薬学部の研究室から美容アシスタントに転職したからこそ出来る、今までにない新しいプレックス剤の開発をします!!
✔️そもそもプレックス剤とは?
ダメージ予防や髪を痛みにくくするものだと思われていることが多いですが、一度切れたシスチン結合をなるべく早く補強するトリートメントと言う感覚が近いです。
アルカリカラーの場合は、オキシ(過酸化水素)を使って髪の毛を酸化脱色させています。
その際、髪を酸化させてシスチン結合が外れてしまいます。
外れてしまったシスチンをシステイン残基と言い、システイン残基をそのままにして置くとシステイン酸になってしまいます。
(オキシを使う場合はカラーも縮毛矯正、パーマでも同じことが言えます。)
毛髪内部にシステイン酸が増えてしまうと髪の毛の強度が下がりダメージの原因になってしまいます。
さらに、システイン酸が一度生成されてしまうと分解することはできません!
システイン残基がシステイン酸になる前に、システイン残基にジカルボン酸などがくっついてシステイン酸になるのを防いでくれるのがプレックス剤の役割です。
システイン残基の封鎖や、ジマレイン酸が架橋を作ってくれることで染料が抜けにくくなり、カラーの発色・持ちがよくなると考えられています。
✔️アルギン酸(ナトリウム)とは?
アルギン酸ナトリウムは、アルギン酸のカルボキシル基がNaイオンと結合したかたちの中性塩です。アルギン酸は水に溶けませんが、アルギン酸ナトリウムは水に良く溶け、粘性のある水溶液になります。
アルギン酸ナトリウムの性質は、増粘剤・ゲル化剤・安定剤などの各種物性改良剤として、皆様の生活の色々な部分で利用されています。
近年、アルギン酸を使用したフェイスパックなども出てきており、美容業界での活躍が期待されている成分でもあります。
✔️プレックス剤+アルギン酸=???
アルギン酸をプレックス剤に加える事で、毛髪・頭皮双方をダメージしたと同時に補修する事で、従来のプレックス剤よりもダメージを感じにくくカラーやブリーチ後にもツヤを実感できる商品を開発出来るのでは?と考えております。
また某メーカーの安価なオキシを利用されているサロン様ですと、プレックス剤を混ぜることでより粘性が緩くなってしまう心配がありますが、増粘剤として使用もされているアルギン酸なら粘性が緩くなることなく混ぜることが可能になるのではと想定しております。(使用する薬剤の総量に対し、5〜10%混合予定)
プレックス剤による粘性の緩さを改善しつつ、より髪と頭皮に良い商品の開発を目指します!!
【自己紹介】
高崎健康福祉大学薬学部荻原研究室から美容業界に転職したYuです。
現在は美容室にてアシスタント2年目になります。
研究室での経験・知識・人脈を活かし、トリートメントとカラーを中心にお客様の髪を綺麗にさせて頂いております。
サロンモデルとして6年活動しており、その後はアシスタントをしながら”アメージングカラーで有名な近藤康雄さん”や”酸性ストレートで世界を変えるCHARLES DESSINの黒木利光さん”のヘアモデルをさせて頂いたりと、見た目を活かした活動もしております。
〈Instagram〉gluck.yu
【商品開発するきっかけ】
スタイリストになってからお金を貯めて商品開発をしたいと思っていたところ、”カラーリストとして有名なstair : caseの中村大輔さん”に「満を辞して発表する