した。その一方で、発展する社会においては
1.不必要と切り捨ててきたモノの中に、大切なコトがあったはず
2.人は自然から「感じる力」を失いつつある
3.このままではコミュニケーションが取りづらい、希薄な社会になってしまうのではないか
全国各地でも、このようなことを考え危惧している方や、既に地域文化の継承活動をされている方は少なくないと思います。奄美大島でも古くから様々な著書が出版されています。また地域の伝統を継承する取り組みも官民問わず行われています。しかし、経済社会の波は大きく人口減少・少子高齢化などにより、シマにとっての厳しい状況は進んでいます。
このようなことから、本プロジェクトを立ち上げることとしました。ただ、私は伝統文化をそのまま残すとか、昔の生活に戻りたいとか、形だけの伝承を目的とはしていません。「シマ心」を理解しつつ、「物に満たされる豊かさ」と「心が満たされる豊かさ」のバランスを見極め、創造力や判断力をもって、みんなでシマをアップデート(※注)したいのです!
この創造力と判断力こそ、環境文化やコミュニケーションにおける持続可能なより良い社会がつくれると考えます。また、「シマらしさ」は、奄美大島の産業分野においてもブランド力など価値化のベースとして、今後ますます必要で次世代の新たな産業創出のためにも必須であると思っています。
そのために学びの場をつくり人財育成に繋がればと考えているのです。
※注:ここでいうアップデートとは、古いシマの文化を理解し、現代社会に取入れよりいっそう豊かな暮らしにすること。
<3.ムルフィールゼミナールについて>
様々な文化を創った先人の背景を学び、よりいっそう今の暮らしを豊かにする目的で、思考の整理やシマ心を育むため、本校では授業・野外活動・部活動をいたします。また、より多くの方に「シマ心」を感じていただくために、ムルゼミは音楽を切り口にします。その理由としては、人は古い時代から「思い」を伝える手段として、「音楽」を使ってきたと考えるからです。
①ムルフィールゼミナールの内容
●授業(環境文化楽・食文化楽・歴史楽・音楽・その他)
・インターネット上で月1回程度配信 ※ダイジェスト版は無料、全編は有料配信
・講師は島の有識者
●部活動(シマ唄)
・インターネット上で月2回程度配信 ※基本的に無料配信
・実技については奄美市内某所で行う(有料)
・部長兼指導員はサーモン&ガーリックのサーモン
●フィールドワーク(集落での体験)
・集落でシマ文化を体験
・案内はシマぬチュウ(その集落に住んでる人)
②校訓
憧れ:不便ゆえに、様々な文化を創ったシマを知る
学ぶ:シマの文化に触れる
創る:授業や部活、フィールドワークを通して創造力を育む
③校章
ムルフィールの文字をあしらった鳥を校章としました。島にはたくさんの渡り鳥が毎年同じ周期で戻ってきます。この鳥のように大空を羽ばたき俯瞰する力が持てるよう思いを込めました。
④校歌
ムルフィールゼミナールの3つのテーマ(前記プロジェクトを立ち上げた背景参照)から、2019年にムルフィールという曲をつくりました。ムルフィールとは私がつくった言葉で、ムルはシマの方言で「とっても」の意、フィールは英語で「感じる」の意、2つを合わせると「とっても感じる」となります。サブタイトルは、「感じる力を取り戻そう」。
今回、ムルフィールゼミナールを開校するにあたり、原曲の歌詞を追加・修正し、校歌「ムルフィール2021」として