オニバスが咲く自然環境と稲作の文化や歴史を未来の子供たちにつなげていく

オニバスが咲く自然環境と稲作の文化や歴史を未来の子供たちにつなげていく
環境省指定絶滅危惧植物オニバス。北京原人の時代からの生き残りで100年後の生存確率は3%。現在生育している池沼は日本中で100ケ所ほど。生育条件が難しく、前池のように毎年咲き続けている池は極めて希少だそうです。オニバスが咲く生育環境を守り、開花情報等を広報して、心地よく見学できる環境を提供します。

。以降住民総出での草刈作業などの保全活動を継続しています。
平成19年(2007年) オニバスが環境省の絶滅危惧種Ⅱ類(VU)に指定される
令和 2年 (2020年) 善通寺稲木前池オニバス保存会としてNPO法人化

※稲作文化と共生する象徴として日本国の天然記念物の指定をめざしています。

2)善通寺市は、資源ごみの分別を全国に先駆けて実施して、環境推進のモデルケースなった自治体です。現在も太陽光発電などのノーカーボン、グリーン政策に率先して取り組み、香川県で初めて「ゼロカーボンシティ」を宣言しました。歴史文化や自然環境保護に対する理解は高く、池の土堤の整備などの土木作業には行政の援助もありますが、開花情報などの情報公開は行政任せで出来ておらず、せっかく見学にきてくれる皆様にとっては、駐車場などの案内や開花時期や時間帯の説明もなく、無駄足も多く不満も多くあるようです。
保存会は、草刈などの保全作業に人をだすのが役目で、広報活動をできる資金も能力もなく、広報活動は県や市など行政の役目と考えていました。しかし、ごみやたばこの吸い殻ポイ捨てや迷惑駐車などの困りごともあり、それ以上に、多くの人にオニバスことを知ってもらいたい、ちょっと「ふるさと自慢」をしたい気持ちもありました。行政任せにせず、生活実感としてオニバスの日々の有り様を最も知っている地元住民が、ホームページなどを立ち上げ、見学者の皆さんへの情報提供を行い、ひいては稲作やオニバスにかかわる文化やノウハウを、未来を支えてくれる子供たちに伝承していくことは、現在を生きている地元住民の責務だと考え、令和2年9月NPO法人を立ち上げました。

8 手入れの行き届いた前池は一年を通して野鳥天国です

なかよしの白鳥のつがい すっかり人慣れしていて手渡しでエサを食べてくれます。《B》

前池のかくれた人気もの黒バンの母子(初夏) くちばしの赤は婚姻色、冬は白色オニバスがいない冬はカモなどの野鳥天国 写真下方右端の白いくちばしの鳥が冬のクロバン

9.ご支援いただいた資金の使い方

ホームページの運営などオニバス・前池の広報活動

善通寺稲木前池オニバスの絶滅危惧種指定後、住民の関心もたかまり、開花期の見学者も増えてきました。これまで広報活動などは行政任せで、保存会は独自のホームページや池に設置する掲示板ひとつ持っていませんでした。ご支援金を元手に、開花時期や花が咲く時間帯などの情報を広く皆様にお知らせして、駐車場や交通手段などの説明、見学マナーなどの広報活動を行いたく思っています。ホ-ムページやSNSの開設、善通寺市内や市外周辺地域へのビラ配布。見学者へのオニバスについての説明を記載したビラの据え置き配置したり、できれば保存会役員による見学者案内ガイドを実施したいと考えます。
※広報活動に関しては、例年の開花時期8月を基準にして(募金状況を参照にしながら)プロジェクトの終了前でも実施したいと考えています(個人負担も含めて保存会の費用負担)

2021年6月21日(夏至)のオニバスの状態 今年も無事咲いてくれそうです
笹舟型が幼葉 周囲の浮草はヒシ 今てのひらサイズですが1ト月後には2メートルほどに

2)施設の拡充

稲木前池は、今も現役で利用している農業用のため池です。専属の園芸技術者がいる養育の行き届年いた生物公園ではありません。池を守っているのは地元住民で、維持作業も、保水や草刈りなどの百姓仕事の延長で、園芸の専門知識も持っているわけではありません。駐車場の設備、トイレや雨宿りや休息のためのベンチな