を飲んでいたりします。そんな地方のくらしならではのワンシーンから「ノンアルにも、もっと豊かな選択肢があってもいいのではないか?」と思い、ノンアルプロジェクトの構想がスタートしました。
▪︎お酒のあるくらしで起きること
「ちょっと今日車なので・・」この言葉がお酒やノンアルのことを考えるきっかけになりましたが、そこから過去のお酒にまつわる出来事を振り返ってみると、様々なことに気づきました。
・パートナーがお酒を飲めない人であったため、味や体験を共有できなかったこと
・先輩にいっぱいお酒を飲まされて、粗々をしてしまったこと
・結婚式で友人が急性アルコール中毒になって病院に運ばれたこと
このような実体験とともに、ニュースや新聞をみていても、
・大学新入生に対する未成年飲酒の強要
・お酒をつかったレイプ
・飲酒運転による死亡事故
など、お酒に関する問題が身近にたくさんあります。近年ではSDGsにおいても、有害なアルコールの使用に関する記述がされているほどです。
気づきのなかで、もう少し上手なお酒との付き合い方・くらしのあり方があるのではないか? そんな想いを抱くようになりました。
ノンアルプロジェクトに取り組むことは、そんなお酒のあるくらしが抱える課題に新しい可能性を生み出すことでもあります。コロナにより飲み会は減りましたが、ノンアルの可能性を届けることで、これからの生活様式にも寄り添う豊かな社会の実現を目指します!
▪︎実は、日本人の約半分がお酒に弱い。
また、お酒とくらしについてもう少し調べてみると、なんと日本人の約半分がお酒に弱いということを知りました。
(アサヒグループホールディングス株式会社 HP「人とお酒のイイ関係 お酒の代謝能力の違い」より)
アルコールの分解には、体内にあるALDH2という酵素の働きにより分解されます。日本人の約44%はこの酵素の働きが弱く(低活性型)、その内4%はまったく働きがない(不活性型)と言われています (樋口進 編「アルコール臨床研究のフロントライン」より)。
つまり、日本人の約半分がアルコールに「弱い」or「飲めない」人だということです。そういわれると、確かに「アルコール飲めないんだよね…」とか「一杯だけなら・・・」というセリフを耳にすることが案外多かったことに気づきました。
それにも関わらず、お店のメニューには大手ノンアルビールの1種類しかないことが多いのが現状です。
もしかしたら、私たちが想像している以上に「ノンアルの種類が増えたら嬉しい!」と思っている人たちはたくさんいるのではないか?。日本人の約半数がお酒に弱いという事実を知ったことで、構想を始めた時よりもノンアルプロジェクトを進めることに意義を感じるようになりました。
アルコールが弱いor飲めない人たちが多い日本にも関わらず、先輩や友達にお酒を強要されたこともある人も少なくないと思います。
また、飲み会でノンアルを飲むときはどこかうしろめたさを感じたり、酔っぱらってる姿やアルコールをみんなで楽しんでいるのを見て疎外感を感じることもあると思います。
私たちも釜石に来てから生活スタイルの変化からお酒が減り (神脇にいたってはほとんど飲まなくなりました) 、ノンアルを選択することが増えたことによって、そんな気持ちも分かるようになりました。
うしろめたさや疎外感の背景にあるのはおそらく、お酒を飲むことが当たり前になっている日本の文化。
そこで私たちは、アルコールを飲むことと同じくらいにノンアルを選ぶからこそ楽しめるく