出会いが少ない今だから。薄さ3mm、開けない名刺入れ「スライドサム」

出会いが少ない今だから。薄さ3mm、開けない名刺入れ「スライドサム」
スライドサムは、開けずに親指をスライドさせるだけで、瞬時に名刺を取り出せる画期的な構造の名刺入れです。薄さ約3mmとコンパクトなのに、名刺20枚も楽々収納。原皮から日本製にこだわった手触りの良い本革に、抗菌加工を施し、レーザーカットによる美しいフォルムと使いやすさを両立しました。左利き用もあるよ!

、抗菌コーティングをしていれば24時間後には約99.9%減少するといった試験結果が出ています。

また大腸菌・黄色ブドウ球菌、O-157、MRSA(メチルシリン耐性黄色ブドウ球菌)のほか、レジオネラ菌・緑膿菌などに対しても有効値をクリアしており、インフルエンザやノロウイルス感染予防にも最適と言われています。(抗菌コーティング会社の提供資料から引用)

[注意]全ての菌に対して効果があるわけではありません。また年単位で効果が持続すると言われていますが、ご使用の状況により変動します。

抗菌コーティングは目には見えないものなので、製作者の私の自己満足かもしれません。

しかし、ご支援いただく方々に「気持ち良く、ご愛用いただきたい」との想いから、付加させていただいております。
リターンのご紹介

スライドサムには、4色のカラーがあります。
革を最初に目にした際のインスピレーションから、それぞれの色を名付けました。

▶︎漆黒 sikkoku/ブラック
黒く艶やかな漆を塗るハケ目を連想させる、漆黒ライン

▶︎青海 aomi/ブルー
深海に差しこむ幻想的な光のような、青紺のライン

▶︎風紋 huumon/キャメル
砂丘にそよぐ風が生み出す砂の彫刻のような、琥珀色のライン

▶︎爆聲 bakusei/グレー
水音が響き渡る水墨画の滝のような、淡墨色のライン

製品情報・仕様

商品名:Slide Thumb(スライドサム)
サイズ:縦10cm × 横7cm
厚さ:3mm前後
本体:牛革
本体カラー:ブラック(漆黒)・ブルー(青海)・キャメル(風紋)・グレー(爆聲)
重量:約18g
生産国:日本

※サイズ、厚み、重量などは個体差があります。

お台場にあるsion worksで、私自身が一つ一つ丁寧に、革の切り出しから下処理・加工・縫製・梱包・発送までを手がけます。
「スライドサム」が生まれるまで

かつて私は、全国出張のハードな営業をしていた頃があり、当時は「商談の成否は、名刺を渡す瞬間に決まる」と信じていました。

名刺入れは、それだけビジネスや出会いにとって重要な道具であるにも関わらず、私自身は会社員時代に「これぞ!」と思える名刺入れに、一度も出会えたことがありません。

今回やっと、自分の理想とする名刺入れを形にする機会に恵まれ、構想から約8ヶ月かけて形にしました。

最も苦心したのは、薄くした革に硬さを持たせるための加工です。

通常、革は薄くすればするほどフニャフニャして、頼りなくなります。

そこで手に入る薬剤を集め、メーカーに質問を繰り返しながら、濃度や組み合わせ、塗布方法などを日々試し、革表面にシミを出さずに、革の硬さを出す方法を時間をかけて探しました。

右の画像が、通常の革と硬くした革の比較です。

そして、革の切り出しには、シルエットに丸みがでる伝統的な抜型は使わず、レーザー加工機で革の切断面を鋭角に切り出すことで、薄くても存在感が際立つような、エッジの効いたシルエットにしています。

また開発当初は、全体のデザインがシンプルすぎるため、物足りない印象を「カシメ留め」によって払拭しようと考えていました。

CNC加工機でカシメを独自加工し、工夫を重ねましたが、使用テストを繰り返したところ強度の不安が出てしまい、ミシン縫製に帰結。

デザインの物足りなさは革の力に任せよう!ということで、有名なあるイタリアンレザーをまねて、革屋の大石さんに、国産の「栃木レザー」を加工してもらうことになりました。

大石さんは、革の領域を超えるモノづく