した。
近年、ロンドンやニューヨークなどのバー・シーンではスパイシーなカクテルがトレンドとして盛り上がりを見せています。しかし、スパイシーさを加えるために用いられる粉末のトウガラシや辛味調味料には、計量が安定しないことや、トウガラシ本来の深い味わいが乏しいといった難点がありました。
これらの課題をクリアして、トウガラシの味が存分に味わえるリキュールを作り出せないものか、ジファールの挑戦が始まったのです。
まず、味の要となるトウガラシを選定。世界中のトウガラシの中から、フランス・バスク地方の特産品であり、AOP認証のエスプレット唐辛子に白羽の矢が立ちました。
その中でも、エスプレット地方の有名な生産者、ヴァンサン・ダリッション氏の畑で9月〜10月に収穫されるものだけを使用するという徹底ぶり。「素材の味わい」を何よりも大切にしているジファール。素材を見極める目はジファールの真骨頂ともいえます。
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エスプレット唐辛子とは、フランス南西部、バスク料理には欠かすことができないとされるトウガラシ。
そもそも、「トウガラシ」は「胡椒」「カラシ」と並ぶ世界三大香辛料の一つ。大航海時代に中米からヨーロッパに運ばれ、1650年代にフランス、バスク地方のエスプレット村に初めて紹介されたと言われています。それから400年近く経ち、”バスクの赤い黄金”は、この地方の特産品として、今ではその名を世界中に広めています。
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そして、もうひとつのジファールの真骨頂は、素材の味をあますことなく取り出す浸漬技術。
収穫した新鮮なピモン・デスプレットを丸ごとすべてニュートラルアルコールに浸漬させ、4~6週間じっくりと時間をかけて丁寧にアロマと風味、辛味成分を抽出します。
この「丸ごとすべて」がポイントで、トウガラシの実をホールで浸漬させることで、トウガラシそのものの味の複雑さや深みがすべてアルコールに表現されるのです。
さらに、マルティニーク島産の熟成アグリコールラムを加え、キャラメルやバニラの風味を含んだ、豊かで温かみのある味わいを実現。
そして瓶詰後、1ヶ月ほど寝かることで、全てのアロマが円熟味を増します。
こうして、世界中のバーテンダーたちが求めていた
・トウガラシそのものの味わいが存分に生かされ
・扱いやすく安定した美味しさを持つ
ピリッと辛い究極のリキュールが誕生しました。
【その2.二つのフランスの伝統が見事に融合】
このリキュールは、フランスが誇る2つの伝統と匠の結晶です。
バスク地方の匠:ヴァンサン・ダリッション
エスプレット唐辛子の生産者、ヴァンサン・ダリッション氏は、バスク地方で25年に渡ってピモン・デスプレットを栽培し続ける匠。
ダリッション氏のトウガラシはパリにある高級ホテルのプラザ・アテネや美食ブランドのフォションでも採用され、著名
なシェフとの共筆でエスプレット唐辛子に関する本も出版している第一人者です。
リキュールの匠:ジファール
一方、1885年、フランスの町、アンジェの薬剤師だったエミール・ジファールがミッチャム・ミントを使ったリキュールを開発したことを機に創業されたのが、ジファール。
以降、メイド・イン・フランスにこだわりと誇りを持ち、5世代に渡って継承され続ける製法と技術で、優れたクオリティーのリキュールやシロップを生み出しています。