う考えは教員自身の負担の増加に繋がるため、現実的にとても難しいことも分かりました。
では、時間や働き方を理由に教員は性について何も知らなくていいかというとそういう訳ではありません。
背景でも記したように教員が性の知識がゼロの状態で子供と接し、子ども自身の身体や心に一生残る深い傷を負わせてしまう可能性も十分にあり得るのです。
また性の授業に関しては、当然教員自身も人間なので「国語や数学を教えるのがは苦手」というように「性を教えるのは苦手」などやはり得意不得意もあります。
様々な側面から課題を明らかにした結果、教員のみなさんには「外部(性教育講師…等)に委託する方法もある」という選択肢があることを知ってほしいのです。
しかし「外部に委託する」という選択肢を知るためには「外部に委託するほど性に関する教育はとても大切な教育」ということの理解がなければ性教育が今よりももっと【後回しの対象】になってしまうのではないかと考えました。
だから私は子供に一生の傷を負わせないためにも、そして性を知ることの大切さを知ってもらうためにも教員養成課程に所属している段階から性について学ぶことがとても必要だと思ったのです。
このオンライン教育実習では、受講者の皆様に「私は何のために性を学ぶのか」ということを考えながら受けていただきたいです。
包括的セクシュアリティ教育(CSE)ができるようになりたい!将来子供と関わるためにも少しでも知識を学んでおきたい!など学ぶ理由は人それぞれだと思います。
このカリキュラムを受けてみて「やっぱり私には向いてないかも…」そう思っていただいても全然かまいません。
このプログラムを通して「性を伝えることはとても大切なことなんだ」という風に理解していただければ、この先歩む教員人生にはもちろん、あなた自身の人生を歩むときにきっと何かの役に立つはずです。
ぜひ、一緒に楽しく性を学びましょう。
最後になりましたがこのオンライン教育実習には様々な方の思いや願いが沢山詰まっています。
当然私だけの力ではこのような壮大な計画を実行するどころか企画することも出来なかったと思います。
このページを見に来てくださった方、クラファンを支援して下さる方、参加して下さる方はもちろん、この企画に賛同し一緒になってプログラムを作ってくださった方々がいてこそできる【もあふるオンライン教育実習】です。すべての方々へ私から感謝の言葉を送ります。
本当にありがとうございます。