◉はじめに
これは宮崎県北部 五ヶ瀬町のある集落で行われた「さのぼり」で、地域の方がふと口にした言葉です。「人と人の繋がりは、やはりいいですね」という地域の方のその言葉に、今の時代の危機が詰まっているように感じました。
「さのぼり」とは、田植えの終わったあとの内祝い。村人全員が集まって祝宴をする風習が、宮崎では続いていました。しかし2020年新型コロナウイルス感染症の影響で、300年以上の歴史を持つさのぼりは中止。迎えた今年、例年であれば100人規模で開催するところ、10名程度の人数に縮小して2年ぶりに開かれた祝宴となりました。
「宮崎のよさは何ですか?」と尋ねられたとき、
●人と人との繋がりを大切にするところ
●人を受け入れてくれる懐の大きさ
と、わたしは答えています。
「宮崎がもつこの強みを未来の宮崎人にも感じてもらえるような、宮崎人たちが地元を誇りに思えるような祭りを作りたい!」
そんな思いで、このプロジェクトを立ち上げました。
老若男女だれにでも自由に作ることができる「竹あかりづくり」を通して、宮崎人の繋がりをさらに強くしていくことを目指し、初年の今年は5000灯の竹あかりを灯します!
◉自己紹介
当プロジェクト発起人であり、実行委員長の中丸晴留哉です。
宮崎県北部日向市出身。中高6年間は親元を離れ、五ヶ瀬の寮で過ごしました。本当の意味で、宮崎の地域の方々に育てられました。
大学を福岡、社会人になってからは東京…と、宮崎以外の世界も見てきた中で、地元・宮崎に根づく「人と人との繋がりの深さ」を再認識しました。
この宮崎のよさをもっともっと多くの宮崎人が気づき、特別なものだと自覚したとき、宮崎はさらに面白く、魅力ある場所になると確信したのです。
宮崎人であることに誇りをもち、前向きに生きている人の繋がりが生まれるきっかけとなる場所をつくり、宮崎を活性化させていく、よりよくしていく!
そこを形にします。
◉宮崎人を繋ぐ「みんなのひむかフェスティバル」
皆さんは「竹あかり」というものをご存知ですか?
竹にドリルで穴を開けて中にあかりを灯す、綺麗な灯篭です。
手のひらサイズの竹あかり
難しい技術や力は必要ありません。老若男女、大人も子どもも誰でもつくることができるので、いろいろな地域で体験ワークショップが開催されています。
私がはじめて竹あかりと出会ったのは大学生のときです。熊本で初めて竹あかりを見て、感動し、前向きなパワーを感じました。
「みんなの想火」というプロジェクトで7年越しに竹あかりと再会を果たした今年、各地域のプロジェクト代表である宮崎サムライに名乗りを上げました。
世界最大の竹あかりの祭典「みんなの想火」
「自分のまちは自分で灯す」意思を持ったリーダーを「サムライ」と呼び、希望のあかりを灯しますオンラインチケットはこちらから
竹あかりの魅力は、作り方がとても簡単でありながら、自由に穴を開けて自分の想いを形にできるところです。そして、あかりが灯るとき、人の心を動かすほど綺麗で1度目にすれば忘れないほど美しいのです。
一人ひとりが前向きな想いや願いを込めて、竹あかりを作る。
それを一堂に集め、一斉に灯す。
見た人が、感動して前向きな気持ちになる。
前向きな想いが繋がっていく、そんなきっかけになるようなお祭り。
「みんなのひむかフェスティバル」
と名前をつけました。
古事記の時代から、「ひむか」と呼ばれていた宮崎。
新型コロナウイルスの拡大により、人と繋がることを制限される今の時代を