はじめに
子どもや高齢者を中心とした支援が必要な方々は、障がいや特性、疾患の有無を問わず支援が必要なケースがあります。重篤な状態になってから医療や相談機関を利用するケースがほとんどであり、何らかの診断などが出ないと、福祉サービスの利用も困難な場合がほとんどです。
私たちの団体では、日常的な生活における困り感や困難さ、場合にっては障がいや疾患によってやりたいことを体験できにくいなどを相談や直接的な支援によって早期に対応し、重篤な状態に至らないように支援させて頂いています。
また、園や学校から「支援級が良いと思う」などの示唆がある場合、本当にそのお子さんにとって支援学級が適切なのか?うちの家族が利用している事業所で何をしてもらっているのか?など、福祉サービスにはまだまだ不透明で、サービスの質にも不確実な面が多くあります。そのようなご不安やご心配に寄り添いながら、経験豊富な専門職員が第三者的な立場で、「教科書に載っているような支援」でなく、現場に即した支援内容や解決策の提案がもっと多くあることが必要であると考えています。
解決したい社会課題
1)特定の方だけが専門的なサービスを受けられるのでなく、時間を問わず、どなたでも相談や支援が受けられること
2)子どもや高齢者を取り巻く環境(こども園、学校、事業所、児童クラブ、各高齢者施設や地域など)に透明性があり、専門的な助言によって適切な発達支援や介護サービスが受けられること
3)障がいや疾患、特性、ご家庭の事情があっても好きな場所へ行き、生活をより豊かにしていくこと
このプロジェクトで実現したいこと
①ご利用料金の軽減
令和元年に団体を立ち上げ、2年経過する中、年間200件以上の相談や生活支援に関わらせて頂きました。福祉サービスという枠を設けないことで、迅速かつ臨機応変な相談を様々な方に利用して頂いていまが、利用料は実費を利用者様やご家族にご負担頂いている現状があり、クラウドファンディングを利用して少しでも利用料の軽減を行いたいと考えました。
②専門職への適切な報酬や雇用(社会福祉士、保健師、保育士、ケアマネージャー、介護福祉士、理学療法士、言語聴覚士、看護師など)
一番多くの相談を受けているのは、発達障害に関する内容です。診断があり支援学級の利用をしているが、なかなか学校や家庭生活に困り感があったり、いわゆるグレーゾーンと言われるお子さんや大人の方が、学校や周囲から発達障害の示唆があり、医療機関に相談に行くように言われている場合を散見します。「ほんとうに?」と疑念を持たれている方も多いのではないでしょうか?そのような方々のために、実務経験豊富な専門職が、実際にご本人様と面談をさせて頂いたり、ご家族からの聞き取りによって、特性などを判断し、学校や企業へ説明相談させて頂く機会が多くあります。支援学級に行くことが本当にその方にとって幸せとなるのか、その方が地域で生活していくうえで必要な支援や関係する団体への助言などを、現在以上に適切な判断が行なえるよう、専門的な職種の雇用や適切な報酬によって実現できればと考えています。現在は、私どもの方針に賛同いただいている専門職に適正といわれている報償費の半分程度でご厚意に甘えている状況もあり、今後より幅広い支援を行っていくうえでも、適切な報酬及び体制の強化に努めていくことで、ご利用ご相談頂くご本人様やご家族様へのサービス向上につなげていきたいと考えています。
③支援ツールや検査機器類の整備
今回のご支援により、発達支援や認知症など、子どもや高齢者の方の状態指