皆様、初めまして。OESインターナショナルアカデミー学院長、小澤朝子と申します。
OESインターナショナルアカデミーはキャビンアテンダント(CA)の養成スクールです。スクールを設立して今年で30年目を迎えました。
しかし現在、皆様もご存じの通り、昨年からの新型コロナウイルスの流行によりフライトの数が激減しています。どのエアラインも経営状況が悪化しており、採用試験が行われておりません。
そして、卒業生であるCAの皆さんも、フライトができていない状況です。国際線はほぼなくなり、国内線はかろうじて飛んでいますがこれまでとは比較にならない本数です。このような状況の中、退職や転職を決断した方も少なくありません。CAを続けている方も、生活を守るためにアルバイトを掛け持ちしたり、出向によって得意分野からかけ離れた仕事をせざるを得ない状況になっています。
わたしはCAを育成し、世に送り出してきたものとして、
CAの能力・スキルを活かせる仕事をつくり、
フライト減で飛べないCAを救いたい!
と思い、このプロジェクトを立ち上げました。
CAとしてキャリアを積み、優れたコミュニケーション能力や語学その他のスキルを持つCAたちは今、フライト減で仕事が激減しています。このプロジェクトは、CAの持つ能力を生かす仕事をつくることで彼女たちの活躍の場を提供し、エアラインを応援するための、いわば『がんばれエアライン』プロジェクトです。
幼少期を海外で過ごしたからか、英語を使う職業に就きたいとずっと思っていました。でも、スチュワーデス(当時はこう呼ばれていました)になりたいと思っていたわけではないのです。当時流行っていた「スチュワーデス物語」というドラマでは英語を使っていなかったからでしょうか。英語を使う職業を具体的に考えはじめたとき、はじめて「外資系なら英語を使える!」とスチュワーデスに興味を持ったのです。
大韓航空を経てKLMオランダ航空で10年間、スチュワーデスとしてフライトしました。KLMオランダ航空での訓練はすべて英語で行われます。面接も英語、研修も英語。そこでとにかく必死にくらいついて勉強したのが、一番の学びとなり今に生きています。
結婚して子どもが生まれ、子育てしながらフライトしていましたが、子どもと過ごす時間を大切にしたいと思うようになり、「別の形で英語を使う仕事を」と思い切って退職。英語の講師として再スタートを切りました。
専門学校や自宅で英語を教えていたある日、生徒さんがこんなことを言ったのです。
「先生みたいにスッチーになりたい!」
その一言が、「スチュワーデスになりたい子たちに、そのノウハウを教えるスクールを作ろう!」と思い立つきっかけとなりました。
生徒に恵まれた、ということもあったかもしれません。英語の生徒さんの中からスチュワーデスを目指したい!と集まった第一期生5名のうち、なんと5名全員が受かったのです!
その後はとんとん拍子にスクールへのお申込みが入るようになり、銀座にOESインターナショナルアカデミーとして開校。スチュワーデスという呼び名はキャビンアテンダント(CA)へ変わりましたが、この30年間で育てたCAの数は、6000人を超えました。今ではどのフライトに乗っても、誰かしら教え子がCAとして乗っています。
昨年からの新型コロナの流行は、エアライン業界に大打撃を与えています。まさかこんな、飛行機が飛ばない状況になるとは思ってもみませんでした。
しかし、CAの能力は飛行機の中だけのものではありません。こんな状況だから