなるべく人通りが多そうな場所、また内容によっては基準が厳しい公共の場所を展示会場に選び、「通りがかりの人」と福島との出会いがあれば……と言う願いで展示を続けてまいりました。

動画作成:フォト・ビデオグラファー村橋茜

「もやい展」の「もやい」とは船をつなぐ荒縄の結び方の名称ですが、それが転じて「協同作業」を意味します。実はこの言葉。漁師の町・水俣の社会運動が行き詰まった時に始まった「もやい直し」運動から拝借しました。二つに分断された地域社会を解きほぐしもう一度結びなおせないかという思想。水俣の歩んだ歴史はそれを転機に協同という新しい価値観を生み出します。

未曾有の被害をもたらした東日本大震災。中でもそれに起因する福島原発事故は住民に長期にわたる避難生活を余儀なくし、それによる深刻な地域分断が未だに継続中です。また、事故に対するイメージの相違が国民全体に見えざる分断を生み出しているようにも思われます。その分断の溝を埋め人々の心に再び繋がりを取り戻し、ともに未来への協同の礎を築くためのきっかけとして、アート表現は 「もやい」の一つになれるかもしれません。

写真展を巡回していくうちに、同じ意思を持った様々な表現者との出会いがありました。ジャンルは違えども福島原発事故のその後を真摯に見つめそれぞれの軸足で表現を継続。その作業はある意味孤独な作業です。

ある時、ふと旅先で思いがわきました。

「みんなの表現を一つにまとめることはできないか……」

アートは起こっている現実と人々の意識とをつなぐ一番の架け橋だと考えています。

福島問題が時間とともに複雑になり、遠くなってゆく人々の意識を繋ぎ止めるのが、震災後の我々アーチストに課された使命かもしれません。なぜなら、アートはより直感的に人々の意識に語りかけ、人々が「感じ」そして「知る」ことのきっかけを作ってくれるからです。

いわば小さな小さな種まきの作業です。

もやい展は継続して3.11を題材に作品制作と発表を継続しているアーチストのが主体となった語り紡ぎの場として、2017年、東京・練馬区美術館、2019年には金沢21世紀美術館での開催と足跡を刻んできました。

2017.7もやい展@練馬区美術館

2019.3もやい展@金沢21世紀美術館(NHK奈良放送)

アーチスト、スタッフ全員集合小出裕章先生もお見えになりました!

大型会場での設営など全くノウハウがなかったのですが、回を重ねるごとに設営に駆けつけてくれる頼もしき助っ人たちに「もやい展」は助けられています。2019年の金沢展では70余名の助っ人が全国から駆けつけてくれ、730平米の会場を約9時間かけてセットアップ。各アーチストの指導のもと、黙々と作業をこなす様は、美術館学芸員も舌をまくほどでした。
ピン打ち専門、高所作業専門、休憩お茶係、打ち上げセッテイング専門とみなさんの得意分野をフルに生かしてくださり、アーチスト始め事務局は彼らの力の偉大さを再認識。水俣地方では他人の災いを自分のように嘆き奔走する人を敬意をもって「悶え神様」と呼ぶそうです。駆けつけてくれた方々は遠くにいながら東北の災いを憂うる「悶え神様」に違いありません。

「もやい展」は助っ人の皆さん、そして足を運んでくるみなさんも含めて皆が表現者だと考えています。この空間が発するメッセージに悶え、そして誰かに伝えていく。「もやい展」が未来へとメッセージを伝えてくれるきっかけの場になればと願っています。

東日本大震災・福島原発事故から丸10年。もやい展は再び東京で開催いたします。

当初は横浜赤レンガ倉庫1号館で計画していた展示ですが、コロナ禍の影響で見込んでいた外国人観光客の集客が見込めず、また館内での規制が我々の表現とうまくマッチングしないこともあって急遽会場変更に至った経緯があります。
金沢展からの試み、アートのみならず音楽、舞台、舞、ダンス、能楽などともコラボレーションして会場がひとつの大きなメッセージ空間となることを目指し着々と準備を進めております。

もやい展2021東京~語り紡ぐ 命の連綿~

場所:江戸川区タワーホール船堀1F展示ホール (東京都江戸川区船堀4-4-1)
都営新宿線船堀駅 徒歩1分

日時:2021年4月1日(木)〜8日(木)10時〜20時 7日/10時〜21時 8日/10時~17時

入場料:無料

多くの作家が在廊致します!

主催・中筋が福島撮影の投宿地、福島県いわき市で立ち寄ったバーで素敵な出会いがありました。

3.11後、精力的に音楽ライブ活動を展開していた上々颱風の歌姫・白崎映美さん率いる「東北6県ロ〜ルショ〜!!」そして彼女が主演を務めた風煉ダンス「まつろわぬ民」。それらのプロデューサー・斎藤朋氏と偶然カウンターで隣り合わせとなったのです。

東北が歩んだ苦難の歴史とそこに住む「まづろわぬ民(従順でない、迎合しない、という意)」の精神を表現した音楽&パフォーマンス。中筋はかつて両公演を見ていたこともあり、もやい展と共同開催していただけないかと打診。2021年東京展で驚くことにそれが実現できました。

まさに福島が、東北が結んでくれた「もやい」です。

震災から10年。
この大きな「もやい」は東北の大地と民が発する包み込むようなメッセージとなって皆様の心と体に届くことだと思います。
また、斎藤氏のプロデュースで展示室内にステージを設け、連日のパフォーマンスプログラム(詳しくは以下の「音楽家・パフォーマー紹介」をご覧ください)も計画中。趣旨に賛同してくれた、屈指のミュージシャン、パフォーマーたちが、無料投げ銭ライブを披露してくださいます。

また、「東北学」を提唱した民俗学者で元福島県立博物館館長の赤坂憲雄さんのトークに始まり、朗読、クロストーク、奉納舞など東北にまつわる様々なイベントを開催できることになりました。

3.11から10年に何かを刻んでおきたい……。

その気持ちだけで集まってくれた音楽家・パフォーマーの皆さんには感謝の言葉しかありません。美術展示と音楽・パフォーマンスが融合した空間は、まさに表現の大きな「もやい」空間となることでしょう。

無料公演実現のため、ぜひ皆様のお力をお貸しくださいませ。

まずはアート展に出展されるアーチストを紹介したいと思います。

安藤 榮作 (彫刻 ドローイング)

1961年 東京下町生まれ。幼い頃はひたすら粘土遊びをし、家の中では動物になり切り四足歩行で過ごす。1986年 東京芸術大学彫刻科卒業。1990年 アルバイト先での大怪我をきっかけに福島県いわき市の山中に移住する。15年間、子育てと彫刻とサーフィンと地域の事に埋没する。

2006年 同市の海沿いに引っ越す。

2011年 東日本大震災にて被災、自宅、アトリエ、数百点の作品、愛犬を津波で失い、原発事故を機に奈良県に避難移住する。

2017年 第28回平櫛田中賞受賞。

2019年 第10回円空大賞にて円空賞受賞。

1988年辺りから縁あって自分の前にやって来る様々な種類や状態の木を手斧1本で彫り刻むようになり、具象抽象を超えてダイナミックな生命エネルギーを形にし続けている。

2020年「第10回円空大賞展―希求、未来への創造―」(岐阜県美術館)を始め個展・グループ展・パフォーマンス・作品設置など多数。また、エッセイ集や絵本も出版している。

ウッキー富士原(造形 絵画)

鳥取県出身和歌山県在住。大阪芸大卒。廃材や漂流物を使った造形作品や空間制作を得意とする。その他ドローイングや版画は廃棄になった画材を積極的に使う、エコロジーアートを目指す。和歌山県内の高等学校の造形講師も務める。

大塚 久 (漫画)

1963年福島県郡山市生まれ。
高校卒業後アニメーション会社「スタジオぴえろ」に入社し、「クリィミー マミ」の動画を担当。
その後日本大学文理学部に進学し、卒業後福島県内の小中学校で教員となる。
3.11後、年に一度のペースで震災をテーマとした漫画を執筆。今回で10作目となる。

片平 仁 (Jin KATAHIRA)CG&サウンドパフォーマンス

1959年 福島市生まれ。福島県福島市在住。
2019年 分水嶺・Japanese Art after Tsunami in Dalian(X Gallery・未知空間/中華人民共和国 大連市)
2016年 つくることは生きること:震災《明日の神話》展(川崎市岡本太郎美術館/川崎市) 被災地からの発信:ふくしま3.11以降を描く(福島県立美術館/福島市)片平 仁展(伊達市梁川美術館/伊達市)他、田人アートミーティング(いわき市 2016、2018年)FACE展(損保ジャパン美術館/新宿 2013、2016、2019年)アジアデジタルアート大賞展(福岡アジア美術館/福岡 2012、2013、2016年)などに出展。
2013年 アジアデジタルアート大賞展、優秀賞
2015年 青木繁記念大賞西日本美術展、わだつみ賞 他受賞多数。
HP:jlovesmini.com FB : Jin Katahira works

金原寿浩 (JASMINE)絵画

1962年 東京生まれ、埼玉育ち。
1986年 創形美術学校版画科研究課程終了  卒業後長野県大鹿村に移住
1995年 埼玉県所沢市を経て群馬県桐生市に移住
2017年  個展「海の声」G・オマドーン(群馬・桐生)
グループ展「今日の反核反戦展2017」丸木美術館(埼玉・東松山)
2018年 グループ展「どこかであいましたね」埼玉会館(埼玉・浦和)、石井画廊(栃木、足利)、ヤマトギャラリー(群馬、前橋)、グルグルハウス(新潟、柏崎)
2019年 グループ展「分水嶺」X・ギャラリー(中国、大連)
2020年 グループ展「蒔の会」高崎高島屋(群馬)、グループ展「桐生のアーティスト2020」大川美術館(群馬、桐生)、グループ展「私の王国旗展」G・オマドーン(群馬、桐生)、「秩父人カレンダー2021」古民家ギャラリーかぐや(埼玉、滑川)、グループ展「AUTUMN展」G・シアカ(東京、銀座)
2021年 4月17日〜丸木美術館にて個展開催

加茂昂(Kamo Akira)絵画

1982年 東京出身。
2010年 東京芸術大学美術研究科絵画専攻修了。主に絵画を制作。
3.11以降、社会の中で絵画は何ができるのかを考え始める。「絵画」と「生き延びる」ということを同義に捉え、様々な土地で出会った人や出来事に丁寧に向き合い、目に見えない社会や個人の様々な事象を絵画にすることを試みている。これまでに福島、広島、水俣などをテーマに制作している。2017年 追体験の光景(埼玉・原爆の図丸木美術館)
2018年 その光景の肖像(熊本・つなぎ美術館) 追体験の絵画(広島・広島芸術センター)
2019年 境界線を吹き抜ける風(東京・LOKO gallery)

加茂孝子(和紙造形)

和紙造形作家 東京都に生まれる 武蔵野美術短期大学工芸科卒。自然素材の楮(和紙原料)はそれ自体で美しく、しなやかさと強さを兼ね備え、また、それ自身では自立し得ない危うさに魅了され、想像力と表現の源になっている。

小林憲明(Noriaki Kobayashi)絵画

1974年 新潟県出身。15 歳の時、レンブラントの絵画に憧れ画家の道に。
2000年 名古屋芸術大学 美術学部絵画科 研究生修了。
2006年 結婚を機に家族をモデルに家族をテーマに描き始める。
2012年 東日本大震災を機にダキシメルオモイ プロジェクトを始動。東西本願寺を始め日本各所で展示を精力的に行っている。現在 愛知県渥美半島に在住 二児の父親
http://noriakikobayashi.dosugoi.net

鈴木邦弘(Kunihiro Suzuki)イラストレーション

イラストレーター、絵本作家、介護福祉士。長岡造形大学卒業。パレットクラブ6期生。第4、6回MOEイラスト絵本大賞入選。個展、グループ展等多数出展。

電子絵本ポータルサイト「PIBO」より絵本配信中。アーティストエージェント「ヴィジョントラック」よりストックイラスト最大手「アマナイメージズ」に作品を掲載。日本酒BAR「オールザットジャズ」(新宿区荒木町)にて作品を展示。

2015年より福島県双葉郡の取材を開始。基本的に「駅から歩く」スタイルで、これまでに帰還困難区域を含め延べ250kmを踏破。現場の空気を感じ写真に収め、それを元にイラストレーションや絵本の制作を行なっている。
東電福島第一原発事故後の双葉郡を舞台に描いた絵本に『楽園』『紅』がある。

2021年2月には新作絵本「いぬとふるさと」(旬報社)を出版。
HP:http://www003.upp.so-net.ne.jp/pigstudio/

津島佳子(Tushima Keiko)絵画

1947年 福島県田村郡移村大字中山字後山に生まれ。13歳8ヶ月まで暮す。以後田村市船引町に。
18歳で上京、1973年から東村山市に在住。
1981年 武蔵野美術大学通信学部油絵科卒業。
1986年〜1990年 主体美術、女流美術に出品。以後仕事介護に追われ断筆。
2011年 福島原発事故をきっかけに製作を再開。現在に至る。
趣味の野菜つくりは山村に生まれた自己の歴史だという観点から、愛する土が無残にも葬り去られる現状を憂い故郷に積まれるフレコンバッグをテーマに描き続けている。
現在 独立美術協会会友。独立美術協会、女流美術協会出品。

小林桐美(Toby Kobayashi)版画・和紙造形

1987年 福井県生まれ。
陶芸家のアメリカ人の母と日本人の父の間に双子として生まれる。
2010年 米国バーモント州、グリーン・マウンテン・カレッジ美術学科入学。環境学をカリキュラムの基盤とした小さな大学で美術を専攻する。学校所有の農場で、石油を一切使わないという農業を実行しながら持続可能農業を学ぶ。早朝に牛のお乳を絞ったり、授業の合間に雄牛を二頭引いて干し草の収穫を行ったり、夕暮れには大学食堂から生ゴミを運び豚の餌やりへ行くという学校生活を送る。
2018年 京都精華大学大学院芸術研究科版画領域入学。日本の伝統的な水彩木版画を学ぶかたわら福井県で越前和紙が作られる「和紙の里」へも度々足を運ぶ。
2019年  個展「Grabados de Fukushima」メキシコ国立文化博物館「第31回今立現代美術紙展、IMADATE ART CAMP 2019春展・秋展」(招待作家) 個展「Cabbage : A message from Fukushima」ブルーネンバーグ城博物館(イタリア南チロル)

中筋 純(Nakasuji Jun)写真

1966年 和歌山県生まれ。写真家・編集者
東京外国語大学中国語科卒。出版社勤務を経てフリー。
様々な媒体での写真撮影を生業としつつ産業遺構を撮影。
2007年よりチェルノブイリ、2012年より福島事故被災地を記録。
2016年より「時」と「空間」に着目した、独特の展示方法の作品展「流転 福島チェルノブイリ」を金沢21世紀美術館からロックフェスの催事テントまで全国40カ所で巡回。2017年より3度の「もやい展」を主宰。最近は短編動画作品も手がけています。

著書:廃墟チェルノブイリ(二見書房 2008年)
チェルノブイリ 春(二見書房 2011年)
流転チェルノブイリ(二見書房 2014年)
かさぶた(東邦出版 2016年)
コンセントの向こう側(小学館 2021年2月17日出版)

fuu 植物造形

1972年 和歌山県生まれ。大学卒業後花の会社に就職。退社後オランダゴーダ市のblomatelierにて研修。そこで見た植物の造形がその後の作品作りにつながる。使う素材は生花、雑草、落ち葉、種、枯れ枝、土、石など、そのとき見つけたものやひろいもの。自然のサイクルとヒトの生きるサイクルが離れていく中、生命の循環をテーマに表現を継続。
2018年 猫亀屋「ボタニカルワルツⅢ」
2012年 アートキューブ(和歌山)「月を奏でる花を踊る」舞台装飾
2015年 WAKAYAMA SALONE出展
2016年 almo(和歌山)「10wings」(2018)
2018年 扉(和歌山)「ヒラク アケル」
2020年 扉(和歌山)「つづく めぐる」
2020年 いるふ(京都)「タネカラ ヲ ツムグ」
2020年 ギャラリー猫亀屋「ボタニカルワルツⅣ-beyond」

山内 若菜(Yamauchi Wakana)絵画

1977年 神奈川県藤沢市生まれ 2009- ロシアで「シベリア抑留」を忘れない文化交流を開始。以後、日露友好のための個展を継続。
2011年 福島・岩手でのフィールドワークを重ね、福島の母や牧場を描いた展示を各地で開催。
2016年 原爆の図 丸木美術館個展
岡山県、横浜市などの中学校にて芸術鑑賞授業、講演会を開催

2020年 原爆の図 丸木美術館個展(2月〜)

ロシア国立極東美術館に作品が所蔵されている。

矢成 光生(Yanari Mitsuo) 絵画

1969年 愛知県生まれ 千葉県出身 東京都在住1997年 多摩美術大学大学院博士前期課程美術研究科絵画専攻修了。1993年より油絵具を意図的に剥落させた作品「重力の仕事」を制作。
1999年 アラスカでのワイルドライフがきっかけとなり、人工物と自然を対比させ「共生」や「環境」をテーマに絵を描く。
2011年 東日本大震災での原発事故を受けて、洛中洛外図のような画風で都市や原発を描きエネルギー問題を表現する。個展、グループ展多数。国内の原発と都市を描いた約5mの大作「Wonder Future」が
2018年 第21回岡本太郎現代芸術賞展で入選。
復興支援活動では「福興浜団」(南相馬)で活動中。

*白崎絵美&東北6県ろ〜るショー!!紹介文より*

上々颱風の歌姫・白崎映美が、東日本大震災後、八戸市出身の芥川賞にもノミネートされた木村友祐の小説「イサの氾濫」と出会い、東北人の血がたぎり、2013年にバンド結成。かつて“まづろわぬ民”(従順でない、迎合しない、という意)と呼ばれた東北人スピリッツを胸に抱き、東北出身の音楽家や指折りのミュージシャンに呼びかけ集結。
ロック、ジャズ、歌謡、民謡などをぶちこんだ雑食性に、東北/日本の土着感満載のサウンド、巨大な神様やダンス等によるコラボでエンターテイメント性の高い熱いステージを展開。これまで東北各地はじめ、日本各地、ロックフェスでもライブをおこない、その「まづろわぬ人」への愛に満ちた叫びと歌は、聞く者の身も心も躍らせ、解き放ってきた。

今回、「もやい展」期間中、4月7日(水)18:30よりライブステージを開催!! 「もやい展」アーティストとのコラボにもご期待ください!

★返礼品にもチケット各種取り揃えています★

全て無料・投げ銭ライブ&パフォーマンスです。

これを目当てに連日もやい展通いなんてのもいいですね!

みなさんのご支援が東北を思う気持ちと語り紡ぎたい気持ちだけで出演してくださる演者の皆さんの心強い励ましとなります。返礼品には★マーク演目の座席券も取り扱っていますので、座ってじっくり鑑賞したい方はぜひご覧になってください!

アートで感じた後には、科学的アプローチを!

「もやい展2021東京展」では全国の市民測定所が協同して作り上げた「みんなのデータサイト」さんをお招きしています。全国4000人の協力のもと、東日本を中心に3400箇所に及ぶ統一基準の土壌サンプリングを行って、土壌汚染を数値化しマッピングすることで放射能汚染の分布をビジュアル化するプロジェクトを行ってきました。

原発事故が起きたことは消し去ることができない事実。撒かれてしまった放射能とどう向き合って生きていくのか?そしてそれをどう未来に伝えていくのか?

放射性セシウムの減衰計算に基づいた100年後までの汚染分布予想図は一つのサイエンスアートと言ってもいいと思います。

*みんなのデータサイトさんより

みんなのデータサイトは、全国31の市民放射能測定室が参加しているネットワーク型の団体です。2011年の東京電力福島第一原発事故後、汚染の実態を知りたいと測定活動を開始した各地の測定室が集っています。

より正確な情報をわかりやすく提供することを目的として、WEB上に「みんなのデータサイト」を2013年9月にオープン。それぞれの測定室が測定した食品や土壌などの測定値を集約しデータベース化、簡単に検索・閲覧ができます。2020年11月現在、約17,000件の食品測定データ、3,400件を超す土壌測定データ、そして1,800件の環境測定データを公開しています。

特に原発事故後に、3年半をかけ、市民のべ4,000人で17都県、3,400ヶ所を超える地域の土壌の測定を行ったことは世界でも例がなく、この結果と解説をまとめ自費出版した『図説・17都県放射能測定マップ+読み解き集』は大きな話題となり、増補版を併せて発行累計2万部を突破しています。2017年にはこの活動に対して「日隅一雄・流通促進基金大賞」を受賞、2019年には書籍に対して「日本ジャーナリスト会議・JCJ賞」を受賞しました。

もやい展2021東京では、彼らのこれまでの活動の集大成でもある大型展示を始め、測定機器を使った体験プログラムも計画されています。お見逃しなく!

中筋純(もやい展責任者 写真家)

写真家としてファッション、報道をはじめ様々な雑誌媒体、広告撮影を担当。並行して日本全国を旅して産業遺構や廃墟を記録する。その一環で2007年に訪問したチェルノブイリ周辺の風景に圧倒され、以後ライフワークとして記録。2011年以降は福島県にも頻繁に通う。
チェルノブイリ立ち入り禁止区域に住む老人たちのライフスタイルに触発され、都内数カ所に畑を借り持続型自然栽培を実践。
もやい展のプロデュース始め諸雑務、広報に奔走の日々。熱くて情にもろい現役オートバイ乗りの54歳。東京都八王子市在住。

斎藤 朋(パフォーマンス部門プロデュース)

株式会社マルメロ代表、プロデューサー。
フリーライターをへて、「アートキャンプ白州」(「ダンス白州」事務局長)はじめ、田中泯•舞踊資源研究所、WOMAD横浜、Plan B、(有)デックスの新潟市民芸術文化会館事業などに従事。

2008 年マルメロを設立、ダンス、劇、音楽、芸能など、領域を越えて多様な表現に携わる。南インドの舞踊劇“クーリヤッタム”、ラフール・アチャリヤ・オリッシーダンス、ケイタケイ「LIGHT」シリーズ、坂東冨起子創作日舞、横浜ボートシアター、風煉ダンス「まつろわぬ民」、齋藤徹、髙橋アキ シューベルト三大遺作ソナタ、白崎映美、白ばら、青山実験工房、内外海 海のステージ、音×花×舞「未完の庭」など。「かながわ伝統芸能ふれあい祭」「カナガワ リ・古典 in 秦野」では構成・演出を担当。

相原 あや(広報・経理)

福島市出身。4人の娘の母親業をこなし、「福島の親子・町田森遊び保養プロジェクト」のはちみつ會スタッフ、ある時は天と地と人をむすぶ舞手たち・ 天麻那舞(あまなまい)の舞い手となる多忙な日々を過ごす。もやい展では広報、経理を担当。スロームーヴの男性スタッフを優しい言葉で尻を叩く43歳。東京都町田市在住。

会場の規定で作品販売ができず、参加アーチストも手弁当での参加となる今回のプロジェクト。彼らが今後も活動を継続できるよう極力負担を減らしたいという願いがあります。
事実、大半のアーチストが福島関連の作品発表を、有力なスポンサードも受けず、有志のカンパもしくは自腹で行っている現実があります。
また吹きすさぶ新型コロナウィルスの嵐の中で、多くの音楽家・パフォーマーが公演の機会すら失っている現状があります。
それらをなんとか解決し次につなげたいという思いからクラウドファンディングにチャレンジすることにしました。
みなさんの熱きご支援がアーチスト・音楽家・パフォーマーたちの取材&制作&公演活動の継続につながり、またそれが3.11そして福島原発事故の記憶を刻むことへとつながることを願っています。

いただいた支援金は、会場費・会場設備費・作品輸送費・滞在費・広報宣伝費・アーティストギャランティ・新型コロナウィルス対策費、そして何より「もやい展」の今後の活動継続のための資金に充てさせていただきます。

出展作家の作品やブックレットをはじめ、東北6県ろ~るショ〜!!のチケット、さらには援農体験のリターンまで多彩なラインナップです☆

★リターン品一覧★

純粋応援!ガンバれ!ファンド
・1000円コース
・3000円コース
・5000円コース
・10000円コース

オリジナルグッズ
・もやい展ステッカー3枚&映美画伯作アマビエお札1枚

白崎映美&東北6県ろ~るショー!!
・4/7公演チケット(自由席大人1枚)+アマビエお札+もやい展ステッカー
・4/7公演チケット(前列指定席大人1枚)+アマビエお札+もやい展ステッカー
New!!・白崎映美&東北6県ろ~るショー!!グッズ+CDセット

作家作品

New!!・Fuu Fujiwara 季節のスワッグ
New!!・金原寿浩 小作品集
・ポストカード3枚セット
・ポストカード7枚セット
・鈴木邦弘A4イラストプリント
・鈴木邦弘絵本「紅」
・安藤榮作ミニブックレット
・大塚久 漫画セット
・小林憲明画集「ダキシメルオモイ」
・加茂孝子和紙ポストカード
・加茂孝子和紙レターセット
・加茂孝子和紙マスクケース
・中筋純作品パネル
・中筋純小冊子「流転」
・中筋純希少本「廃墟探訪」
・中筋純絶版希少本「廃墟本4」
・中筋純絶版超希少写真集「かさぶた」
・安藤榮作作品 アマビエ
・片平仁 CG作品フォトフレーム
・堀川文夫・貴子夫妻の絵本「手紙 お母さんへ」
・みんなのデータサイト「図説・17都県放射能測定マップ+読み解き集 増補版」&クリアファイル

協賛企業様タイアップ品
・タイベック®製オリジナルエコバッグ
・hustleつながりのボールペン+もやいちゃん缶バッジ

スペシャルリターン
・もやい農園謹製 微有機肥料・無農薬栽培の採れたてお野菜セット

体験型リターン
・もやい農園援農体験
・もやい農園ジャガイモ収穫体験
・アーティストと語ろう!オンラインミーティング参加チケット
・アーチストアトリエ探訪!
・中筋純アテンド 福島撮影の現場をめぐる

2020年12月22日 クラウドファンディングスタート
2021年3月11日 クラウドファンディング終了
3月31日    タワーホール船堀1F展示ホールにて搬入作業(10時〜お手伝い大歓迎)
4月1日    もやい展2021東京」スタート
4月7日    東北6県ろ~るショ〜!! タワーホール船堀大ホールで開催!
4月8日    「もやい展」終了(16時〜搬出作業。お手伝い大歓迎)
4月20日   返礼品順次発送開始

被災地は様々な伝統行事を始め伝承、民話民謡などが豊かな地域でしたが、避難の長期化に伴 う地域社会の崩壊でそれらの継承が困難になってきている側面があります。震災後10年を迎えた 2021年の春、我々の表現が観覧者と被災地をつなぐ協同のきっかけとなり、被災地への理解を深 め文化継承の橋渡しの一助となる事を願ってやみません。

当展示は社会性を帯びた作品群の展示ながら、華道、和紙造形、陶芸、木彫など日本伝統の芸 術技巧の現代的アプローチに触れる機会を提供することも目的としています。作品が内包した社 会的メッセージは人類が共有すべき課題であり、芸術を通じて課題解決への導線を描くことが期待されます。

今後も定期的な継続開催を目指しており、将来的には日本主要都市での開催、海外での開催も視野に入れています。

みなさまと紡ぐもやいの輪が、全国へそして世界へと拡がっていくことを願っています。
ご支援、どうぞよろしくお願いいたします!

ご高覧、ありがとうございました。

※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

元サイト
あれから10年、東北に想いを! もやい展&東北6県ろ〜るショー!! コラボ開催