世界一過酷 「ニュルブルクリンク24時間レース」日本勢唯一の絶え間ない挑戦

世界一過酷 「ニュルブルクリンク24時間レース」日本勢唯一の絶え間ない挑戦
通称グリーンヘル「緑の地獄」と呼ばれるドイツ「ニュルブルクリンク」サーキット。そこで開催される「ニュルブルクリンク24時間レース」に昨年同国内メーカーがコロナの影響で参戦を見送るなか、日本勢唯一の参加チームとしてLEXUS RC FとTOYOTA SUPRA GT4の2台体制でクラス優勝目指します。

ルブルグリング24時間レースのPVです。
これまでの歩み・軌跡

2016年に異国の地ニュルブルクリンクに初参戦し、過去5年間参戦し続けてきたNOVELですが、苦難の連続でもありました。

2016年:NOVELが初めてニュルの場に立ちLEXUS IS Fで挑んだVLN初戦では、全長がとても長くコースの場所によって天候が変化するニュル特有の路面コンディションによりレース1周目にしてクラッシュ。そのままリタイアにて初戦を終え、ニュルブルクリンクの過酷さをひしひしと感じる事となりました。
初年度はレース結果を望む実力には程遠く、毎戦走り切る事が精一杯の一年でした。

2017年:マシンにアップデートを施し挑みました。そのアップデートによりマシンのポテンシャルを上げ、クラス上位に食い込む事が出来るようになりました。しかし、ニュル24hではそのアップデートの要因によるマシントラブルが多発し、度重なるピットストップを余儀なくされ完走するのが精一杯でした。

2018年:マシンをLEXUS IS Fと新たにLEXUS RC Fの2台体制で挑みました。またドライバーにはニュルマイスターのドイツ人ドライバー、日本のS-GTで活躍している吉本大樹、佐々木孝太選手を起用し、ニュル24hでは日本勢最高位のクラス2位、3位の結果を得る事が出来ました。

2019年:日本勢初の総合優勝を目指し、RACING PROJECT BANDOHとタッグを組み、トップカテゴリーであるSP9クラスにLEXUS RCF GT3で挑戦しました。ニュルのトップクラスで欧州の競合と戦いは我々の想像をはるかに超える厳しさが待っていました。本番までの車両セッティングからレース本番での思わぬトラブル、力の差を犇々と感じさせれました。2台体制で挑んだSP8クラスのLEXUS RCF も中盤の大クラッシュで大きく上位争いから離れる結果となりました。しかし、両車両共にチーム全体の「NEVER GIVE UP」精神で完走を果たすことができました。

2020年:コロナ規制真っ只中でしたが、日本勢唯一としてLEXUS RC-FとTOYOTA SUPRA GT4の2台体制で参戦することができました。コロナ下での無観客レース、コロナ対策、ルール変更、さらには夜間の大雨によるレース中断。グリーンヘルと呼ばれるに等しく、参戦チームとって大変チャレンジングで厳しいレース環境でした。我々の両車両も幾度とアクシデントとクラッシュに苦しめられました。厳しい状況下ではありましたが、なんとSUPRA GT4はチェッカーを受けることができました。

参戦車両&ドライバー

LEXUS RC F (SP8クラス)

LEXUS RC F(SP8クラス)
市販車をベースにサーキットレギュレーションに準ずる安全装備を装着した車輛
エンジン、トランスミッションは純正(ノーマル)を使用し主にサスペンション、ブレーキ、空力パーツのみレース部品を使用。

ベース車両名称 LEXUS RC F  
CHASSIS & BODY
ボディサイズ 4705×1950×1290mm(全長×全幅×全高)
車両重量 1400kg
ホイールベース 2730mm
トランスミッション
6速2ペダルトランスミッション(ノーマルAT)
駆動形式 2WD
乗車定員 1人
エンジン V型8気筒(2UR-GSE)
排気量 5000cc
最高出力 480馬力以上

松井 猛敏

Heiko Tanges

Klaus Volker

  朝日 ターボ

TOYOTA Su