してくれるようにしました。
材料は国産の桐とウォールナットの無垢材を使用しています。桐は日本国内で一番軽い樹木で、水対比3:1という軽さです。「仏壇を動かしたい」と考えている人は多いようで、この小さくて軽い仏壇は非常に便利だと思われるでしょう。お部屋の模様替えをしたり、お引越しをするときなども簡単に移動することができます。また、壁掛けも可能ですので設置場所は自由に選ぶことができます。
表面を焼いて、宇造り仕上げにしています。そうすることで色合いに濃淡ができ、木目が立体的に現れるのでとても風情を感じられる表情になります。見た目が黒っぽくなると、実際は軽いのに重厚感と高級感が出てきます。また桐の花言葉に「高尚」という言葉があり、まさに品のある穏やかさを感じさせてくれる存在となっています。表面には防水処理を施していますので水をこぼしても問題ありません。余計な装飾は付けず、できるだけシンプルにしていますので水拭きで簡単にお手入れができます。
製作風景
丸太を製材してから三年以上、自然乾燥させます。そのときムラが出ないように定期的にすべての材料を上下左右の位置、表裏をひっくり返し続けます。
木取りは適材適所の材木を探し出し、ひとつひとつのパーツへ整形していきます。
微調整をしながら順番に組み立てていきます。
表面をガスバーナーで焼き付けていきます。このときもムラが出ないように均等に、火がつく直前まで加減しながら焼いていきます。
その後宇造りを仕掛けていきます。こちらもムラが出ないように均等に力加減をしながら少しずつ、焦げた部分を落としながら木目を立たせる作業です。
最後に防水処理を施し、残りのパーツを組み上げようやく完成いたします。
桐の特性
・吸湿性、放湿性に優れている
桐は多孔質で、まるで発泡スチロールのように気泡状の独立した組織が密集してできていて、この空洞が空気中に湿気の多い時には水分を吸い、乾燥すると水分を吐き出すことで湿度を調整してくれるので、外気の影響を受けにくく、保湿性・断熱性に優れています。
・湿気に強い
桐は多孔質で水分を呼吸するように調節します。よって、桐を用いた収納具は湿度を一定に保ち中身を湿気やカビから守ります。高温多湿の日本で昔から桐箱が使われてきた理由の一つです。
・防虫効果
桐にはタンニン・パウロニン・セサミンなどの成分が含まれており、害虫を寄せ付けません。
・燃えにくい
桐の熱伝導率は低いうえに、着火点は425℃と高く、非常に燃えにくい木です。万が一燃えても表面が炭化しやすく、内部まで燃えるには時間がかかります。この優れた耐火性によって、桐は金庫の内張やお城の階段などに古くから利用されてきました。
・柔らかい
桐は他の木材に比べて柔らかく、弾力性があります。柔らかな肌触りは心地よさや温もりを感じさせ、昔から裸足で履く下駄の材料としても好まれてきました。
・軽い
桐の比重は、水を1とするとわずか0.3です。
つまり日本列島に育つあらゆる樹木の中で一番軽い木材です。
・遠赤外線効果
桐も遠赤外線を放射しています。温度あるものは人間でも石でも遠赤外線を放射していますが、桐の遠赤外線の放射率は炭素と同等で、人体の発する遠赤外線の波長9.4μと同じだと言われております。
「桐の超能力」より抜粋
これまでの活動
創業100年以上の歴史の中で培ってきた伝統的な製法ですべて手作りしているため、非常に丈夫で何代