らなかったのですが、何でも良いから良いことをしようと散らばっている靴を並べたり、ごみ拓いをしたり、お寺巡りをしたり今まで読んだ事のない本を読んだりするところから新しい人生を歩み始めました。すると今まで同じ景色を見ていた筈なのに見え方や捉え方が変わりだしました。そのようにまた生きる力が湧いてきたのは無性の愛で私を愛してくれた母、どんな事をしても私を見放さなかった母の存在があったからこそ私は立ち直り心の底から更生できたのです。
● 生き方を変えたいなら、環境と付き合う友を変えるべき
大きなターニングポイントは、京セラ創業者で現名誉会長の稲盛和夫氏が塾長を務める「盛和塾」に入塾し、道徳的、人道的な学びを得たことです。それまで野良犬のように育ってきた私には、新しい環境に飛び込み、新しい人たちと出会い、考え方を変えることが、生き方を変えるための最適な方法でした。
私の経験からしても、まだ人生理念や生き方が確立出来ていない青年期で少年院から出た後、地元に戻って更生した友人はひとりもいません。(今は皆、更生し頑張っています)「朱に交われば赤くなる」とはよく言ったもので、〈環境〉と〈付き合う友〉を変えることが更生するためには欠かせないのです。
その後、再犯防止を目的にした「職親プロジェクト」の発起人であるお好み焼き屋「千房」の中井社長(元会長)から職親プロジェクト発足メンバーとしてお声かけ頂いた時にこれこそが僕の負の経験を社会に活かせ社会に貢献出来る『天命』だと確信し即答で参加表明させて頂きました。また仕事と住居、教育を三位一体で支援する「ヒューマンハーバー」との出会いを経て、良心塾を法人化することに至りました。それから少年院や刑務所から出て、生き直しを図る若者に「住居」「教育」「仕事」(住む、学ぶ、働く)を提供する中間支援施設として、これまで約40人以上のの自立支援に携わってきました。
※ 法人化する前の3年間も含む。
*****【ビジョン】*****
日本の未来を担う若者達を「被害者」にも「加害者」にもさせないためには社会全体で負の連鎖を止め、愛の連鎖に変えて行くしかありません。
その第一歩として子育て中やこれからお母さんになる若者を皆で育て(自立させ)社会や他人や何かに依存(薬物・男性・お酒・薬)する事なく自立させ、自立した者同士がみんな(和の精神)で協力し合える地域社会を創るしかない。
そんな中で彼らの自立に特化した職業訓練美容室を作るプロジェクトを決行に至りましたがここでも高い壁にぶち当たりました。
美容師人財育成プロジェクトは、美容師になりたい若者だけしか支援できなく、しかも美容師になるには美容師免許(国家資格取得)という高い壁があり本当に美容に興味がありどんな困難があっても美容師と言う職業が大好きで美容師に絶対になりたいと言う思いが大前提ですがそれ以前に、家庭教育、社会教育、愛育を受ける事なく、根っこに生きる力が無い若者には美容師になるにはもう一段間前に社会性を学んだり仕事をする意義や目的を明確する事が必要だと改めて知ったのです。
しかし社会に光を照らす100人の柱を輩出するプロジェクトの牡蠣フライと立ち飲み屋『結笑和』は調理も簡単に覚える事も出来、メインは接客、販売、出前が主な仕事なので、情熱とそれに伴う努力があれば自立できるところが大きな魅力。またポストコロナを受け新しい食のイノベーションという大きなビジョンに向かって楽しみ、人生経験を積み社会教育を受けながら社会性を身につけ、経済的・精神的・社会的自立を目指してもらえれ